【ステージ楽器紹介】Petit Brabancon、antz Guitar Sound System「バリトンと7弦による重低音」
【AMPLIFIER】
「リフを弾いた時の音が気持ち良い」という理由でアンプにはメサ/ブギーのRoad Kingを使用。数々のコンパクトエフェクターを軸にしつつ、それらをPROVIDENCEのプログラマブルエフェクトコントローラーで一括制御。現代プレイヤーのシステムにふさわしい機能性とサウンド的個性を両立させたスタイルだ。シンプルなスタイルながら多彩なトーンを引き出すantzらしいシステムだと言えるだろう。
▲Mesa/Boogie Dual Rectifier Road King
伝統的ハイパワーアンプでは得られない重厚でモダンなサウンド、ローの立ち上がりの速さなどに魅力を感じてRoad Kingを愛用。Road KingはMesa/Boogie Dual Rectifierの最上位機種で、4チャンネル/12モード仕様を活かし、透明感溢れるクリーンからRectifie特有のファットなハイゲインまで、自在にサウンドをクリエイトできる。
また、Road Kingのキャビネットには、セレッション製ビンテージ30とセレッション製MC-90といった異なるスピーカーユニットを搭載しているほか、キャビネット裏の右側がオープンバックという独創的構造も特徴。これら仕様がトーンバリエーションを生み出している。
▲RJM Amp Gizmo
アンプヘッドの上にはRJMのアンプチャンネルスイッチャーAmp Gizmoをセット。これはギターアンプのチャンネルやブースト、リバーブ等のオン/オフを行うMIDIシステムとして使用できるツール。
ピックはポリアセタール製のティアドロップ型を使用。一般的なティアドロップよりも先端が尖ったシェイプ、滑り止めとしてサンドグリップ加工が施されていることがポイント。厚さは0.8mm。
◆ ◆ ◆
【EFFECTOR and more】
ミヤ同様、エフェクターはふたつのボードをL字型に配置。antzはステージ上手のポジションのため、足下正面にメインボード、サブボードをその左側に置いている。
▲メインボード:下段右側から、Triplegraphのオクターヴピッチシフター、BOSSのピッチシフターPS-5、PROVIDENCEのプログラマブルエフェクトコントローラーPEC2。上段右側からコルグのチューナーPitchblack、VITAL AUDIOのパワーサプライPOWER CARRIER VA-12、BOSSのノイズキャンセラーNS-2、アイバニーズのオーバードライヴTS9、マクソンのオーバードライヴOD-9、ZOOMのマルチエフェクターMS-50G、ZOOMの空間系マルチエフェクターMS-70CDR。
足下正面のボードにはマルチエフェクターやオーバードライブ、ピッチシフターがセットされているが、注目はマクソンのOD-9とアイバニーズのTS9を併用している点。OD-9のOEM製品として誕生したTS9は姉妹製品と言って過言でない。antzはその微妙な音色の違いを活かしつつ、それぞれを異なるセッティングで曲によって使い分けている。なお、ZOOMのMS-50GとMS-70CDRといった2台のマルチエフェクターは、Petit Brabanconは現場での素早い音作りを求められることが多く、それに対応するために導入されたもの。コンパクトながらトーンクオリティーが高く、デジタルゆえ無茶なセッティングによるトリッキーな音色も簡単に作ることができるとのこと。
▲サブボード:下段右側から、Marty Lost WorksのファズZIP BOY BIG FUZZ、MASF PedalsのディレイPOSSESSED、BOSSのデジタルディレイDD-20 GIGA DELAY、LINE6のリバーブVerbzilla。上段右側から、MATOBA FACTORYのパワーサプライPOWER SUPPLY、LINE6のモデリングエコーマシンEcho Pro。
左側のボードには、LINE6のEcho ProやBOSSのGIGA DELAY、ランダムなディレイ効果が得られるMASF Pedals POSSESSED、LINE6のVerbzillaといった空間系ほか、ファズを配置。ディレイ/リバーブが充実しているなど残響音へのこだわりはantzならでは。また、メインボードも含めて絶版となっている名器が多い。
取材・文◎村上孝之
撮影◎土居政則(機材)/河本悠貴(ライヴ)
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■<Petit Brabancon EXPLODE -01->
open17:00 / start18:00
(問)HOT STUFF PROMOTION 03-5720-9999
▼チケット
・SSスタンディング:¥25,000 (前方エリア・オリジナル特典付き/税込・整理番号付き・ドリンク別) ※オリジナル特典後日発表 ※予定枚数終了
・一般スタンディング:¥8,800 (税込・整理番号付き・ドリンク代別)
【オフィシャル二次先行】
受付期間:2022年10月1日(水)18:00〜10月15日(土)23:59
イープラス https://eplus.jp/pb23/
受付方法:抽選
制限枚数:1人4枚まで
チケット受取:スマチケ・紙チケット併用
※申し込みにはe+の会員登録が必要です(登録無料)
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