【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.113「フィンランド北部のオウルからモダンロックバンドRock Band From Hellが飛び出してきた」
フィンランド北部の都市オウルで結成された若手モダンロックバンドRock Band From Hellからただ今制作中のデビューアルバムより先行シングルがリリースになった!バンド名を直訳すると「地獄からのロックバンド」で、ちょっとおどおどしいイメージを受けてしまいそうですが、これが聴いてみたらびっくり。ヴォーカルの声は意外とポップでサウンドはちょっとアメリカンな雰囲気が漂うモダンなロックではありませんか。
Pic:Mikko Varila
Rock Band From Hell のメンバーは
・Jere Siivikko(イェレ・シーヴィッコ):ギター
・Jani Tillman(ヤニ・ティッルマン):ヴォーカル&ギター
・Mikko Nykanen(ミッコ・ニュカネン):ドラム
・Mikko Saravuoma(ミッコ・サラヴオマ):ベース
このバンド結成前、10代の頃ヴォーカル&ギターのヤニとドラムとベースの2人のミッコは10年近くFaceliftというバンドで一緒にプレイしてきて、その経験を得てバンドの基本となるものが出来上がり新たにイェレをギタリストに加え新バンドRock Band From Hell が誕生!フィンランドのCentral Line Entertainmentと契約し、ただ今オウルとヘルシンキでデビューアルバム制作中とのことです。
「これまでにいろんな冒険を体験してきてて、うまく行きかけててもどうしても避けられない不運もあった。だけどその経験を経てその時の状況によりうまく対応する目を持つことができた。みんながどんなことに熱くなるか、どんなことには興味を持たないとかもね。それで集中すべきこととそうでないことがわかってきたんだ。もう以前のように壁に頭をぶつけなくてもよくなった。」とミッコ・ニュカネンは語っています。
加えてヤニ・ティッルマンはこう語ります。
「とはいえ、だいたいすべては自然に浮かんでくる。曲を作るにあたって何かのジャンルにこだわるつもりはなく、頭に浮かんできたものを曲にしているだけだ。ただどんな曲を作ろうとRock Band From Hellのサウンドに聴こえる曲をね。」
その今制作中というデビューアルバムから最初に先行シングルでリリースになったのがこちら「Kylie Dreams」!
この曲は現代のうわべだけのソーシャルメディアにうんざりなことを歌っているそうです。MVには無表情でスマホを見つめる若者たちがうつっていますが、その中に、同じくオウル出身の若手ロックバンドTemple Ballsのベーシスト、イミ発見!1年半ほど前になるかと思うけど、実はこのバンドを最初に紹介してくれたのはそのイミでした。その時点ではまだあまりリリースがなかったので、そのままになっていたところ今回ニューシングルリリース情報をみかけて聴いてみたら、このサウンド、モダンなロック好きな方に受けそうな予感がします!
今月になってセカンドシングル「Saturday」もリリースになりました。この曲は夏のパンクロックのアンセムで、汗ばむ室内のクラブでも野外のスタジアムでもどっちでもぴったりくる曲だとのこと。皮肉にうまく行かない人生のことを歌っていて、アメリカのTVシリーズ『ラチェッド』からインスピレーションを受けた曲だとも語っています。1年ほど前に生まれてた曲を、今人気爆発中のBlind Channelのギタリスト、ヨーナス・ポルコと一緒によみがえらせ誕生した曲だそうです。
ヴォーカル&ギターのヤニからBARKSの読者の皆さんにビデオメッセージが届きました。
「どうしてる? 日本のBARKSの読者のみんな、コンニチハ!Rock Band From Hellのヤニだよ。ニューソング”Saturday”をリリースしたばかりなんだ。もしまだ聴いてなかったらSpotifyとかどこかで聴いてみてね。気に入ってくれるといいな。よければインスタグラムとかTikTokとか他にも俺たちのソーシャルメディアをフォローしてくれたらうれしいな。近い将来日本で会えることを祈ってるよ。」
歌詞が英語ということは夢は大きく世界進出を目指しているようで、同じくオウル出身のBlind Channelは昨年ユーロビジョン出演をきっかけに人気爆発!何がきっかけになるかはわからないですよね。今から注目しておいて彼らの今後の活躍を祈っておきましょう。
文:Hiromi Usenius
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