【速レポ】<SATANIC CARNIVAL>山嵐、「俺たちの全開を出させていただきます」

ポスト

南国の熱い空気を感じさせるSEと共に、湘南の地からやってきた山嵐。<SATANIC CARNIVAL>には初出演となる。だが<OGA NAMAHAG ROCK FESTIVAL>の主催に深く関わっていたり、あるいはバンドのツアーに威勢のいいバンドをゲストアクトとして呼んだりと、オーディエンスにとっては兄貴的な存在感も持つ。大歓迎のハンドクラップを鳴らし、メンバーを出迎えた。

◆山嵐 ライブ写真

KAI_SHiNE(Maschine)とYOSHIAKI ISHII(Dr)はそれぞれの持ち場にスタンバイし、武史(B)、KOJIMA(Vo)、SATOSHI(Vo)、KAZI(G)、YUYA OGAWA(G)が背中を見せて横並び。強面な総勢7人の姿は威圧感もありつつ、壮観である。そして武史のみが客席エリアを正面に見て、怪しいベースラインを弾き始めた。うねりあるスローなフレーズを轟かせた直後、キメでメンバー全員が一斉にジャンプ。激しくラウドな音の塊が一気に放たれていく。



「山嵐、<SATANIC>初見参! 調子はどうだ!!」

この問いかけに、オーディエンスはジャンプやコブシで応える。そこに放つのは、4年ぶりの新曲として2021年に発表した「PAIN KILLER」。極悪にして厚みあるバンドサウンドが壁を作りながら、SATOSHIとKOJIMAの2MCがリリックを小気味よく連射していった。



「ありがたいことに、<SATANIC>初登場です。呼んでくれてありがとうございます。楽しかった<SATANIC>2日間。もう、ぼちぼち終わりに向かっていきます。俺たちの全開を出させていただきます。みなさんも、今できる全開で掛かってきてください。一緒に最高のラストを迎えましょう。よろしくお願いします」

そこから続くのは2016年に発表したアルバム『RED ROCK』からのナンバーや新曲「涅槃」など。山嵐は、日本のミクスチャーロックやラウドロックの、そしてヒップホップとロックを融合させたスタイルの先駆者である。すでに結成から25年以上のバンドだが、キャリアを重ねて、ギラつき方には磨きが掛かるばかり。しかし、<OGA NAMAHAG ROCK FESTIVAL>などで多くのオーディエンスの前に立ち続けていることも関係しているのか、強烈で新しいものをただ追い求めるのではなく、自らの生んだ曲を伝えるべき相手がしっかり見えているようだ。だからリリックには、前向きに生きるためきっかけを与えてくれるものだったり、心折れそうなときに救ってくれる優しさだったりも散りばめられている。人としても人生経験を積んできた彼らだから、そこにあるのは本心と真実のみ。



「ここからすげーいい景色が見えます。もっといい景色見せてくれ」

SATOSHIの言葉に、オーディエンスは曲と音に合わせて飛び跳ねたり、両腕を激しく振ったりと、ラストまで熱く最高のヴァイブスを作り続けていた。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎瀧本“JON”...行秀

【山嵐 セットリスト】

01. 山嵐
02. PAIN KILLER
03. HANDS UP
04. 80
05. 涅槃
06. Rock'n' Roll Monster
07.BOXER'S ROAD

■<SATANIC CARNIVAL 2022>

6月4日(土) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
6月5日(日) 富士急ハイランド・コニファーフォレスト
・物販 / FOOD AREA:start09:30
・ライブ観覧エリア:open10:30 / start11:30 ※19:25終演予定
▼6月4日(土)出演ラインナップ
BRAHMAN
coldrain
HEY-SMITH
Ken Yokoyama
KUZIRA
マキシマム ザ ホルモン
NOISEMAKER
SHADOWS
SiM
SPARK!!SOUND!!SHOW!!
Suspended 4th
w.o.d.
THE FOREVER YOUNG
[OA] FUNNY THINK
▼6月5日(日)出演ラインナップ
04 Limited Sazabys
10-FEET
Crossfaith
CVLTE
dustbox
ENTH
ハルカミライ
MAN WITH A MISSION
Paledusk
SHANK
SHIMA
WANIMA
山嵐
[OA]SABLE HILLS

この記事をポスト

この記事の関連情報