【インタビュー】花冷え。メジャーデビュー「世界に飛び出して宇宙まで花冷え。の曲を届けるぞ!」

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着々と国内外からの熱い支持を集めている「花冷え。」が、アルバム『来世は偉人!』でメジャーデビューする。アグレッシブなラウドロックを土台としつつ、幅広いサウンドのエッセンスと遊び心を添加する独自の作風が咲き誇っている作品だ。配信リリースされた「NEET GAME」「お先に失礼します。」「TOUSOU」「今年こそギャル~初夏ver.~」はもちろん、新曲の数々も強力な本作にメンバーたちが込めたものとは? 決定しているヨーロッパ、アメリカツアーの話も含めて語ってもらった。

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■少なくとも本田さんタイプは、2人いるバンドです(笑)

── 高校の軽音部でユキナさん、マツリさん、ヘッツさんがバンドを結成したのが、花冷え。のスタートですよね?

マツリ(Gt&Vo):そうです。もともといろんなジャンルの音楽をやっていたんですけど、高2くらいからマキシマム ザ ホルモンのコピーバンドを始めて、どんどん今みたいな感じになっていきました。

── ヘッツさんも、上ちゃんみたいな感じで弾いていたんですか?

ヘッツ(Ba&Cho):特別意識はしてたわけではないですけど、スラップとか頑張っていましたね(笑)。でも、自分のスタイル的に高い位置で弾くよりも、ストラップを長くして低く構える方が似合うと思ったので、最初からそのスタイルでやっていました。対バンが裸足だったのを見て「イケてる!」って思って、裸足でやっていた時期もあります。

マツリ:対バンの影響で裸足で弾くようになったっていう話、初めて聞きました。

ヘッツ:初めて話しました(笑)。今は裸足じゃないですよ。ブーツとか履いています。

── ユキナさんのボーカルスタイルの原点は、やはりダイスケはん?

ユキナ(Vo):そうですね。ダイスケはんさん、ヒステリックパニックのともさん、a crowd of rebellionの宮田大作さんに憧れていました。

── ラウド系からの影響が大きかったということですね。

マツリ:はい。私とユキナはずっとそういうジャンルが好きで、一緒にライブに遊びに行っていたんです。

── 放課後にコインロッカーに鞄を預けて、どこかで着替えてからライブハウスへ?

マツリ:そんな感じです(笑)。私服を学校に持って行って、急いで着替えてからライブハウスにダッシュしていましたね。

アルバム『来世は偉人!』ジャケット

── チカさんは、今年の5月に加入したんですよね?

チカ(Dr):はい。私は中1からドラムを始めて、高1くらいの頃にONE OK ROCKさんが好きになったんです。そこからツインペダルを買って使うようになって、少しだけ使うようになりました。

マツリ:私は一応花冷え。のリーダーなので、みんなよりも先にチカと会ったんです。お話ししてからプレイを観させてもらう流れだったので、最初は穏やかでおっとりした印象だったんですよ。でも、ドラムを叩き始めたら、豹変するくらいの感じでしたね。出音もすごく良いし、プレイも正確だし、ギャップが印象的でした。

── 普段気弱なのにバイクに乗ったらワイルドに豹変する『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の白バイ警官・本田速人みたいだったということでしょうか?

マツリ:そうです(笑)。それくらいのギャップがありました。

── 花冷え。の4人は、もしかしたら全員が本田タイプじゃないですか? みなさんも、普段は、とても穏やかですから。

ヘッツ:そうですか?(笑)。

マツリ: ユキナもほわっとしてる娘ですからね。

ユキナ:私もチカと同じものを勝手に感じています。少なくとも本田さんタイプは、2人いるバンドです(笑)。

── (笑)。花冷え。は、コンテストにもたくさん出ていたんですよね?

マツリ:はい。高校生の頃から「趣味で終わりたくないな」っていうのがなんとなくあって、いろんなコンテストに出ていました。あんまり期待していなかったんですけどね。コンテストに参加するバンドは、花冷え。みたいな音楽性よりもキャッチーなタイプが当時多かったので。でも、意外と受け入れていただけました。「このジャンルでも行けるんだな」って感じたきっかけが、コンテストだったと思います。



── ユキナさんのシャウト、マツリさんのクリーンボーカルのコンビネーションも初期から確立されていたんですか?

マツリ:はい。自分たちが好きなバンドが、クリーンとシャウトのツインボーカル体制が多かったので、コピーとかをやっていくうちに、自然とこうなっていました。

── 激しいシャウトは、すぐにできました?

ユキナ:最初は全然でした。コピーをすることになって、「やってみようかな」っていうところからのスタートだったので。とにかく曲を聴いて「どうやって出すんだろう?」って考えてカラオケで発声をしてみたり、自己流の積み重ねでした。カラオケでマキシマム ザ ホルモンの曲とかを歌ったのをメンバーに聴いてもらって、「行けるんじゃない?」みたいな反応をもらって、「もうちょっと頑張ってみよう」っていう感じになるところからのスタートでしたね。

── マツリさんとユキナさんは、絶妙な歌のコンビネーションを築いていますね。

マツリ:ありがとうございます。歌詞とか楽曲の制作も、ユキナと一緒に詰めていく頻度が多いです。

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