小室哲哉、理研の客員主管研究員に。音楽AI研究をサポート

小室哲哉が3月1日、国立研究開発法人 理化学研究所 革新知能統合研究センターの音楽情報知能チームに客員主管研究員として着任した。

理研が音楽家を客員主管研究員として迎えるのは初めてのことだという。シンセサイザーの開発や音楽配信もいち早く手がけ、シンクラビアの機能を利用したハードディスクレコーディングを最速で取り入れるなど、革新的な音楽制作を実現してきた先駆者としての経歴と実績が認められて今回の就任に至ったそうだ。

音楽家／プロデューサーとしてAI（人工知能）の可能性に着目していたという小室は今後、浜中雅俊氏が率いる研究チームの一員として、AIによる音楽制作支援の在り方について探求していく。

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「いつの時代でも人が描く音楽の存在や意味は変わらず、恵まれています。これまでの先端技術は、その音楽をより身近に心地よいものになるための支援をしてくれる技術でした。 音楽におけるAIは、はじめて作詞/作曲/編曲家と共存できる能力を兼ね備えることが出来るはずだと思います。不思議な感覚です。 音楽家、生身の人間として、音楽AIの成長に寄与していける事を光栄に思います。」──小室哲哉

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浜中チームリーダーは音楽の「GTTM」と呼ばれる構造を分析する理論を18年前より研究。音楽情報知能チームは2021年、「メロディモーフィング手法」などのAI技術を用いた音楽アプリも公開している。1600曲を超える小室哲哉の楽曲についてもすでにGTTMによる音楽構造分析が開始されており、“小室哲哉を分析したAI”と“小室哲哉自身”による共作なども目指しているとのことだ。