BTS×dTV、4月配信コンテンツ見どころ総まとめ
映画から話題のドラマ、放送中の最新アニメなど多彩なジャンルの動画コンテンツを楽しめる映像配信サービスdTV。月額550円でスマートフォン、タブレット、パソコンに加えて、テレビなど様々なデバイスやシーンで視聴が可能だ。そんなdTVでは、3月から定額制映像配信サービスでは初となる、BTSの映像コンテンツが独占配信されている。
BARKSでは全3回に分けて、配信される各映像コンテンツの見どころを紹介する。今回は4月配信コンテンツをピックアップ。前回の記事とあわせてぜひチェックして欲しい。
◆ ◆ ◆
【BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’】
<BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF'>から繋がる形で、2019年にスタートした3度目のワールドツアーが<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’>だ。本公演では<LOVE YOURSELF>をベースに、新たに撮り下ろされたオープニングムービーや<LOVE YOURSELF>中に発売された6thミニアルバム『MAP OF THE SOUL : PERSONA』の楽曲を追加し、各メンバーのソロ曲など一部演出も一新することでパフォーマンスにさらに磨きをかけている。また幕間映像(VCR)も、公演ごとに若干の違いがあるので、ぜひ複数の公演を見比べてみてほしい。
これまで数多くの楽曲やアルバム、ライブを通して、思いを伝えてきてくれたBTS。とくに楽曲は、人生でもっとも美しい瞬間を描いた『花樣年華』シリーズや、自分自身を愛することの大切さを説いた『LOVE YOURSELF』シリーズのように、メッセージを発信してきた。世界中から愛されるようになった彼らが進んだ次のステップが、自分を見つめ直しながら進むべき道を模索していく『MAP OF THE SOUL』シリーズである。
とくに『MAP OF THE SOUL』シリーズ1作目となる『MAP OF THE SOUL : PERSONA』には、“君のことを知りたい”と、彼らに愛を注ぐARMY(BTSのファンの総称)や支えてくれる周囲の人への関心が込められていて、そのメッセージはツアータイトルの<SPEAK YOURSELF>からも感じることができる。どれだけ会場が広くなって物理的な距離ができても、心の距離まで開いてしまわないようにと手を差し伸べてくれているかのようだ。
<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ SAO PAULO>
BTSが約2年ぶりに訪れたサンパウロ。激しく燃え上がる火柱と、勇ましく立ち上がる巨大な二頭の豹の間から姿を現したのは、オープニングムービーのラストカットと同じ構図でスタンバイしたBTSだ。ギリシャ神話に登場する豊穣とぶどう酒と酩酊の神と同じ名を持つ「Dionysus」を1曲目に披露し、BTSのパフォーマンスという美酒でARMYたちを酔わせていく。
紫のステージに白い衣装が映えていたJ-HOPEの「Trivia 起 : Just Dance」では間奏の間に会場中が彼の名前を連呼。それを聞いたJ-HOPEはイヤモニを外して呼び声に耳を傾け、嬉しそうな笑顔を見せていた。
ロングコートを颯爽と翻しながらステージで圧倒的存在感を放つRMは、「Trivia 承 : Love」を歌唱しながら光のハートを何度も空中に浮かび上がらせる。Vの「Singularity」はベッドを模したセットに横たわった状態からスタート。モニターに映し出される彼の妖艶な姿に、割れんばかりの歓声が沸き起っていた。
本公演中のMCでは情熱的なサンバを踊ってみせるなど、英語とポルトガル語でコミュニケーションをとりながら現地ARMYと一緒に楽しんでいたが、アンコールでは会場中を埋め尽くす公式ペンライト・ARMY BOMBの光をまっすぐな瞳で見つめるメンバーたち。会場に集うARMYにとってその1回の公演が特別であるように、何度ステージに立ち公演を繰り返そうと、BTSにとっても1回1回がかけがえのないものなのだと、彼らの笑顔と頬を濡らす涙が教えてくれた。
<BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ - JAPAN EDITION>
天候にも恵まれたヤンマースタジアム長居での公演。この日は7月7日。BTSにとっても特別な意味を持つ7が並ぶ日だとVが話すと、すかさずJINが「やっと会えたね、僕の織姫―!」と呼びかけ、会場中の織姫たちがARMY BOMBを揺らして応えていた。
JUNG KOOKはワイヤーを使ってアリーナ席の上空を舞いながら「Euphoria」を披露。彼の柔らかい歌声を、透き通るような青空にまで響き渡らせていた。
花々と一緒に透明なドームに入り、幻想的な雰囲気を醸し出すJIMINの「Serendipity」は、現代舞踊を習っていた彼らしい、しなやかなダンスと美しいハイトーンボイス、ふわふわと漂うシャボン玉も相まってまるで妖精のよう。SUGAの「Trivia 轉 : Seesaw」には扉から外に出て夜の街を彷徨うような演出がプラスされ、物語性を強く感じさせるステージになっていた。
よりスタイリッシュになった相棒のピアノと一緒に登壇したJINの「Epiphany」では、彼の力強くも美しい高音が聴く者の胸を打つ。そのままステージに立つJINの元にJIMIN、V、JUNG KOOKたちが集い歌唱する「The Truth Untold」は、声色の違う4人が紡ぎだすハーモニーに心が洗われるようだ。最後に披露した「Mikrokosmos」ではトロッコに乗ってアリーナをぐるっと回りながら会場中のARMYに手を振り、3時間弱に及ぶライブを締めくくった。
(c)2021 BIGHIT MUSIC / HYBE. All Rights Reserved.
◆ ◆ ◆
【BRING THE SOUL: THE MOVIE】
2019年に8月に劇場公開された<BRING THE SOUL:THE MOVIE>。BTSのドキュメンタリー映画で、韓国と日本のみならず世界112の国と地域で同時公開され、255万人以上の動員を記録した。<LOVE YOURSELF>ツアーの華々しいステージの裏側で何を感じ、どんな思いでステージに立っているのか。貴重なオフはどんなふうに過ごしているのか。密着したカメラを通してでしか見られないBTSがそこにいた。
2018年10月21日。初めてのヨーロッパツアーを終えた翌日にパリで行われたのは、7人揃っての食事会。美味しい食事とお酒に舌鼓を打ちながら、彼らはこれまでのツアーを振り返っていた。どこにでもいる友達同士のような距離感で、ときに真面目にときにふざけ合いながら、世界を飛び回った思い出に浸っていく。
「ステージに上がる前に時間を戻したいよ、もっとできたのに」。そう大粒の涙をあふれさせたのは、末っ子のJUNG KOOKだ。<LOVE YOURSELF>の初日、ソウルで行われたライブで、本人にしかわからないほどの小さなミスをしてしまったという。SUGAとJIMINは筋力不足、体力不足を補うために、ツアー先でもトレーニングに余念がない。BTSが何百万人という人たちを夢中にする理由のひとつは、ここにあるのではないだろうか。どれだけの地位と名声を手にしようとも、悔しさを糧に前を向き、努力を怠らないからこそ、彼らはステージで輝けるのかもしれない。
国から国へと移動する間、オフの合間に訪れた動物園を散歩するJINや、メンバーと楽しそうに過ごすVを見ていると、ほっこりしてつい笑顔になってしまう。そしてベルリンの街を歩きながら、メンバーへ思いを馳せるJ-HOPE。楽屋や舞台裏でスタンバイする様子はもちろん、ライブ会場にいない時間の彼らを見ることができるのも、ドキュメンタリーの魅力だ。
多くの歌詞で語られてきた“愛”とはなにか、特別な経験をしながらも当たり前を経験してこなかった自分にできることは多くないと前置きしながらも、「少しでもLOVE YOURSELFの役に立ちたい そう願っています」そんなRMの言葉で、映画はエンドロールへと向かう。テラスから異国の景色を眺め、冬の香りを胸いっぱいに吸い込みながら、7人で過ごすパリの夜は更けていった。
◆ ◆ ◆
【BRING THE SOUL: DOCU-SERIES】
<BRING THE SOUL: THE MOVIE>と同じ期間、BTSに密着したドキュメンタリーシリーズ。個人インタビューやリハーサルシーンを中心に構成され、彼らがステージに向ける思いをより深く知ることができる。dTVでは全6回に及ぶ本シリーズをすべて配信。本シリーズを観てからライブ映像を観れば、これまでとは違う感動を得ることができるだろう。
「CHALLENGE」という副題がついたEp.1。2018年当時、彼ら史上もっとも大きな規模で動き出した<LOVE YOURSELF>はまさに挑戦の連続だった。堂々としたパフォーマンスで会場に集う数万人というARMYを熱狂させているが、ライブの直前は心配で・・・と本心を語るメンバーも。たくさんの国へ行けるワールド・ツアーは楽しそうに見えるが、裏では時には大変な状況もあるのだろう。それでも、「人々にいい思い出をつくってあげられることはカッコいいことだと思います」と続けた。
楽しみや達成感、成長といったプラス要素と、緊張やプレッシャーといった要素は、切り離すことができない。様々な場面で彼らと似たような感情を抱いたことがある人も多いのではないだろうか。彼らのストレートな言葉は、グローバルアーティストである前にひとりの人間なのだと実感させてくれる。
そんな7人をBTSたらしめているのは、きっとさまざまな形の“愛”なのだろう。音楽への愛、ダンスへの愛、仕事への愛、メンバーへの愛、今日1日頑張った自分自身への愛、そしてARMYへの愛。そんな愛たちが、使命感や情熱へと形を変え、彼らをステージに向かわせる。そして、ARMYたちで埋まった客席を見た瞬間、鳥肌が立つという。「生きていると強く感じる」のだと。このドキュメンタリーを通して、つらいことも含め彼らがステージに懸ける思いを感じとり、生きている証であるライブを何度も楽しんでほしい。
文◎栗山アンナ
配信情報
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN SEOUL
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR ~Japan Edition~
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR IN JAPAN ~SPECIAL EDITION~
2017 BTS LIVE TRILOGY EPISODE III THE WINGS TOUR THE FINAL
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' SEOUL
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ~JAPAN EDITION~ at 東京ドーム
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' LONDON
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' ~JAPAN EDITION~ at 福岡ヤフオク!ドーム
BON VOYAGE Season 4 (全8話) ※配信から毎週更新予定
■4月配信作品
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ SAO PAULO
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ – JAPAN EDITION
BRING THE SOUL: THE MOVIE
BRING THE SOUL: DOCU-SERIES(全6話)
■5月配信作品
BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF' NEW YORK
BTS WORLD TOUR ‘LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF’ LONDON
BREAK THE SILENCE: THE MOVIE
BREAK THE SILENCE: DOCU-SERIES(全7話)
■6月配信作品
BTS JAPAN OFFICIAL FANMEETING VOL.5 [MAGIC SHOP]
In the SOOP BTS ver. (全8話)※配信から毎週更新予定
※配信開始はいずれも0時を予定しております
BTS特設サイト:https://bit.ly/3bx0OHA
dTVサービスサイト:https://video.dmkt-sp.jp/
◆dTV「BTS特設サイト」
この記事の関連情報
BTS、日本デビューアルバム『WAKE UP』アナログ盤発売決定
BTS、デビュー日に<2024 FESTA>開催。JIN「待ってくれたARMYありがとう」
ENHYPEN、BTS「I NEED U」を歌う
BTS、「FOR YOU」12インチシングルアナログ盤発売
UMI、BTSのVをフィーチャリングに迎えた楽曲「wherever u r」リリース発表
JIMIN、ソロシングル「Closer Than This」発表。10年間の思い出が詰まったMV公開
『CDTVライブ!ライブ!』にJUNG KOOK、Travis Japan、Sexy Zone、NEWS出演
JUNG KOOK、初ソロアルバムのタイトル曲「Standing Next to You」MV公開
JUNG KOOK、初のソロアルバム『GOLDEN』トラックリスト公開