トニー・アイオミ、ブラック・サバスのディオ時代「チャレンジだったが楽しんだ」
ブラック・サバスのロニー・ジェイムス・ディオ時代の作品がリイッシューされるにあたり、トニー・アイオミが、ディオが加入した当時の心境について語った。
『Ultimate Classic Rock』のインタビューで「ディオが歌うブラック・サバスが受け入れられないかもしれないとの懸念はあったか?」と問われたアイオミは、こう答えた。「ロニーが加入したとき、すごい違いがあった。僕らは、オジーと同じような声を持つ人を入れたくなかったんだ。それだとみんな、“ああ、オジーそっくりじゃん”って思うだけだ。全く違う人を迎えようって考えた。僕らは、当時自分たちが作っていた曲に自信があり、すごく気に入っていた。それが売れるかどうかは気にならなかった。何故なら、自分たちが楽しんでいたからね。僕らにとってはそれが常に大事だった。自分たちがプレイしているものを楽しみ、愛さないと。ロニーの声や彼のアプローチで方向性が少し変わったことを僕は楽しんでた。ワクワクしたしチャレンジだったよ」
「(ロニーの声に合わせ演奏を変えるのは)挑戦だと捉え、僕はそれを楽しんだ。より考え、より努力するようになった。それが、オジーと一緒に向かったのとは別の場所へ行こうと自分を奮い立たせることになった。それに、ロニーはとても関与するようになったからね。彼は“このパートはこっちでどう?”とか“ここでは違うコードを試してくれない?”とか言ってた。試行錯誤だった。僕らの人生における新しいチャプターだった」
ディオとの最初の2作、『Heaven And Hell』(1980年)と『Mob Rules』(1981年)のデラックス・エディションは3月5日にリリース予定。
アイオミはまた、『Consequence of Sound』のインタビューで、ロックダウンが解除されたらエンジニアを呼び、いまあるリフをどうするか決めるつもりだと話している。
Ako Suzuki