KORG、驚異的な64ボイスを搭載したデジタルシンセ「opsix mk II」新登場
KORGから、驚異的な64ボイスを搭載したデジタルシンセ「opsix mk II」が3月に発売される。
opsix mk II は、オリジナルopsix のサウンド・エンジンをベースに同時発音数とボイシングを拡張し、64 ボイスという驚異的なボイス数を搭載。そして優れたパフォーマンスと正確なコントロールを実現した。
opsix のユニークなオペレーター・ミキサーは、FM シンセを限りなく自分の手でコントロールしやすくしたことによって、より深く実用的なワークフローを提供。合成機能やプログラミングを加えることでさらに豊かなサウンドを実現。そして多くの優れたライブラリーが含まれるオリジナルのopsix、opsix SE、opsix native ソフトウェアのサウンドに完全対応している。
opsix mk II は、オリジナルの32 ボイスの倍となる64 ボイスを実現。同時発音数を気にすることなく、音色エディットを楽しめる。また外見ではこの製品の最大の特徴であるオペレーター・ミキサー部に新たにイメージ・カラーの緑を配している。
6 つのフェーダーとノブで構成されるシンプルなopsix mk II のオペレーター・ミキサーは、各パーツは赤く点灯してキャリアーを、青く点灯してモジュレーターを表す。これらを操作することで新たな音作りの可能性が広がる。このわかりやすく実践的なワークフローは、opsix mk II が提供するサウンドと同様にその独自性の一部となっている。
プリセット・サウンドを微調整するときもパッチを一から作り上げるときも、右側にある6 つのノブを使えば必要なパラメーターに素早くアクセス。ディスプレイ表示とシームレスに同期しているのでワークフローの方向性を明確にすることが可能。オペレーター・ミキサーと組み合わせることで、新しいサウンドを簡単にそして何よりも楽しく作ることができる。効きの鋭いKORG MS-20 ローパス/ハイパス・フィルターからパワフルかつスムーズなKORG Polysix ローパス・フィルターまで充実したアナログ・スタイルのフィルターから、サウンドにビンテージ感を加えるフィルターを選べる。また2 極または4 極のローパス、ハイパス、バンドパス、レゾナンス付きバンド・リジェクト・フィルターもある。さらにスペクトラム・アナライザーとオシロスコープを内蔵しており、作成中の音色を画面を通して視覚的に確認することができる。
波形はほぼ無限とも言える方法でアレンジや変調ができるので、さまざまなタイプのシンセシスと同様の音作りも簡単に行うことができる。最大6 つのエンベロープとマルチ・モデリング・フィルターを使用して、多くの最先端かつクラシックなアナログ・シンセの音色を実現。
Semi-Modular:
信号経路をつなぎ変えることで音色を変える。アルゴリズムを変更すると、オペレーター間の接続ルーティングが変わることで、サウンドを劇的に変化させることができる。そのときパッチケーブルは必要ない。
Analog (Modeling):
アナログ・シンセ同様な操作系と豊富な波形により、デジタルからアナログ・サウンドまですぐに使いこなすことができる。深みのあるベース、鮮明なリード、厚みのあるパッド・サウンド、ファジーなブラス・トーンなど、さまざまなサウンドが楽しめる。
Waveshaping:
波形に意図的に歪みを加えることで、ハーモニックあるいは不協和音のような攻撃的な倍音を実現。これにより個性的で硬質な音色を実現することができる。
Additive:
波形を重ねその倍音をブレンドすることで、調和や不協和音、テンションの高いサウンドなど、多彩な表現が可能。6 つのオペレーターが用意されているので、FM 音源の歴史をさかのぼってクラシックなサウンドを生み出すことも可能。
Classic FM:
opsix の柔軟でパワフルなアーキテクチャは、真の6 オペレータFM から始まっている。その結果、80 年代から今日に至るまで、何千ものヒット曲で耳にしたことのある特徴的なサウンドを簡単に再現することができる。
opsix mk II はFM ベースだが、クラシック・シンセシスとの類似性はそこに留まらない。Altered FM アーキテクチャは新しい波形、フィルター、シェイピング、エフェクト、LFO、エンベロープ、モジュレーションなどの新しいサウンド・コンポーネントによって、これまでのどのシンセシスよりもはるかに広いバリエーションのサウンドを提供し、そのサウンドの幅広い品揃えを実現している。
opsix mk II は30 種類の高品位なエフェクトを3 ブロック用意し、それらを組み合わせて使うことでサウンドをさらに向上できる。コーラス、フェイザー、ディレイ、コンプレッサーといった使い勝手の良い定番エフェクトから、サウンドをワンランク上のものにする豊かなリバーブまで、あらゆるエフェクトが揃っている。
opsix mk II はグルーブボックスに匹敵する柔軟性とパワーを持つ、驚異的なステップ・シーケンサーを搭載。どのサウンドでもPLAY ボタンを押せば複雑なシーケンスを体験できる。すべてのプログラムにはそれぞれ1 つずつシーケンスが保存されており、自分だけのシーケンスを作成することも可能。1 ステップにつき最大6 音まで録音でき、各音符のベロシティ、ゲートタイム、再生タイミングを編集することができる。一般的な16 ステップ・シーケンサーでは不可能な長いフレーズや微妙なタイミングのずれによる打ち込みやドラムロールのような演奏が可能。またopsix のモーション・シーケンサーは最大6 つのパラメーターの変化を記録できるため、フレーズ内のサウンドを滑らかに変化させたり、ステップごとに大きく変化するリズムを構築することも可能。
opsix mk II のモジュレーションの可能性は、まさに驚異的です。6 つのオペレーター・モードと40 のプリセット・アルゴリズム、さらに自分で作成できるユーザー・アルゴリズム機能により、opsix はダイナミックなサウンドを生み出す。このシンセシスは、シグナル・チェーンの最後に来る3 段の高品質なエフェクト・プロセッサーによって、さらにパワーアップ。MOD セクションはオペレーターとは別に動作し、3 つのEG と3 つのLFO、そして多様なルーティングの可能性を秘めた12 のバーチャル・パッチを搭載。これらの機能を使って、渦巻くようなサウンドスケープを作成したり、サウンドにリズムの動きを加えるなど、非常に幅広いモジュレーションを行うことができる。
思いがけない音の発見をしたいときは、「ランダマイズ」機能を使います。サイコロのアイコンが付いたボタンを押すと、シンセのパラメータが完全に変化し新しいユニークなサウンドが生成される。ランダマイズ機能はすべてのパラメータに使用することも、あるいはオペレーター、アルゴリズム、シーケンスにのみ使用することもできる。
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