リナ・サワヤマの働きかけで英国アワードの基準変更
リナ・サワヤマは昨年、4歳のときから26年間英国に暮らすものの、英国籍ではないことから英国とアイルランドのアーティストを対象とした音楽アワード、マーキュリー・プライズの候補に挙がる資格がないと言われたと嘆いていたが、彼女が働きかけたことで、BPI(英国レコード産業協会)が国籍に関する基準を変更した。
◆リナ・サワヤマ画像
新ルールでは、英国籍を持たずとも5年以上英国に暮らしていれば、アワードの対象になるという。
彼女は水曜日(2月24日)、話し合いを続けた結果、BPIがブリット・アワーズとマーキュリー・プライズにおいて候補者に必要な資格を変更したとの朗報を伝え、彼女を支援し、#SawayamaIsBritishキャンペーンを広めた人々に感謝した。
日本は二重国籍を認めておらず、リナは英国の永住権を保有しているものの、国籍は変えていない。一方、英国では二重国籍を認めているため、リナが声を上げるまで、BPIはこの件に関し特に関心を払っていなかったようだ。BPIは、5年以上英国に在住するほか、UKのパスポート保有者(二重国籍可)、英国生まれの人たちを“ブリティッシュ・アーティスト”部門の対象とすることにした。
リナが昨年春に発表したファースト・アルバム『SAWAYAMA』は、エルトン・ジョンが「2020年の僕のお気に入りの1枚。最強のアルバム・オブ・ザ・イヤー」と賛辞を送るなど、高い評価を得ていた。
Ako Suzuki