【インタビュー】i☆Ris、5人で届ける等身大の魅力。“最高に試された”ダンスMVの舞台ウラ
i☆Risの記念すべき20枚目のシングルは、5人体制初となる、今の等身大の彼女たちが詰まった1枚。夏にぴったりなハッピーチューンの「Summer Dude」、5人の自己紹介ソングでリーダーの山北早紀が作詞を担当した「5 STAR☆(仮)」(※カッコカリには“5人はスターにはまだなっていないけど、これから絶対にスターになる”という意味が込められている)、ガーリーなダンスMVなど、新たなi☆Risの魅力が発揮されている「Cheer up」の3曲について、5人に語ってもらった。
◆ ◆ ◆
■ツイッターからインスタグラムになったような感じ
──<i☆Ris 6th Live Tour 2021 ~Carnival~>は、澁谷梓希さんが卒業し、5人体制になってからの初の全国ツアーとなりましたが、6人から5人になった変化を強く感じました。センターがいることで、見ている側の視点が変わったと思うんです。センターを中心に見るようになったというか。実際やっているほうとしてはいかがでしたか?
芹澤:最初はしんどかったですけどね……。基本ゼロ(センター)がいない立ち位置でやってきたので、ゼロが入ると横のバミリがすべて変わるんです。そういう基本的なところから動きの変化を身体に叩き込むことが大変でした。
山北:ツアーが始まってしまえば、それしかやらなくなるので慣れてはくるんですけど、リハを始めたときは、ずっちゃんの卒業ライブ(<i☆Ris LIVE 2021 ~storiez~>)のリハと並行していたから、6人の振りと5人の振りがごちゃごちゃになっちゃったりもしたんです。しかも今回のツアーは、ライブとライブの期間が空いていたので、定着せずに次に挑むみたいなところがあったから、4公演目くらいまでは不安でした。
久保田:私はシンプルにツアーが久々だったので、i☆Risのツアーって疲れるんだなと思っていました(笑)。1日2公演なんてなかなかやらないじゃないですか。i☆Risって大変なんだなって。
若井:一人減ったことで個々が目立つようになった印象で、個性が目立つようになったからこその良さも出ると思ったんですけど、バランスが悪くならないように考えていました。6人のときのまとまり感を5人でも出す難しさは、ツアー中も感じていました。
茜屋:慣れてきたら楽しくなるだろうなと思いながら始まり、実際楽しかったんですけど、意外とライブ直前まで緊張していましたね。昼が終わっても夜があるし、気が抜けなかったです。体力面の不安だけでなく、歌詞割も結構変わっていて、澁谷のパートを自分が歌うことになることも結構あったので、そこが地味にいちばん不安でした。
▲「Summer Dude」CD+Blu-ray
──今回のシングルの表題曲「Summer Dude」も初披露しました。アーティスト写真と同じ衣装で登場していましたが。
芹澤:この衣装を着て出たときは、ファンのみんなも結構ドキドキしてくれていた感じでした。
──すごくかわいい衣装ですよね。
山北:今までは分かりやすくメンバーカラーをまとったアイドル特有の衣装だったと思うんです。この衣装は初めてメンバーカラー以外の色になったので、おしゃれ感が増して雰囲気が変わりましたね。ツイッターからインスタグラムになったような感じというんですかね?
──分かります。オトナっぽくなりましたよね。この曲に対する山北さんの公式コメントも「結成9年目なのに新しい、“女性感”漂うi☆Risになっています」でしたし。
山北:前回の衣装が「ハピラキ☆Dream Carnival」(4thアルバム「Shall we☆Carnival」リード曲)で、リリースしたのが1年以上前なんですけど、その頃からi☆Risがちょっとオトナになった兆候を感じていたんです。ああいうウェディングドレスのような衣装も、みんな似合うようになったなと思って。で、今回の「Summer Dude」では、さらにイメチェンをしたなと。
──4thアルバムには「Spending」や「TIN TONE」「One Kiss」といった曲も収録されていて、それは今回のツアーでも披露されましたが、曲もポップス寄りで、オトナな曲が増えてきたような感じで、新しい魅力が出てきたと感じました。
山北:<i☆Ris 5th Live Tour 2019 ~FEVER~>あたりから、そういう見せ方もアリかなと思うようになり、今回のツアーで、さらにオトナっぽい曲が増えたんですよ。
若井:もう、実際にオトナだしね(笑)。
山北:そう! いちばん年下のわかちー(若井)がオトナっぽくなったなと思うんです。
若井:ありがとうございます。年齢的にも今年26歳になるので……。
▲若井友希
──結成してから10年目にいよいよ突入するということで、「9年アイドルを続けられることは奇跡(若井)」「10年目もこのメンバーで仲良く楽しく駆け抜けていきたい(茜屋)」という公式コメントも出ていましたが、本当に長く続けてきましたよね。その理由は、取材のときにも感じるのですが、“いい距離感”にあると思うんです。
若井:それは一理あるんじゃないですか(笑)。
芹澤:この前偶然、みゆたんのLINE LIVEを見てしまったんですよ(笑)。i☆Risについて話している感じだったんですけど……。
久保田:あはははは(笑)。見たんだ!? ほかのメンバーが何を話しているんだろうって気になっちゃった?
芹澤:そうそう。そこで『ファンのみんなは、「超仲が良いわけではない」と言うと、不仲だと振り切るけど、i☆Risは、超仲が良いわけではないけど不仲というわけでもない。』みたいなことを言っていて、ホントにそうだなぁって思いました。不仲営業とかつい言っちゃうけど、確実に不仲ではないんですよ。
──本当に不仲だったら言えないですから。
久保田:ファンの人は解釈が0か100かで極端だから、そうじゃないよって言いたかったんです。みんなも“この辺”っていうちょうどいいところがあるでしょ?っていう。
──そうなんですよね。だから、ほかのメンバーのソロでの活動とかも、そんなに見ているわけではないじゃないですか。芹澤さんのソロライブとかも……。
芹澤:若井友希ちゃんだけは全部来てくれています(笑)。友希ちゃんだけ皆勤な気がする。私も友希ちゃんのライブは見たけど、そのくらいがいいんですよ。
──今回は山北さんがカップリングの「5STAR☆(仮)」の作詞をしていますが、その歌詞を見て返信したのが、変更してほしい箇所がある茜屋さんだけだったというエピソードもすごく面白かったです。返信してあげてください。
山北:お気遣い、ありがとうございます(笑)。でも、みんな送る気持ちはあったみたいなので。
芹澤:LINEを開くまではしたんですよ。でも、これまで誕生日にだけLINEを送っていたので、そのルールが覆るのがイヤだなと思って、感想を送らなかったんです。
山北:別にいいよ、そんなの(笑)。
芹澤:その1年に1回を私は大事にしたいんです(笑)!
▲芹澤優
■ダンスや歌をいろいろやってきた今だからこそできる曲
──8月18日にリリースされる「Summer Dude」は、5人体制での一発目のシングルになります。YouTubeでフルのMVは上がっていますが、どんな曲になりましたか?
若井:仮歌とi☆Risの声が入ったものとでは印象がすごく変わっていて、i☆Risの飾らない良さが全面的に出た曲になったと思います。ノンタイアップということもあって、今のi☆Risの年齢感に合っているし、新しい魅力が出ている感じがします。
久保田:これまでi☆Risって、元気でアイドルっぽい曲が多かったので、ファンの方がどうノッてくれるのかなと思っていたんです。でも振りの中で一緒にできるところがあったり、クラップできるところもあって、ファンの方の評判も「彼氏面できる曲」みたいな感じですごく良く、私たちのファンもオトナになっているんだなと思いました(笑)。昔ってオトナっぽい曲より元気な曲が好きな方が多かったイメージなんですけど、こういう曲も受け入れてくれるようになったんだなって。
茜屋:実際にライブで披露してみて、いちばん「今、やっていてしっくりくる曲だな」と思いました。ダンスや歌をいろいろやってきた今だからこそできる曲になっているんです。最初に仮歌を聴いたときは、自分たちで歌っているイメージができなかったんですけど、声が合わさったものを聴いたとき、これが今のi☆Risなんだなと思いました。
山北:5人になって、サビはこれまでと同じく4人が主線を歌って、私がハモリだったんです。一緒にハモっていたずっちゃん(澁谷)がいなくなっただけという感じなんですけど、サビ前でひみちゃん(茜屋)がハモっていたり、私がメインで歌うところが増えたり、結構変化はあったんです。この曲もそうですけど、一人で歌うフレーズが長かったりするので、声を聴き分けるには良い曲になったかなと思っています。
芹澤:それに今回はビジュアルが素晴らしいと思っているんです! お仕事で飯田里穂さんと一緒になったときに「みんながかわいすぎて、拡大して見ちゃったよ」と言ってくれてすごく嬉しかったんです。同性から見ても、この子たちかわいい、きれいって思うところにいけた第一歩のような気がするんですよね。声優だけど歌もダンスもする、さらにかわいくてきれいとなると強みになるなと思いました。だって、こんなに全員で肌を出していく声優のユニットなんていないですから(笑)。それもi☆Risだからできるし、ファンも恥ずかしいと言いながら、ドキドキしつつ見れちゃうみたいな。そういう意味でも「Summer Dude」はすごくハマった曲だなと思っています。
──かわいくてカッコいいところを見せることで女性ファンも増えてくると思うし、大事なことだと思います。
芹澤:そうですよね! 女性ファンも増やしていきたいですし、TVアニメ『プリパラ』をしていたからというのもありますけど、同性が憧れる女性になれたら良いですよね。
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