MR. BIG来日決定、東名阪を回るフェアウェル・ツアー開催

MR. BIGの来日公演が7月に開催されることが決定した。かねてより予告されていたフェアウェル・ツアーの一環として、7月20日の愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホールと22日の大阪・丸善インテックアリーナ大阪、25日の東京・日本武道館の3公演が開かれる。

2018年2月にパット・トーピー（Dr）がこの世を去り、同年のツアーを終えた後は活動休止状態にあったMR. BIGだが、ビリー・シーン（B）は2022年夏に公開されたインタビューの中で「来年どこかの時点で、MR. BIG（の公演）をやるかもしれない」と活動再開を示唆。その後、フロントマンのエリック・マーティンも「レコーディングに関しては100％確信していないが、ああ、やるよ。僕ら、間違いなくツアーをやる」と語るなど、その動向が注目されていた。

夏の公演ではセカンド・アルバム『リーン・イントゥ・イット』（1991年）の完全再現を含むステージを披露する予定だという。メンバーは次のようにコメントしている。

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■ビリー・シーン（B） コメント

ちゃんとしたお別れをしたかったんだ。そのための正しい選択だったよ。
『リーン・イントゥ・イット』は映画のように起承転結すべての要素が詰まったシークエンスなんだ。ミュージシャンが集まって、自分たちが作った曲を本当に演奏して歌うということがどういうことなのか、僕らのライブを観に来てくれた人たちに感じてほしい。

■エリック・マーティン（Vo） コメント

もし僕たちが映画業界の人間だったら、すべてをスポットライトで照らして「The BIG Finish!へようこそ！」って告知するんだろうね。でも真面目な話、またメンバーが集まってMR. BIGの旗を掲げて、長年バンドとしてやってきたことのすべてをステージに注ぎ込む機会が得られて嬉しいよ。僕はこのメンバーで演奏するのが大好きなんだ。正直言ってこのまま終わらせたくないと思っている。僕らにはまだスペシャルな火種があるのが分かっているからいつまでも松明を燃やし続けたいんだよ。でも、もし本当に終わってしまうなら、みんなで一緒にハッピーエンドを迎えたい。僕たちは素晴らしいライブバンドなんだ。みんなを圧倒して、ライブから帰る時に「MR. BIGはホンモノだ！」って感じてほしいね。

■ポール・ギルバート（G） コメント

僕たちの音楽に相応しいBIGなエンターテインメントを考えているところだよ。MR. BIGの音楽は世界中のあらゆる場所で素晴らしい反響を呼んだ。だからできる限り多くの場所で演奏するつもりだよ。音楽はタイムトラベルみたいなもので、僕たちの曲を聴くと1992年にタイムスリップして当時のことを思い出すことができる。今回のツアーではそんなふうに「MR. BIGはホントに熱いな！」って思ってもらえるような機会を作りたい。良い音楽は時代を超越するんだよ。

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ツアーは2024年まで続く予定。サポートのドラマーはジェネシス、ティアーズ・フォー・フィアーズ、クイーンズライクなどでの客演歴のあるニック・ディヴァージリオが務める。4月21日にはデビュー・アルバム『ミスター・ビッグ』（1989年）が未発表音源を加えたニュー・バージョンとして再発売されることも決まっている。