【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.110「純正統派スピードメタルがお好きな方へ!Arched Fire 結成後32年たってデビューアルバム発売」

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今から33年ほど前の1989年フィンランド北部ラップランドに位置する小さな町ケミヤルビで当時14~15歳だった4人の少年たちアスラク・プロヤルヴィ(ドラム)、ミカ・リュティラハティ(ベース)、ヤンネ・サルケラ(ギター)、アリ・ヴァンタネン(ギター)によって結成されたのがArched Fire!


まずはバンド結成後、楽器を購入し演奏を練習しながら自分たちで曲作りを始めたそうです。当初ヘヴィーロックバンドとして結成したものの、その後スピード/スラッシュ・メタルバンドへと移行!翌年1990年4曲入りのデモを完成!同年後半フィンランドの音楽雑誌「SOUNDI」で好意的な評価を受けたときにはすでにバンドは解散。各メンバーはそれぞれパワーポップからブラック・メタル、プログレッシヴ・フュージョンからフォークミュージックにまで及ぶジャンル多彩なバンドで活動を続けるうちに時が流れ、昔レコーディングした曲を経験を積んだ今演奏したらどうなるだろうかとメンバーが再び集まり、ヴォーカルにクリスティアン・ヘルクマンが加わり31年ぶりに活動を再開。ワームホールデス・レーベルとワールドワイド契約を結び昨年デビューアルバム「Remote Control」をリリース!日本盤も今年になってリリースされています。

ということで、メンバー全員がメールインタビューに応じてくれました。

──『Remote Control』のアルバムを手にしたときはどんな気持ちでしたか?

ミカ:素晴らしい!やっと手にできた!これはもっと作らなきゃな!

──デビューアルバムリリースまでに約32年かかった理由は?

アスラク:Arched Fireで最初に活動始めた年は15歳の少年にとってすごいことだった。そのあと周りの世界が目に入ってきて皆それぞれ自分の道に進んでいったんだ。年月が流れ、バンドを始めた頃の気分を取り戻すことはもうできないだろうと思っていた。ところがもう1度やってみたらどうかという考えが浮かんできたんだ。そして今ここに一緒にいる。現在のArched Fireは昔の思い出の時より強力になった。バンドを結成した89年は俺たちは王者だと勝手に思い込んでいたが、それから成長して演奏のスキルも上達した。ヴォーカルにクリスティアン・ヘルクマンが加わっただけであとはその昔まだまだ子供の時に一緒にやり始めたオリジナルメンバーだ。俺たちは現在にアップデートしたヴァージョンで、今のArched Fireがどう聴こえるかに誇りを思っている。

──このアルバムの中で一番古い曲はなんですか?

アリ:アルバム最後の曲「From Dust to Dust」だ。1989年10月にヤンネがバンドに加入した時一番最初に練習しなきゃならなかった曲だ。アルバムの多くの曲は昔のアイデアに基づいているものの、すべての曲は今現在のArched Fireメタルにアレンジして曲を作った。俺たちはもう15歳じゃないからね。

──まずはヘヴィロックバンドとしてスタートしてスピード/スラッシュ・メタルバンドに移行しましたが、 長い活動休止の後、活動再開した時そのままスピード/スラッシュ・メタル路線でいくことはメンバーみんなの同意だったのですか?意見が変わったメンバーはいなかったですか?

ミカ:ヘヴィロックバンドとしてバンド活動始めたのは、当初は自分たちのスキルが足りなくてそれ以上に進めなかったからなんだ。俺たちの焦点はずっとスピード/スラッシュ・メタルだった。長い活動休止の後活動再開した時、俺たちの誰一人として他のジャンルに進む考えはなかったよ。少なくても誰もそんなことを口には出さなかったな。

ヤンネ:まさに90年代に停止したとこから継続したんだ。活動再開前の30年間の間に俺たちがさまよい歩いた人生経験を新しい曲にふきこみたかった。

──10代の頃にはどんなバンドを聴いてましたか?最も影響を受けたバンドはいますか?

ヤンネ:いくつか挙げるならDeep Purple、Rainbow、MetallicaやStone(フィンランドのスラッシュメタルバンド)といったバンド。最終的な出来上がりにはそれらすべてが影響を与えているよ。

アリ:Archen Fireに最も影響を与えたのはスラッシュ・ビッグ4(Metallica、Megadeth、Slayer、Anthrax )バンドだ。

──このバンドでの夢は何ですか?

クリスティアン:俺の夢はArched Fireをできる限りたくさんの人に聴いてもらうことだ。インターナショナルにアルバムリリースの他にも重要な人たちと提携するなど実現した夢はいくつかあるが、最高なのはバンドメンバーたちと一緒に俺たちのアイデアを実現していくことだ。

──あなたたちのデビューアルバム『 Remote Control』を聴かなきゃならない3つの理由は?

アリ:1.アルバム全体がとてもかみあっている純正統派スラッシュ/スピード・メタルアルバム。2.歴史の暗闇の中に消えていってしまったような素晴らしいリフがある。3.いろいろな形を行使した興味深い歌詞がある。だね。Digital Revolution Radioが今週のアルバムに俺たちのアルバムを選んでアルバム丸々オンエアーしたんだ。久しぶりにそれで聴いて、ラジオから流れてきた俺たちの曲をとても誇りに思ったよ。

──次のアルバムはデビューアルバムほど時間がかからず発売になりますか?

クリスティアン:次のアルバムはだいたいのレコーディングはもう終わってる。アルバムのアートワークもすでにできてるんだ。この数カ月の間に次のアルバムは完成する予定だ。ただリリース時期についてはまだはっきりしたことは言えないけどね。

──もし来日の機会がやってきたら、ライブ会場以外でどこに行ってみたいですか?

ミカ:もし可能なら宮本武蔵の洞窟(霊巌洞)。

クリスティアン:猫の島青島と宮城蔵王キツネ村。

アリ:映画「Lost in Translation」でスカーレット・ヨハンソンが窓から東京を眺めていたホテルの部屋。

ヤンネ:東京武道館。

アスラク:広島平和記念資料館

──最後に日本のメタルファンにメッセージをもらえますか?

全員:俺たちのアルバム『Remote Control』は日本でもリリースになってるのでぜひ聴いてどんなところが気に入ったか感想を教えてほしいな。ここ遠いフィンランドから素晴らしいあなた達の国へどうぞよろしく!

このデビューアルバムから4本のリリックビデオが公開になっています。





バンドメンバー:
Vocals: Kristian Herkman/ クリスティアン・ヘルクマン
Drums: Aslak Purojautoplayrvi/ アスラク・プロヤルヴィ
Bass: Mika Rytilahti/ ミカ・リュティラハティ
Lead & rhythm guitars: Janne Sautoplayrkelautoplay/ ヤンネ・サルケラ
Rhythm guitar: Ari Vautoplayntautoplaynen/ アリ・ヴァンタネン

ギタリストの アリ・ヴァンタネンは作家でもありこれまでに Hanoi Rocks、Michael Monroe、Razzle(Hanoi Rocks)などの自伝本を執筆していて、今年8月にはThe Rasmusの成功への道を綴った本が発売予定です。余談ですが今年5月にイタリアで開催予定のユーロビジョンソングコンテストのフィンランド代表にはThe Rasmusが決定しました。

日本で行ってみたい場所に日本人の私も知らない場所もあってびっくりでした。スピード・メタルファンの方、正統派ヘヴィ・メタルファンの方、疾走感溢れるスリリングなスピード・チューン満載サウンドがお好きな方は要チェック!気になった方はバンドのソーシャルメディアをフォローやイイネしてアルバムの感想をぜひ伝えてみてくださいね。

文:Hiromi Usenius

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