【ライブレポート】豪華キャスト集結＜あんさんぶるスターズ！！Starry Stage 4th -Star’s Parade-＞、熱いライブが繰り広げられた前半2公演

■7月18日公演
■シークレットユニットも登場した前半～想いをぶつける後半

出演：
【流星隊】帆世 雄一（守沢 千秋役）、西山 宏太朗（深海 奏汰役）、中島 ヨシキ（南雲 鉄虎役）、渡辺 拓海（高峯 翠役）、新田 杏樹（仙石 忍役）
【Valkyrie】高橋 広樹（斎宮 宗役）、大須賀 純（影片 みか役）
【Ra*bits】比留間 俊哉（真白 友也役）、米内 佑希（仁兎 なずな役）、池田 純矢（天満 光役）、高坂 知也（紫之 創役）
【from Switch】野島 健児（逆先 夏目役）、山本 和臣（春川 宙役）
< 特別出演 >
【fine】緑川 光（天祥院 英智役）、江口 拓也（日々樹 渉役）、村瀬 歩（姫宮 桃李役）、橋本 晃太朗（伏見 弓弦役）


18日のトップバッターは、腰につけたうさぎのファーチャームを揺らしながら歌う『Ra*bits』。リーダーである友也役の比留間からの「2日目は俺たちからのスタートです！」と言うコメントを皮切りに、Day1の本編最後に歌った「Love it Love it」と「Love Ra*bits Party!!」の2曲を続けて歌唱した。「Love it Love it」では比留間と高坂が肩を寄せ合いながら手を振ったり、「Love Ra*bits Party!!」では池田が風船にキスしたり、「夢中にさせるから」の歌詞で米内が配信カメラに向かって指を指したりと、Day1よりさらにはしゃいだ様子がかわいい『Ra*bits』だった。


次は「正義の魂燃え上がれ！」の歌詞とともに爆発音がさく裂した『流星隊』の「流星花火」へ。「流星花火」を後ろ向きのポーズで終えた5人は、続いてのイントロが始まると渡辺＆新田と帆世＆中島＆西山に分かれて、素早い動きで正面に向き直ってヒーローポーズ。階段から飛び降りて、敵に立ち向かうアクションダンスが多い「彗星HALATION」が始まる。スクリーンにはコミック風にデザインされた映像が映り、宇宙怪獣との激しいバトルが描かれた。


ドラムの音に合わせて登場した『from Switch』は、「エメラルドプラネット」で稲妻の魔法を会場にお届け。本来は3人ユニットのため、背中合わせで歌う野島と山本の姿は新鮮に映る。階段に座って、足を投げ出しながら歌う「Galaxy Destiny」では、先に立ち上がった野島がまだ座っている山本に手を差し出し、「僕たちの出会いを運命にしよう」という歌詞の「運命にしよう」の部分でしっかりと握られたふたりの手に心がギュっとなる瞬間だった。


続いて、重厚なステージを生み出す『Valkyrie』は、炎が揺れるなかで「凱旋歌」を熱唱。切ない旋律の「Memoire Antique」では、ふたりの歌声とともに、ステージが赤、青、黄色と徐々に変わり、「希望」に向かって明るくなっていくような感覚に。最後には白い羽が降り注ぎ、ふたりを祝福しているかのようだった。

続いては、暗いステージに「やっほー！　今日は絶好のデート日和だね」、「ちょりぃ～っす☆　みんなの笑顔、独り占めしたいっす」という出演者欄には載っていない羽風 薫と椎名 ニキの明るい声が！　そこからシャッフルユニット『√AtoZ』による「デートプランA to Z」がスタート。好きな人とのデートがテーマだけあり、スマートなウィンクで会場を魅了する細貝や、無邪気にはしゃいだ様子でジャンプする山口など、自由かつ楽しそうに踊るメンバーたち。ラストは細貝と野島が親指と人差し指を使った小さいハート、山口と池田が両手を使った中くらいハート、そして帆世が両腕を使った大きなハートと、大中小のさまざまなハートを会場にプレゼントした。



サプライズだったシャッフルユニットの登場で興奮した会場をさらに盛り上げたのは、今回ゲスト出演の『fine』。緑川の「お待たせ」という言葉から始まった「The Tempest Night」は大人っぽいダンスミュージックだ。間奏では中央階段上にいた緑川と村瀬が降りてくるのだが、緑川は後ろにダンサーを従えて、村瀬は両手をエスコートしてもらって、という対称的な降りかた。その光景は皇帝と姫のよう。またラスサビ前ではしっとりした声で歌う橋本たちに続き、江口によるファンも待ち望んでいたであろう「愛！」がバッチリ響き渡った。

『fine』の曲が終わると、少し長めのBGMとダンサーたちの踊りが始まり、そこから突然五奇人による「Eccentric Party Night!!」がスタート。「Eccentric Party Night!!」は『スカウト！エキセントリック』の「もし五奇人の自分たちがユニットを組んだら……」というIFから発生した夢の楽曲なため、そんな彼らの歌を聞いた会場のサイリウムは一段と激しい動きをみせる。この楽曲のために出演した朔間 零役の増田俊樹は「我輩」ではなく、「俺」時代のロッカーに変身。ほかのメンバーもフラフラ＆ユラユラな動きで予測がつかない西山、ノリノリな歌でもシリアスな顔を崩さない高橋、大きな動きで会場を盛り上げていく江口、そんな4人のバランサーになる野島と、奇人の個性が大爆発するパフォーマンスに。目の辺りにしたことで、改めて五奇人は個性が強い、そう感じる1曲だった。

パーティーが終わると、いなくなってしまったブルーを探しに来た『流星隊』がステージに登場。帆世が「ここか!?　ここか!?」と中島や渡辺の衣装の裾をめくって探す。その後、会場のファンによるサイリウムの呼び出しにより、西山が「パーティーナイ♪　パーティーナイ♪」とノリノリで登場し、アゲアゲな人に絡まれたと会場を笑わせた。

『流星隊』5人が揃った「アンリミテッド☆パワー!!!!!」が終わると、次はマイクを両手持ちした『Ra*bits』が登場し、「Milky Starry Charm」を歌唱。たくさんの流れ星が降り注ぐステージで想いを届けたあとは、『from Switch』にバトンタッチ。最後の楽曲「Knockin' Fantasy」では「魔法でハッピーをお返します！」と宣言した山本が上下右横と会場のいたるところを指さして、幸せをお届け。ラストはいっしょに踊ったダンサーたちとハイタッチをして、元気いっぱいな『from Switch』のステージになった。

後半の『Valkyrie』は「Eternal Weaving」と「今宵月の館にて」を続けて披露。ハロウィン楽曲の「今宵月の館にて」では、高橋と大須賀の歌声もファンを誘い込むようなねっとりさが増し、仮面を被ったダンサーとダークな世界観を届ける。なかでも短い単語をお互いに被せるようにして歌うパートは、鬼気迫った『Valkyrie』の凄みが強く伝わってくる部分だった。

『Valkyrie』のダークな世界観を引き継いで歌われたのは、『Ra*bits』の「FALLIN’LOVE=IT’S WONDERLAND」。イントロではマイクを比留間に渡してフリーになった池田が激しくダンス。続く『流星隊』は「まだまだ行くぞー！」と叫びながら「天下無敵☆メテオレンジャー!」を熱唱。ラストスパートとばかりにテンションを上げていき、間奏のセリフでも会場を鼓舞していく。

そして、18日のトリは『fine』の「RAINBOW CIRCUS」。『fine』の1stシングルに収録された曲かつ、『！』の初期イベント『幕開け！夢ノ咲サーカス』の歌でもある「RAINBOW CIRCUS」はファンにとっては懐かしい曲のひとつ。遊園地のキラキラステージを4人がダンサーといっしょに行進していく姿はパレードの締めくくりに相応しい光景だった。

アンコール楽曲はDay1と同じ「Walk with your smile」、「FUSIONIC STARS!!」、「BRAND NEW STARS!!」の3曲。「FUSIONIC STARS!!」はDay1以上にごちゃ混ぜな状態になっており、とくにすごかったのはここが定位置と言わんばかりに階段に腰を下ろした増田周り。リラックスした雰囲気の緑川が横に座ったり、今回いっしょには歌わなかった『UNDEAD』二枚看板の細貝がチョンチョンと肩を突いたり、好奇心旺盛な様子の『流星隊』が集まって来たり、いろんなキャストが立ち代わりで声をかけ、まるでビュースポットのような状態になっていた。


またアンコール曲の合間で行われた各ユニットのキャストトークの模様は以下のとおり。それぞれが語るライブの裏話に注目してほしい。

■流星隊
『流星隊』のトークでは冒頭から中島が「Walk with your smile」で帆世が号泣していたことを暴露。それを受け帆世は「違うの！」と、じつは新田が先にウルウルしていたことを明かし、ふたりのなかの感動の連鎖を伝えた。また毎回ライブ中のセリフアレンジを担当している中島は、ほかのメンバーたちから「今回もうちのヨシキさんがやったんですよ」と報告され、ムズムズした微妙な表情に。今回はライブ1週間前に「ヨシキ先生、そろそろいいですか……？」、「締め切りが～」とお伺いを立て、無事完成したことが語られた。

■Valkyrie
司会も任されていた高橋はテンションを切り替えるためか、『Valkyrie』の順番になった瞬間、ドデカボイスで自己紹介。そして、大須賀はそんなリーダーを生暖かい目で見守っていたのだが、だんだん加速する高橋を見てついに目をそらし始める。そんな相方に『Valkyrie』恒例の“カク”式芸への正直なコメントを求めると、大須賀からは「……正直、楽しい」との好反応が。その瞬間、「そう!?」とニコニコの笑顔になる高橋。これからも続けられるカク式芸に会場からは大きな拍手が送られた。

■Ra*bits
今回トップバッターを飾った『Ra*bits』は、連日で会場やカメラに向かってフリーダムにイケメンアピールをする池田に、高坂が「大変だよね、『Ra*bits』」とコメント。しかし、『あんスタ！！』界でフェアリーと呼ばれ、誰よりも自由な高坂にほかの3人から総ツッコミが。『Ra*bits』には自由気ままなイケメン＆フェアリー組と、それを御すための普通組に分かれてバランスを取っている模様。また今回のライブで成長を感じたという米内は、まだまだ変わっていけると宣言。4人はファンへ感謝と大好きな気持ちを伝えつつ、「応援よろしくお願いします！」と締めくくった。

■from Switch
Day 1では失敗していた冒頭挨拶を「子猫ちゃんたち、僕らがfrom Switchです」と、ばっちり揃えて決めた野島と山本。ふたりは昨日のことを振り返り、「Galaxy Destiny」で座った体勢から立ち上がる瞬間、ふたりのズボンが破れたり、緊張していた山本が捌けたあとに、ダンサーの控室についていってしまったりと、さまざまな事件があったことを告白。今回はなにごともなかったようで、ふたりで「よかったね」と言い合った。そして、最後は「これからも『Switch』3人をよろしくお願いいたします」とコメントし、ライブ初参加への感謝を伝えた。

■fine
緑川の「せっかくだからアレやりましょう」という無茶ぶりからスタートした『fine』のトークでは、昨年ユニット毎の5周年お祝い動画で行った「「エフ（緑川）」、「アイ(江口)」、「エヌ（村瀬）」、「イー（橋本）」、fine！（全員）」という名乗りを披露。思い出すまでに時間がかかった江口たちは「思い出せてよかったー！！」と一安心。またキャラクターカラーに髪を染めた話題では、橋本が直前の朝まで発色が悪く落ち込んでいたそうだが、途中からだんだんよくなってニコニコに。逆に自分でも驚くほどきれいな水色カラーになった江口には、緑川から「僕、水色とか好きだからキュンキュンしちゃった♪」と誉め言葉が贈られた。

■√AtoZ
シークレットゲストのため、どこかでポロっと言ってしまわないかヒヤヒヤしていたという山口と細貝は、「やっとTwitterに書ける！」と大喜び。そんなふたりに帆世たちも自分たちがどこかで漏らしてしわないように、気を付けていたことを明かした。また最後は司会の高橋より決めポーズの催促をされたため、急きょリーダーの細貝が考えた「√AtoZ」ポーズを5人で披露した。

■五奇人
この楽曲のために出演した増田は「5人が揃うことができたのは本当に感無量です」とコメント。ユニットの違うキャスト5人が並ぶことは滅多にないため、会場からも大きな拍手が送られた。トークの終わりでは大須賀より「決めポーズは？」と聞かれる五奇人。一度は高橋が「将来の楽しみに取っておこうぜ！」と躱そうとしますが、まさかの身内である西山より「え、やりましょうよ！」というおねだりが。そこから本気で打ち合わせをし始め、「いち(野島)」、「に(増田)」、「(西山)」、「し(高橋)」と続き、最後はなぜか英語の「ファイブ！」を叫ぶ江口。そこから「ファイブ、オー！」と全員で手のひら上に掲げたものの、微妙な空気が漂い、増田が「台無しだよ！！！」と嘆きの叫び声を上げた。

こうして、観客の興奮も冷めやらぬなかで終わった『あんさんぶるスターズ！！Starry Stage 4th -Star's Parade-』。今回シークレット出演した増田、細貝、山口も出演する8月公演は、8月28日と29日の2日間。ライブビューイングや配信のチケットは8月14日より受付がスタートしている。

(C)2021 Happy Elements K.K／あんスタ！！スタステ製作委員会