スティーヴ・ヴァイ、フランク・ザッパとのツアーでツアー恐怖症に

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(C) Larry DiMarzio

スティーヴ・ヴァイは1980年代、フランク・ザッパのバンドにギタリストとして加入し行われたツアーで、ツアー恐怖症になったそうだ。そして、ツアーの喜びを教えてくれたのは、デイヴィッド・リー・ロスだったという。

ヴァイは1980年秋、20歳のときにフランク・ザッパのバンドに加入し、1983年まで在籍した。彼は、先月終わり、YouTubeで配信された『PALTROCAST』のインタビューで「あれらのツアーは過酷だった」と話している。

「なぜなら、毎日、空の旅だったんだ。ツアー・バスはなかった。だから、朝9時に起き、すぐに空港へ向かう。着いたらすぐに、フランクはサウンドチェックを始める。開場までね。2~4時間、フランクは曲を作り、教え、録音してた。彼は何もかも録音してたんだ。その上、レパートリーは80曲だ。そのうちの60%は命がけのギターだよ。あれらの曲はギターで演奏すべきではない! で、45分休憩があって、本番だ。そしてまた45分休憩で、大抵、2つめの公演をやる」「フランクは、大げさでなく、ステージに上がる5分前にセットリストを決める。3年間、彼とツアーして、同じだったことはない」

「観光なんてないよ。空港からの車の中で目にする景色だけだ。僕は(公演が終わったら)すぐにホテルに戻り練習だ。次の日、彼が何をプレイするって言い出すかわからなかったからね」

「あれらのツアーの跡、僕は「もういい、僕はツアーは好きじゃない。やらない“って思った。最初のツアーで僕には黄疸がでた! 食べ方も寝方もわからなくなっていた。ツアーには完全に失望してた。怖かったよ」

それが、1985年、デイヴィッド・リー・ロスから誘われたことで一転したそうだ。「ツアー・バスがある。サウンドチェックはない。1公演だけだ。そして、クレイジーにシンプルなロックンロールをプレイする。そのとき、僕はツアーの良さがわかり始めた」

いまは、公演の合間に訪れた街を散策したり、文化や食事を楽しむことができ、世界各地を周るのを満喫しているそうだ。

スティーヴ・ヴァイは、今週初めまで、気の置けない仲であるジョー・サトリアーニと北米でツアーを開催していた。


Ako Suzuki
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