ローリン・ヒル、アルバムを作らないのは「連絡、支援がないから」
ローリン・ヒルが、長い間アルバムをリリースしていない理由を説明した。彼女はライブ活動を続け、他アーティストとのコラボも行っているが、自身のスタジオ・アルバムは、ソロ・デビュー・アルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』(1998年)を最後に22年以上発表していない。
『Rolling Stone』誌の『500 Greatest Albums』ポッドキャストで、この先リリースを考えているかと問われた彼女はこう答えた。「とんでもないことに、私のレーベルの誰も、私に電話し、どうやったらアルバムを作る助けになれるかって訊いてこないのよ。全くないのよ、全くよ。全くないって言った? 全くよ!」
「『The Miseducation』では、前例ってものがなかった。大部分で、私は自由に探索、実験、表現ができた。『The Miseducation』後は、邪魔してくる人、駆け引き、抑圧的な計略、非現実的な期待、サボタージュでがんじがらめだったわ。私のアルバムに関わったことで、自分の成功話に私を盛り込む人たちが現れた。それが私の認識と矛盾していると、私は敵と見なされた」
サポートが必要なときに得られず、逆に自分は利用されるようになったと不満を述べた。「誰も理解することに時間を割かず、お金を数えることに時間を割くようになったら、物事はすぐに悪くなる。不当な扱い、虐待、放置ってことが起きる」
ローリン・ヒルの『The Miseducation of Lauryn Hill』は全米1位を獲得し、最近、『Rolling Stone』誌が発表した2020年版の「オールタイム・グレイテスト・アルバム500」ランキングで10位に入った。
Ako Suzuki