リナ・サワヤマ、ブリット・アワーズ、ライジング・スター賞の候補に

ポスト

英国籍でなくても長年英国に暮らしていればブリティッシュ・アーティスト対象の音楽アワーズの候補に挙がれるよう呼びかけ、英国レコード産業協会(BPI)が主催するマーキュリー・プライズとブリット・アワーズの基準を変えることに成功したリナ・サワヤマが、これからの活躍が期待されるアーティストへ贈られるブリット・アワーズのライジング・スター賞の候補に挙がった。

同賞(旧称:クリティックス・チョイス)はこれまで、アデル、フローレンス・アンド・ザ・マシーン、エリー・ゴールディング、サム・スミス、ジェイムス・ベイ、ラグンボーン・マン、ジョルジャ・スミス、サム・フェンダー、セレステらが受賞してきた。

2021年度は、リナ・サワヤマ、グリフ、Pa Salieuが候補に挙がり、受賞者は3月19日に発表される。



4歳のときから26年間英国に暮らすものの、英国籍ではなく日本国籍を保持するリナは、これまで英国とアイルランドのアーティストを対象としたマーキュリー・プライズの候補に挙がる資格がなかった。しかし、彼女がBPIと話し合いを続けた結果、BPIは先月、マーキュリー・プライズおよびブリット・アワーズで、英国籍を持たずとも5年以上英国に在住、もしくはUKのパスポート保有者(二重国籍可)、および英国生まれの人たちを“ブリティッシュ・アーティスト”部門の対象にすると発表した。この変更がなければ、リナがライジング・スターにノミネートされることはなかった。

彼女は「ノミネートされたと知ったとき、文字通り、床に倒れ込んだ」「これがどれだけ私にとって意味があるか、言葉にならない。数週間前だったら、私はこの賞の対象ではなかった。私のような次世代のアーティストに扉が開かれた」とコメントしている。



2021年のブリット・アワーズは、通常の2月ではなく5月に開催される。

Ako Suzuki

この記事をポスト

この記事の関連情報