【速レポ】モンパチフェス<WWW!!23>、きゃりーぱみゅぱみゅ「初めまして! 一心同体となって楽しんでもらえたらいいな」
15時45分、宜野湾トロピカル・ビーチにキュートな天使が舞い降りた。原宿系カワイイ文化のアイコンにして世界に知られる日本のポップアイコン、正式名=きゃろらいんちゃろんぷろっぷきゃりーぱみゅぱみゅこと、きゃりーぱみゅぱみゅである。
◆ライブ写真
開演時間の数分前から沖縄特有の指笛と共に“きゃりー”コールが起こる中、SE「DE.BA.YA.SHI. 2021」が流れ、4名の色鮮やかな衣装をまとったダンサーがまず登場。曲に合わせた応援団のような振り付けで、早くもオーディエンスは気持ちを掴まれる。次に表われたきゃりーぱみゅぱみゅは、「オキナワー!」と元気に挨拶を決め、その勢いのまま和風エレクトロポップな「にんじゃりばんばん」へと畳みかけていく。
自信がなかった自分のことが歌詞に描写されるなど、「にんじゃりばんばん」は彼女のリアルヒストリーでもある。しかし今、みんなを前にして歌うその姿は、内気なんてものとは無縁なカワイイ文化の永遠の歌姫。ビーチを埋めたオーディエンスは、きゃりーぱみゅぱみゅの手足の動きも一生懸命に真似て、彼女が作る世界観の重要な脇役となっていく。
“♪つくちーつくちーつくつくつくちー”と自らテクノなボイパを決めて、シームレスに入っていくのは2021年発表アルバム『キャンディーレーサー』からの「どどんぱ」。一斉にハンドクラップして、ステージから放たれるEDMサウンドに熱さをさらに加えるオーディエンス。みんなからの熱さを気持ちよく浴びて、より冴え渡るきゃりーぱみゅぱみゅ&ダンサー4名のキレのある踊り。「沖縄! 飛び跳ねろ!!」など笑顔で煽り立てるなど、きゃりーぱみゅぱみゅのテンションは高まるばかりだ。
「めんそーれー! <What a Wonderful World!!23>ということで、モンパチフェス、初めまして。天気もいいし、体力は大丈夫ですか。みんなで歌ったり踊ったり一心同体となって楽しんでもらえたらいいなと思います」
振り付けをみんなに優しく伝授しながら曲を次々に繰り出すきゃりーぱみゅぱみゅ。ビーチを埋めたオーディエンスは、思いっきり自らを解放し、音楽も踊りも、そして<What a Wonderful World!!23>を楽しみまくる。もう、脇役なんかじゃない。一人ひとり、それぞれがこのフェスの主役だ。そんな光景を目にしていると、昔は人見知りだったというきゃりーぱみゅぱみゅが、自分と似たような思いを抱えている子を、自分のライブを通して、自然に救いあげているようにも感じる。かわいらしさと曲やダンスだけじゃない人間的な魅力や優しさ。だからきゃりーぱみゅぱみゅは、同性からも強く支持される。
「私と沖縄の想い出と言えば、去年、ツアーに含まれていました。普段、海へ入るタイプじゃないけど、はしゃいで沖縄の海へ飛び込んだんですね。スタッフが浮き輪でプカプカ沖へ運んでくれていて、私がストンと浮き輪から降りてみたらグサッ! 血がブワーッ。10針縫う傷がまだあるんですよ(笑)」
沖縄のゾッとするようなエピソードを楽しそうに話しながら、最新曲も織り交ぜながらライブは展開。ラストは「私史上、一番ロックな曲をお届けします」とヒットナンバーのひとつ「ファッションモンスター」だ。刺激的なダンスビートに全身をゆだね、ジャンプしたり、腕を振り上げたりと、完全に解き放たれたオーディエンスがハブSTAGEのビーチに広がっていた。
「あと2年ぐらいで足の傷、治しま〜す。バイバーイ」
そう言いながらステージを後にするきゃりーぱみゅぱみゅ。そのいたずらな表情は、やっぱりキュートな天使だった。
文◎長谷川幸信
写真◎SARU(SARUYA AYUMI)
セットリスト
2. どどんぱ
3. キミに100パーセント
4. CANDY CANDY
5. チェリーボンボン
6. 一心同体
7. 原宿いやほい
8. ファッションモンスター
<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!23>
11月3日 DAY1
MONGOL800/04 Limited Sazabys/赤犬/かりゆし 58/きゃりーぱみゅぱみゅ/サンボマスター/湘南乃風/DIAMANTES/真志喜中学校軽音楽部/LOUD SPEAKER(普天間高校軽音楽部)
道ジュネー:新城青年会
11月4日 DAY2
MONGOL800/Creepy Nuts/D-51/TETORA/ハルカミライ/FOMARE/RIP SLYME/ROTTENGRAFFTY/WWW!! special session The BK Sound presents -Good Vibes Only
道ジュネー:江洲青年会
11月5日 DAY3
MONGOL800/ORANGE RANGE/KICK THE CAN CREW/島バナナーズ/DOBERMAN/HUSKING BEE/HEY-SMITH/WANIMA/WWW!! special session 島袋優(BEGIN)presents -Okinawa moon
道ジュネー:栄口青年会
2023年11月3日(金・祝)、4日(土)、5日(日)
*雨天決行/荒天中止
@沖縄県 宜野湾マリーナ・トロピカルビーチ特設会場(901-2224 宜野湾市真志喜 4-2-1)
開場11:00 開演13:00
各1日券【前売】一般 9,900 円(税込)|中高生 4,000 円(税込)
2日通し券【前売】一般 18,000円(税込)※11/3・4、4・5 券の2種
3日通し券【前売】一般 27,000円(税込)
※小学生以下はチケットをお持ちの保護者1名様につき、1名まで入場無料
※中高生チケットは1日券のみ、一般発売からの販売
[問]PM AGENCY
TEL:098-898-1331(平日 11:00-15:00)https://www.pmnet.co.jp
この記事の関連情報
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>2日間を締め括ったMONGOL800の底力
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>HYDE、「めんそーれ!台風は曲げときました」
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>SPECIAL OTHERS、マングースステージのフィナーレに“とっておきのプレシャスな瞬間”
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>WWW!! Special Session Sami-T(fr Mighty Crown) Presents “Musical Gathering”「狂った世の中、音楽でバイブスをアゲていこうよ 」
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>クレイジーケンバンド、「マジリスペクト! Big Up! イイネ!」
【PHOTO GALLERY】モンパチフェス<WWW!!24>道ジュネー・栄口区青年会
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>MONGOL800 × WANIMA、最高のコラボ「今日一番騒げ!」
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>レキシ、ビーチに揺れる稲穂「沖縄ありがとう!モンパチありがとう!」
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>ALI、沖縄初ライブ「ハートに火をつけにきたぞ!」