ブルース・ディッキンソン「俺のロックの神はイアン・ギラン。初めて会ったとき吐いた」
アイアン・メイデンのフロントマン、ブルース・ディッキンソンが、“ロックの神”と崇めているディープ・パープルのイアン・ギラン(Vo)と初めて会ったときの衝撃について語った。ギランから褒められ、吐いてしまったという。
ディッキンソンは、英国BBCラジオ2の番組『The Rock Show with Johnnie Walker』の“ロック・ゴッド”について語るコーナーで、こう話した。「若い、ニキビだらけのティーンエイジャーのときだった。誰かの部屋から騒々しい音が聞こえてきて、“これは一体何なんだ?”ってドアを開けてみたら、ディープ・パープルの『Deep Purple In Rock』に収録された“Speed King”だった。あれが、俺を始めさせたんだ」
そして、ギランに初めて会ったときの逸話を明かした。「俺ら(ディッキンソンがアイアン・メイデン前に在籍していたバンド、サムソン)、イアン・ギランのスタジオでアルバムを作ったんだ。みんなでパブに行って飲んでたら、俺の神、イアン・ギランが入ってきた。“やあ、なんて素晴らしいヴォーカリストだ。シンガーは誰だ?”って言われたんだよ。その瞬間、俺は突然、吐きたいって衝動に襲われた。大急ぎでその場を離れ、トイレで45分くらい吐いてた。そしたら、俺のアイドルが来て、ドア蹴って、“大丈夫か、出て来い、タオルで拭いてやる”って……。彼は俺をタクシーに乗せ、家まで送ってくれた。俺はこのことを絶対に忘れないし、彼も俺に忘れさせないようにしてる」
ブルース・ディッキンソンは1979~1981年にサムソンに在籍していた。その間、「イアン・ギランに会えただけでなく、一緒にツアーにも出た」という。
Ako Suzuki
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