【俺の楽器・私の愛機】1453「夢を掴んだ奇跡のギター」

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【Gibson Orianthi SJ-200】(東京都 砂川真広 28歳)


2021年にこちらのサイトに一度だけ掲載させていただきました。

あれから2年、オリアンティの単独来日公演が決定し、彼女の歌とギターを聴けるのを楽しみにしていました。さすがに当時の、ステージへ上げるという約束は忘れてしまったか、もしくは様々な事情で今回は無理だったのだろうなと思い、初日の彼女の美しくアグレッシブなライブを楽しんでいました。

すると彼女が " According To You " を演奏する前のMC中に僕の方を見て " ヒロ、明日のステージでジャムるわよ!" と宣伝。嬉しいというよりは大プレッシャーで固まってしまいました笑笑。なにも、あんな大勢のオーディエンスの前で言わなくても苦笑。事前の連絡も一切なく彼女のマネージャーに聞くとマジだった様子…

帰宅後に彼女の曲を何曲か練習しましたが、手の震えは止まらず、当然ながら眠れず不安なまま、いきなり翌日になりました。

演奏曲は当日の夕方にマネージャーからメールで受け取りましたが、オリが前日の取材などで少し疲れているということもあり、マネージャーとサポートギターと楽屋セッション。演奏曲のコード進行がアルバムとは異なり、アレンジされていることを初めて知り、更にプレッシャー笑笑。

でも練習の合間には互いのギターを交換し合ったり、ギブソン工場の写真を見せて頂いたりと、本当にフレンドリーなオリとバンドメンバーでしたが内心は本当に恐怖でいっぱいでした…。

なぜなら彼女との共演を熱望するプレイヤーは世界中にいて、彼女がファンと共演するのは世界では僕が2番目、日本では初。実質リハ無しの、ぶっつけ本番…下手すれば彼女のファン全員を敵に回しかねない。日本側スタッフも、なにも知らなかったからか、かなり驚いていた様子。

舞台袖で彼女とバンドの演奏を見つめながら、足の震えは止まらず、いよいよアコースティックコーナーに入り、立ち上がった瞬間、なぜか先程までの緊張が消えてしまい、そのままステージへ。僕の愛用してるオリのJ-200(名前はルークw)をかき鳴らし、彼女が愛用する大きなオレンジアンプにプラグインしてコードやソロを軽くサウンドチェックしているとオリが突然、" ヒロ、そこにマイクがあるでしょ。あなたのストーリーを聞かせて " と、これまた想定外の無茶振りをされ、さすがに苦笑い。こんなアウェーなステージでしかも1000人程のオーディエンス。何を話せばいいのかと思いましたが、すぐに言いたいことは決まりました。

" オリがキッカケでギターを始めた僕の夢が彼女とステージに立つという夢でした。その夢が今夜、叶ったことを嬉しく思います "

少しだけ噛みはしたものの無事に?MCは終了。拍手をいただけたのは幸いでした。そしていよいよ演奏開始!さすがに今回はリハが30分も無かったからか、サポートギターのネイルとのトリオ構成、自分のギターの音が小さかった気がしますが、大きなミスもなく無事に演奏は終了、温かいオーディエンスからの拍手を受け、彼女にハグしてもらいながら舞台袖へ。バンドメンバーとマネージャーから温かいお言葉とハグをいただき感激しました。

" やり切った。もう誰に恨まれても構わない " そう覚悟を決めて会場へ戻り、終演後にスタッフに預けてもらっていたギターを取りに行くと、複数のファンの方々から、お声をかけられ素晴らしい演奏だったと言われ感動しました。しかも僕はただの一般人なのに写真を撮ってほしいと言われたので、ギターと共にツーショット、そしてギターキッズ達に僕のギターを弾いてもらいました。

僕と同じ夢を持っている方々だったので僕は思わず" 次に夢を叶えるのは皆さんです。夢を追い続けてください 諦めなければ必ず叶います!"と宣伝し皆さんに僕のギターを触っていただき本当に感謝です。ギターも嬉しそうだった笑笑

彼女このJ-200を " Dream of Acoustic Guitar " と読んでいて、まさに僕の夢を叶えてくれた夢と奇跡と希望のギターです。お値段はもちろん高いのですが笑笑エレキネックのアレンジなので弾きやすく、やや歪みのはいったピックアップはアグレッシブなサウンドから繊細なプレイまで自由自在!今後も更にこのギターの魅力を後世まで残し続けられるよう自身の音楽活動も踏まえ前進していきます!

長文すみませんでした。ありがとうございます!






   ◆   ◆   ◆

すごい。まじで実現してる。オリアンティも凄いし、それをサポートしたスタッフも偉いし、UDOも立派。オリアンティがいろんなアーティストへのあこがれや、マイケルを始めとした様々なきっかけから今の立ち位置を得たように、その奇跡の体験を次世代の若者に伝承しているということですね。有言実行、まじかっこいい。ひとつのきっかけがかけがえのない勇気や人生の門出を飾ることを身をもって体現してこそ、一流のアーティストといえるでしょう。一流の楽器はお金で買えるけど、一流の体験はプライスレス。これは財産です。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

「楽器人の投稿がmusic UP'sに掲載されます」

全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
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