【ライヴレポート】Angelo、恒例のキリト生誕祭で「また会えて嬉しいです。それが全てだね」

Angeloがキリト(Vo)の誕生日当日である2月24日、東京ドームシティホールにて＜Angelo LIVE at TOKYO DOME CITY HALL「THE EXIT OF DYSTOPIA」＞を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Angelo 画像 / 動画

2021年に10年目の開催を迎えたバースデー公演だが、ライヴイベントのみならず恒例行事さえも行うことが困難な時代だ。それだけに、年に一度の祝福日を2021年もライヴという形で迎えられたことは、Angeloを愛する全ての人々にとって例年以上の喜びとなったに違いない。


最新作の表題曲「:evolve」で幕を開けた記念すべき夜は、フルスロットルで畳みかけた前半戦から、メッセージ性の強いバラードナンバーが並んだ中盤、そして怒涛のハードチューンの連投で熱狂を描いた後半戦まで、様々な場面を経ながらアンコールを含め全20曲が披露された。

思い返せば、コロナ前最後のAngeloのステージは2020年2月24日。あれからちょうど1年が経過した。現在、コロナ禍での有観客ライヴの難しさは様々なアーティストが実感しているところだと思うが、2020年にいち早くライヴを再開し、すでにいくつものステージを共に積み重ねてきたのがAngeloとファンだ。様々な制約があるこの状況下での表現、楽しみ方を会得している様子で、その光景はさすがの一言に尽きる。また、LEDを存分に活かしたステージ演出や照明デザインは、同時生配信があることを加味した上でのものであったと推測するが、このような視覚的な魅せ方についても、これまでの1年間を通してチームが一丸となって進化してきた証ではないだろうか。

2021年はいつものようなバースデーソングの大合唱や、メンバーによるサプライズなどは行うことが叶わなかった。しかし、「今日また会えて嬉しいです。それが全てだね」というキリトの言葉が文字通り“全て”を物語っていた。そして、バンドとオーディエンスで作り上げる景色の美しさは、何ものにも代え難いことを示してくれた。着実にいつもの光景を取り戻しつつあるこの場所は、まさしくディストピアの出口。すなわちそれはユートピアの入口でもあるだろう。



約1ヵ月後となる3月27日、LINE CUBE SHIBUYAにてキリトのソロ公演＜KIRITO Acoustic live 21’「UNDEVELOPED AREA」＞が行われることは既報の通りだが、キリトは「やっぱり止まることはできません。これからもガンガン突き進んでいく」と告げ、4月30日のTSUTAYA O-EASTを皮切りに6月13日のZepp Hanedaまで、全10公演にわたるツアー＜Angelo Tour 2021「THE COUNTDOWN」＞を開催することを新たに発表した。