ジョン・ライドン「AIはお前らに代わり決断を下すことになる。危険だ」
ジョン・ライドンは、人類は今のうちからAI(人工知能)とは少し距離を置いたほうがいいと考えているそうだ。
◆ジョン・ライドン画像
英国の新聞『The Guardian』のインタビューで、AIがアートに及ぼす影響が増していることをどう思うかと問われた彼は、こう答えた。「誰が管理していて、誰が情報を提供したり、手引きしているんだ? 規約は何で、どこにあるんだ? AIはもはや、完全支配と言っていいほど、若い連中に浸透している。それが何を創り出す? 俺からの忠告は、それとは少し距離を置けってことだ。Siriだとか何だとかは家の中から一掃しろ。最終的に、それらがお前らに代わって決断を下すことになる。それは、とても危険なことだ」
ライドンは今年4月に、44年間連れ添った妻ノラさんを亡くし、悲嘆に暮れているが、彼女を失望させたくないため、止まることなく音楽活動を続けていくという。「(妻の死には)深く傷ついている。気を強く持つなんて難しいが、彼女をガッカリさせたくない。俺にとっても、彼女にとっても、彼女の思い出にとっても健全なことではない。だから、俺は仕事に全力を注ごうとしている」「登り坂だが、でも、俺はやらねばならない。俺は自分自身を見失わないために、自分のことを見つめ直さなくてはならない」
ライドン率いるPiLは、来週(8月11日)、8年ぶりとなるニュー・アルバム『End Of World』を発表する。
Ako Suzuki