【速レポ】＜SATANIC CARNIVAL＞NOISEMAKER、完全燃焼「サタニックがこの先も続きますように！」

ステージとフロアがバチバチに対峙する灼熱空間がここにはあった。＜SATANIC CARNIVAL’24＞のSATAN STAGE二番手は、結成20周年を迎えた北海道発のNOISEMAKERだ。

◆ライブ写真

神聖なSEと共にAG（Vo）、HIDE（G）、YU-KI（B）、UTA（Dr）のメンバー4人が登場。エスニックなメロディを配した「Something New」からバンドはフルスロットルの演奏で飛ばす。「NAME」に入ると、サビの爆発力も相まって、大勢の観客が歌い上げ、その場でジャンプしていた。まだ2曲目にもかかわらず、幕張メッセはNOISEMAKERの空気に染まっていた。


「サタニック、音鳴らしに来たぜ！ お前たちの声全部使わせてもらいます！」とAGが呼びかけると、曲名を観客とコール＆レスポンスした後、「YayYayYayYayYayYayYayYay」へ。「腹から声出せ！行くぞ！ぶっ飛べ！」と煽りまくり、YU-KIの骨太なベース・ラインを先頭に、グルーヴィーな曲調でフロアを激しく揺さぶる。さらにシンガロングを誘発するキャッチーな歌メロも追い討ちをかけ、幕張メッセを一つに束ねていた。




「ありがとう！　一言だけ、サタニックは2014年から出させてもらってますが、一緒に成長させてもらってます。10周年おめでとうございます！」とAG。その流れから最新EP『GOLD IMPRINTS』収録の「LAST FOREVER」をプレイ。この曲は鍵盤で曲作りをするHIDEの持ち味が出たナンバーだ。イントロから鳴り響くシンセが実に効果的で、アリーナ／スタジアム・ロックと形容したくなるスケールの大きなサウンドは、幕張メッセという場に最高にマッチしていた。



「お前たちに翼を授ける時間が来たぜ！」とMCを挟むと、スクリーンに鳥が羽ばたく映像が流れる中で「Wings (feat. Jesse RIZE / The BONEZ)」を披露。演奏途中からJesseも参戦し、熱いラップで楽曲を援護射撃。この日のSATAN STAGEはNOISEMAKERの後にThe BONEZが続く流れになっており、絶対に主催者はこの共演を狙っていたとしか思えない。ありがとう！

ショウも佳境に差し掛かり、ここで「Better Days」を女性コーラス2人を従えたバージョンで披露。NOISEMAKERは2021年11月に＜NOISEMANIA PREMIUM HALL TOUR＞と題した初のホールツアーを開催し初日東京公演では同曲に男女8人のゴスペル隊を従えたバージョンを披露してくれたが（この時も素晴らしかった！）、まさかフェスでもきっちりコーラス隊を用意してくるとは予想外だった。サタニックにかける意気込みが半端ではない。スクリーンに華やかな花が映される中、AGの歌声をソウルフルな女性コーラスが包み込み、祝祭感溢れる曲調で観客を魅了する。

「サタニックがこの先も続きますように！　絶対に折れない旗をぶっ刺してやるよ！」

そしてラスト曲「Flag」へ。演奏中にAGはステージ下に降り、フロアに寝そべってシャウトする場面もあり、ド頭から最後まで”サタニック完全燃焼”と言いたくなる、エネルギッシュなパフォーマンスを魅せてくれた。


取材・文◎荒金良介
撮影◎スズキコウヘイ