【インタビュー】卓真 (10-FEET)、ソロ初作品完成「本格的に弾き語りに取り組んだとても大きな理由」

■もっと音楽したいと思っていたので
■すごく良い経験だったんじゃないかな

──ちなみにレコーディング参加メンバーは卓真(Vo, Guitar)さんはじめ、白江宗司(G)さん、PAHUMA a.k.a.金 佑龍(AG, Cho)さん、浜田淳(B)さん、donny(Key)さん、komaki(Dr)さんという面々。

卓真：はい。これまでの弾き語りライブも一緒にやることが多かったんですけど、固定メンバーというわけではなくて、仲の良い友達の中から何人かに声を掛けてという感じで。ただ、今回のメンバーでやることが一番多いかな。だいぶ呼吸も合ってると思います。弾き語りって音数が少ないので、そのひとつひとつにフォーカスが当たって、はっきりくっきり聴こえる場所なんですね。だからリハーサルのときから、世界観作りを意識して磨き上げて。

──「軍艦少年」のスライドギターとか、まさに世界観というか味わい深さがあります。

卓真：カッコいいですよね、A(c)の宗司くん。彼は10-FEETと親交のあったtickのReigo5(Vo)と親戚で、donnyはtickのキーボードだったんです。komakiは元tricotのドラマーで、浜田淳も昔からの友達ですね。金 佑龍はcutman-boocheのボーカルだったんですけど、出会ったのはたしか『VANDALIZE』ツアーの福岡公演(2008年)のときで、僕が居酒屋で飲んでたら声を掛けてくれたんですよ。彼のYouTubeチャンネルには弾き語り動画が幾つか公開されてるんですけど、本当にカッコよくて。いつか一緒に歌ったり、ギターを弾いてほしいと思ってた人なんです。

──昔からの友人であり、弾き語りのために集まった精鋭でもあるわけですか？

卓真：バンド仲間の中でも弾き語りに合いそうな人というか。プレイヤーとしてリスペクトしている人ばかりですね。


──今回、ソロとしての曲を発表したことで、新しい夢など広がっていますか？

卓真：そこまではないですね。でも、“もっともっと音楽したい”と思っていたので、すごく良い経験だったんじゃないかな。

──卓真名義によるワンマンとかにも期待が高まるところですが。

卓真：曲数が少ないんで、まだ（笑）。弾き語りでは、他にこういう感じの曲があと2曲と、ちょっとロックにもできそうな曲が1曲。なので、弾き語り用のものが今のところ全部で5曲あるのかな。これまでのイベントライブのときはカバーを少しやったり、10-FEETの曲をアコースティックにしたり、そういったものも交えながらやってましたから。10-FEETの曲はテンポをゆっくりにしたり、キーをすごく下げてやったりしても、わりと形になるんだなってのは発見でしたね。

──なるほど。映画『軍艦少年』をきっかけに、新たに“シンガー＝卓真”と出会う人たちもいると思うんです。

卓真：そうであったらいいなと思います（笑）。親友の作った原作が僕も大好きで、映画も本当にすごくいい作品で。原作の映画版を一緒に作るような気持ちで楽曲を作りましたので、楽曲も含めて映画を楽しんで観てもらえたら嬉しいです。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎野村雄治








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