【インタビュー】10-FEET、5年ぶり9thアルバムを語る「25周年の集大成みたいなことで言うなら“コリンズ”」

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■飛び抜けて時代を象徴する先輩や仲間が多い中
■すごい功績はないけど、頑張ってんねんでって

──すでにライブ披露している「第ゼロ感」は、映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌でもあるんですが、かなり前に決まっていたものの、誰にも言えなかったんでしょ?

NAOKI:そう、誰にも。

──親類縁者にも言えずに、極秘で進んでいた、もうひとつの作戦だと。

KOUICHI:そう、もうひとつの作戦(笑)。

TAKUMA:墓石の前でおじいちゃんだけに報告はしました。


▲KOUICHI (Dr, Cho)

──そういえば、ちゃんと解禁になって、NAOKIが行ってる飲み屋の友達に教えてあげました?

NAOKI:あっ、ミノル? アイツはずっと前から漫画とかも読んでる大の『SLAM DUNK』ファンで。2〜3ヶ月前に行ったとき、「『SLAM DUNK』の映画をやりますね」ってアイツから話が出て、「ああ、ほんまやな」ってしれっと答えて。で、ミノルが「僕は思うんすけど、絶対に『SLAM DUNK』には10-FEETの曲が合うと思うんですよ」と言ってきて。その場はごまかしたんですよ、「そんなんできたらすごいで」って。でも内心はドキッとしました。

KOUICHI:早くミノルに言ってやったほうがええで。

NAOKI:まぁ、解禁前にミノルなんかに言えない。

KOUICHI:そりゃそうや。ミノルクラスに言うようなことじゃない(笑)。

NAOKI:でもアイツ、<太陽が丘ワンマン>に来たんですよ。で、ライブ後に「僕のイメージ、やっぱり当たってたじゃないですか!」って(笑)。

──ティーザーで聴いてはいましたけど、実際に<太陽が丘ワンマン>で聴いたら、これは今後ライブで化けていく曲ですね。

TAKUMA:ライブが終わって、周りもそう言ってくれてたから、“ほんま良かった”という感じでした。僕らもやるまで新曲の反応がどうなるのか分からなかったんで。これもさっきの話じゃないですけど、やってみないと分からへんから。今までのどの曲もそうでしたけど、ライブになったら音源の通りになるわけじゃないんで。“ライブでもええ感じやん”と思えたのは嬉しかったですね。


──それに既発のシングル曲も、アルバムの流れで聴くと、印象がまた違いますよ。たとえば、「シエラのように」がアルバム後半で出てきたとき、包まれるような安心感や温かさで。

TAKUMA:3人で一生懸命に話し合って曲順を決めたんですけど、僕ら自身、まだ全部を通して聴けてないんです。なんせ、マスタリングが終わったのは今朝なんで(笑)。「シエラのように」をアルバム内で聴いたときどうなるかって、めちゃくちゃ3人で想像して決めたものの、まだ確認できてないという。

──すみません、先走ってしまいましたかね(笑)。

TAKUMA:いやいや(笑)。聴いてくれた人がどう思うのかってのが、一番大事なんで。BARKSは3人揃っての一番最初のアルバムインタビューなんですけど、先走ってください。

──さらに先走ると、15曲も入っていますけど、<太陽が丘ワンマン>と同じように一瞬のような感覚でした。聴き始めたらあっという間。バンドの熱量で突き抜け、でも後半に行くに従い、なんでも受け止めてくれるような包容力もあって、感動がいつまでも残る。

KOUICHI:トータル45分ぐらいやったっけ?

TAKUMA:この曲数(全15曲)で!?

NAOKI:50分はいってない気がする。

──この『コリンズ』は、バンド活動25年を超えて作り出すことのできた、本当の勢いや本物の熱さですよ。

KOUICHI:売れますかね(笑)?

──売れる。37人にしか伝わらない(※<太陽が丘ワンマン>レポ参照)やつじゃないから(笑)。

NAOKI:そういうアルバムじゃないと(笑)?

TAKUMA:良かった(笑)。


▲TAKUMA (Vo, G)

──アルバムタイトルの『コリンズ』は、宇宙飛行士のマイケル・コリンズからだそうで、どういった意味合いが?

TAKUMA:月に着陸したアポロ計画の宇宙飛行士は3人いて、一人がニール・アームストロング、もう一人がバズ・オルドリン、そしてもう一人がマイケル・コリンズなんですよ。それぞれフィジカル的にも能力的にも天才で、そういう3人がアポロ計画で宇宙に飛び立つんです。アームストロングとバズは月面に降り立つとき、若干、心の中で葛藤があったり、ちょっと揉めたりしたらしいんですね。アームストロングが船長やったんで、月面一歩目をいってもらいましょうって感じだったんだけど、バズは葛藤してて、その最中、コリンズは悠々と宇宙船を運転して待ってる。その感じとかってバンドっぽくておもろいなと(笑)。

──人間臭いドラマが。

TAKUMA:そう。“ああ、この人たちも3ピースなんやな”と思ったり。あと、たまたまフィル・コリンズの資料映像を観る機会もあって、シンクロニシティを感じたりして。それで「コリンズってどう?」ってメンバーに言ったら、「ええやん」ってことで、このタイトルに決まりましたね。あと僕らはけっこう長いことバンドやってるけど、Hi-STANDARADとかELLEGARDENとかマキシマム ザ ホルモンとか、飛び抜けてその時代を象徴するようなヒーローになってる先輩や仲間が多い中、僕らはなんかのタイミングでバーン!ってなったり、アルバムが1位になったりとかの経験もないままここまで来たんです。だから、「あのバンドは知ってるけど、10-FEETは知らん」とかっていう声も、けっこういっぱい感じてきて。それ、コンプレックスにはなってないんですよ。<京都大作戦>とかをやりながら、ロックシーンの中ではちょいちょいいろんな場面で名前を登場させていただいているなって。

──いやいや、重要バンドだから。

TAKUMA:コリンズはめっちゃ重要だけど、月面に降りてないだけに“忘れられた宇宙飛行士”みたいに言われたりするんですよ。それも10-FEETっぽいなって(笑)。すごい功績はないけど、頑張ってんねんでって。そこが一番きたところかもしれないですね。ロックシーンのコリンズみたいな。忘れられているけど、重要やで、みたいな意識を持ってやってることもあったなと思って。25周年もあって、集大成みたいなことで言うならコリンズかなって。


──2023年1月からすぐに<10-FEET “コリンズ” TOUR 2023>ですよ。しかも11月23日までという長期ツアー。

KOUICHI:こんなに廻るのは久しぶりなんでね。リハーサルはこれからですよ。

TAKUMA:なんせ、今朝完成したばっかりなんで、アルバムが。3人で一緒に演奏したことのない曲ばかりですね。レコーディング時に、ガイド入れるときだけ演奏したくらいやから。

KOUICHI:新曲では「第ゼロ感」しか一緒にやってないからな。もちろん、BARKSもどっかへ来てくれるでしょうね?

──はい、もちろん。ライブは、ツアー初日1月16日の熊本B.9 V1公演から新曲盛りだくさんで?

KOUICHI:旧譜ばっかりやったら怒るでしょ、みんな(笑)。アルバムツアーやから新譜の曲が中心になると思うんですけど、持ち曲が増えると、今までライブではやっていたけど、外す曲ってのも出てくるんですよ。今回はどういうセットリストでいくか、今までの主要メンバーの曲はどういうふうになっていくのか。いろいろ楽しみにしていてください。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎緒車寿一


■9thアルバム『コリンズ』

2022年12月14日(水)発売
【完全生産限定盤 [2CD(Disc1+Disc2)+DVD+GOODS]】UPCH-29450 5,940円(税込)
※十字折デジパック/透明スリーブケース付き豪華仕様
※GOODS:10-FEET 25周年ロゴ 赤いリストバンド封入
【初回生産限定盤[CD(Disc1)+DVD]】UPCH-29451 4,070円(税込)
※デジパック仕様
【通常盤A[CD(Disc1)】UPCH-20643 2,970円(税込)
【通常盤B[2CD(Disc1+Disc2)】UPCH-20644/5 3,850円(税込)
予約受付中: https://lnk.to/Collins_ec


▲完全生産限定盤 ジャケット


▲初回生産限定盤 ジャケット


▲通常盤A ジャケット


▲通常盤B ジャケット

●収録内容●
▼CD (Disc1) ※全形態共通
01. SLAM
02. 第ゼロ感 ※2022.11.9 Digital Single 12/3(土)公開映画『THE FIRST SLAM DUNK』エンディング主題歌
03. 和
04. ハローフィクサー ※2019.7.24 18th Single
05. まだ戻れないよ
06. aRIVAL ※2022.6.18 Digital Single『THE MATCH 2022』大会テーマソング
07. ブラインドマン
08. 123456789101112 ※2019.7.24 18th Single『ハローフィクサー』カップリング曲
09. アオ ※2021.3.10 20th Single テレビ東京系列ドラマ24『バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~』オープニングテーマ
10. 炎
11. 彗星 ※2020.10.14 19th Single『シエラのように』カップリング曲
12. アリア
13. おしえて
14. シエラのように ※2020.10.14 19th Single
15. 深海魚

▼CD (Disc2) ※完全生産限定盤・通常盤B 共通
『THE FIRST SLAM DUNK』劇中音楽 (10-FEET Original ver.)
01. 暁の砂時計
02. Alert of oz
03. Slash Snake
04. BLIZZARD GUNNER
05. Double crutch ZERO

▼DVD ※完全生産限定盤・初回生産限定盤 共通
『京都大作戦2022~今年こそ全フェス開祭!~』
・DAY1:VIBES BY VIBES / aRIVAL +オフショット映像
・DAY2:アオ / 火とリズム / シエラのように +オフショット映像
・DAY3:ライオン +オフショット映像
・DAY4:Fin / ハローフィクサー / back to the sunset /CHERRY BLOSSOM +オフショット映像




●封入特典●
10-FEET “コリンズ” TOUR 2023 FINAL SERIES『最速CD封入先行(抽選)』シリアルコード
受付期間:2022年12月13日(火)12:00~2022年12月19日(月)23:59
申込可能数:シリアルコード1件につき1公演のみ、最大5枚まで

●CDショップ別購入者先着特典●
・TOWER RECORDSおよびTOWER RECORDS ONLINE:「NO MUSIC, NO LIFE.」クリアポスター(A3サイズ)
・Amazon:メガジャケ(各形態別)
・セブンネット:オリジナルモバイルスタンドキーホルダー
・楽天ブックス:オリジナルコルクコースター
・他全国CDショップ・ECサイト:オリジナルステッカー(サイズ:6cm×6cm)
・UNIVERSAL MUSIC STORE:オリジナル2023年ポスターカレンダー(A3サイズ)
※特典は無くなり次第終了となります。事前に各店舗/オンラインショップまでご確認ください。
※特典は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
※詳細は各店舗/オンラインショップへお問い合わせください。



■<10-FEET “コリンズ” TOUR 2023>

1月16日(月) 熊本B.9 V1
1月18日(水) 広島BLUE LIVE
1月20日(金) 高松festhalle
1月23日(月) 浜松 窓枠
1月25日(水) 静岡LIVE ROXY
1月27日(金) 甲府CONVICTION
2月06日(月) 周南RISING HALL
2月08日(水) 佐賀GEILS
2月10日(金) 長崎DRUM Be-7
2月14日(火) 大分DRUM Be-0
2月16日(木) 宮崎LAZARUS
2月18日(土) 鹿児島CAPARVO HALL
2月22日(水) 松山W STUDIO RED
2月24日(金) 高知CARAVAN SARY
2月28日(火) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
3月02日(木) 米子AZTiC laughs
3月04日(土) 松江AZTiC canova
3月13日(月) 水戸LIGHT HOUSE
3月15日(水) いわきclub SONIC
3月17日(金) 郡山HIPSHOT JAPAN
3月22日(水) 青森Quarter
3月24日(金) 盛岡Club Change WAVE
3月28日(火) 秋田CLUB SWINDLE
3月30日(木) 山形MUSIC 昭和 SESSION
4月10日(月) 大津B-FLAT
4月12日(水) 奈良NEVER LAND
4月14日(金) 和歌山SHELTER
4月18日(火) 神戸 太陽と虎
4月20日(木) 徳島club GRINDHOUSE
4月24日(月) 金沢EIGHT HALL
4月26日(水) 富山MAIRO
4月28日(金) 長野CLUB JUNK BOX
5月10日(水) 新潟LOTS
5月12日(金) 福井県 県民ホール
5月18日(木) 北見ONION HOLL
5月20日(土) 帯広MEGA STONE
5月22日(月) 旭川CASINO DRIVE
5月24日(水) 小樽GOLDSTONE
5月26日(金) 函館club COCOA
6月06日(火) 岐阜club-G
6月08日(木) 四日市CLUB ROOTS
6月12日(月) さいたま新都心HEAVEN'S ROCK
6月14日(水) 宇都宮HEAVEN'S ROCK
6月16日(金) 高崎芸術劇場 スタジオシアター
6月20日(火) 千葉LOOK
6月22日(木) 熊谷HEAVEN'S ROCK
〜FINAL SERIES〜
10月12日(木) 京都KBSホール
10月16日(月) KT Zepp Yokohama
10月20日(金) Zepp Fukuoka
10月24日(火) 仙台GIGS
10月28日(土) Zepp Sapporo
11月01日(水) Zepp Nagoya
11月07日(火) Zepp Osaka Bayside
11月14日(火) Zepp Haneda
11月23日(木祝) 沖縄 ミュージックタウン音市場
https://10-feet.kyoto/

■テレビ朝日系『MUSIC STATION ウルトラSUPER LIVE 2022』出演情報

12月23日(金)17:00~ 生放送
▶︎10-FEETは「第ゼロ感」をパフォーマンス

■10-FEETの名曲を主催フェス<京都大作戦>ライブ映像で振り返り+<太陽が丘ワンマン>ライブ映像も



















■デジタルシングル「第ゼロ感」

11月9日(水)AM00:00 配信開始
ストリーミング / ダウンロード
https://lnk.to/10feet_dzk





■10-FEET 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要

【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Twitterアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Twitterアカウントから投稿される応募用のツイートをキャンペーン期間内にリツイートした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・10-FEET 直筆サイン入りチェキ
・2名様
【応募方法】
1. BARKS編集部 Twitterアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2. BARKS編集部 Twitterアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3. 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2022年12月21日(水)~2023年1月21日(土)23:59まで
※上記期間内にされたリツイートが応募対象です。
【当選発表】
・Twitter DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2023年2月下旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1. ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2. ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
【ご注意事項】
・転売 (不特定多数への転売、オークションなどを含む)目的でのご応募は、ご遠慮願います。
【個人情報取扱い】
・お客様からいただいた個人情報は、賞品の発送及び、サービスの開発や、個人を特定しない統計資料、当該プレゼント/モニタにおける商品の発送、及びそれにまつわるサポートのために利用いたします。上記以外の目的で個人情報を利用する場合は、予めその目的を明示し、お客様の同意を頂いた場合のみ、個人情報を利用いたします。
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