【インタビュー】cluppo(小鳩ミク)、「BAND-MAIDの小鳩には考えられないようなこともしていきたいっぽ」

世界平和を呼びかける小さな鳩が、翼をはばたかせ始めた。もちろん小鳩ミク、いや、cluppoのことである。
◆撮り下ろし画像
去る4月1日に「PEACE&LOVE」と題された楽曲を配信リリースし、HIPPIE-POPPO(ヒッピーポッポ)と名付けられた独自のジャンルを提唱しながらスタートを切ったこのプロジェクトの新曲が、今回も何の前触れもないまま登場したのだ。
ただ、その情報解禁と配信開始の日付が8月10日だと知れば、誰もが「ああ、そう来たか!」と思うことだろう。そう、この日は今年からcluppo界隈では「鳩の日」と呼ばれることになるのだ。しかも今回は「Flapping wings」という新曲が配信開始となるばかりではなく、同楽曲と「PEACE&LOVE」を両A面とするCDも限定リリース。BAND-MAIDとして世界征服を目指す中、世界平和をテーマに掲げたcluppoはどんな動きを見せようとしているのか? 7月下旬のある日、たっぷりと話を聞いた。
◆ ◆ ◆
■cluppoの曲を新しいジャンルのものとして
■受け入れてくださってそこですごくホッとした
──突然の新情報に驚きました。確かに、次に何か動きがあるとすれば「鳩の日」かもしれないな、という予感も少しはあったんですけど。
cluppo:そうなんですっぽ。やはりcluppoといえば鳩なので(笑)。
──前回の取材時、プロジェクト名を決めるにあたってcluppo以外にも810という名前が候補に挙がっていたという話が出ていましたし。結果、その数字と「鳩」とのリンクが伝わるのは日本だけだからという理由で却下になったということでしたけど、この数字をキーワード的に使っていこうというアイデアは当初からあったんですか?
cluppo:いや、あの時点ではそんなに深く考えてなかったですっぽね。ただ、cluppoとして「PEACE&LOVE」を出してみたところ、みなさん好意的に受け入れてくださって。今後も是非聴きたいっていうお声が届いたり、ミュージックビデオをすごく喜んでくださってるのも伝わってきていたので、cluppoを一回限りのエイプリル・フールのサプライズみたいな形ではなく、この先もうまく続けていけたらいいね、というのは考えていたんですっぽ。そんななかで、「じゃあ次、いつ、どういうふうに出そうか?」という話へ具体的になってきた際、やっぱり鳩にもかけて8月10日がいいんじゃないかという提案がスタッフからもあって、確かにそれはcluppo的にもぴったりだと思いますっぽ、ということになって。その日を目指してまたシングルをゲリラ的に出そうっぽ、と決まったわけなんですっぽ。でも、この日に何かあるんじゃないかと期待していた人も、確かにいたかもしれないですっぽね。
──そうした期待にも応えたいし、予想を超えるものを届けてびっくりさせたい、というのが動機としてあったわけですね?
cluppo:そうですっぽ。なかには「ああ、あれはエイプリル・フールだったんだな」と感じて、そこでもう終わりなんだと思っている方も多かったはずなので、これでまたさらにびっくりさせられるというか、「一発じゃないんだっぽ!」というところを見せられたらいいな、と思ったんですっぽ。
──「おお、本気だったのか!」みたいな。なんだか、嘘から出たまこと、という言葉を思い出させられます。
cluppo:元々、最初の段階では、ホントに4月1日のエイプリル・フールに合わせて出そうというだけの話だったんですっぽ。ただ、それだけで終わっちゃ面白くないし、今後も継続できたらいいなと思っていたら、「4月1日に出してみて反響がなかったら、それでおしまいだよ」って言われてしまったんですっぽ(笑)。
──楽しそうに喋ってますけど、それ、結構きつい話じゃないですか。
cluppo:あはっ! いや、でも現実はいつも厳しいものですっぽ。こんなものだっぽ(笑)。

──さきほど「意外なほど好意的に受け入れてもらえた」という発言がありましたけど、始動前には「抵抗を感じる人もいるのかな?」みたいな不安も抱えていたんですか?
cluppo:ありましたっぽ。やっぱりBAND-MAIDとはまた全然違うものになるので。こっちは全然ハードロックではないですし、また違うジャンルになっているので、「それだったらBAND-MAIDの小鳩曲(小鳩がリード・ボーカルの曲)のほうがいい」という方も当然いらっしゃるだろうと思うんですっぽ。こちらとしては「それはそれ、これはこれ」として両方楽しんでもらいたいけど、なかなかそう都合良くはいかないんじゃないかとか、「また小鳩が勝手なことをして!」と思う方もいるだろうなとか(笑)、そういうのもあったので。ところがBAND-MAIDのご主人様お嬢様も、cluppoの曲を新しいジャンルのものとして受け入れてくださって、自分が思っていた以上に喜んでくださる方も多かったので、そこですごくホッとしたというのが正直な気持ちなんですっぽ。安堵感と嬉しさの両方がありましたっぽね。
──思ってた以上に皆さん心が広いぞ、みたいな。
cluppo:みなさん優しい人たちだっていうのはわかっていたんですけどっぽ、それ以上に優しさで溢れていて、嬉しかったですっぽ。正直、音楽的なジャンル感の違いがいちばん心配でしたっぽね。ただ、「PEACE&LOVE」もまったくロックじゃないかといえばそういうわけでもなく、どこか通ずるところがあるように、というのは意識して作っていたので、そういう部分も伝わったんだとすれば良かったですっぽ。しかも、楽器隊のCrowの皆さんがホントにカッコ良く仕上げてくださったので。そういう部分にすごく嵌まった、新鮮さを感じたという声も多くて、嬉しかったですっぽ。
──4月1日の時点では、「PEACE&LOVE」1曲がポンと世に出ただけでした。あの段階ではまだこの「Flapping wings」という曲は存在していなかったんですか?
cluppo:全くなかったですっぽ。あの時点ではホントにあの1曲だけで「さあ、次があるのか?」という感じで、ホントに自分でも先がわからない感じでしたっぽ。cluppoに関しては応援してくださる皆様からの反響のおかげで続けられるという感じですし、そこは私としてもホントにありがたいなと思っていますっぽ。
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