ローリン・ヒル、ロバート・グラスパーからの「音楽を盗んだ」発言に反論

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ローリン・ヒルの公演に参加したことがあるピアニストのロバート・グラスパーが「ローリンは僕の友人達から音楽を盗んだ」「ツアー・バンドの扱いが酷かった」などと発言したことに対し、ローリンが声明を出した。

◆ローリン・ヒル画像

グラスパーは今月中旬、米ヒューストンのラジオ局97.9The Boxのインタビューで、ローリンはソロ・デビュー・アルバム『The Miseducation of Lauryn Hill』(1998年)を制作する際、制作に携わった「僕の友人達から音楽を盗んだ」、2008年に彼女の公演に参加したとき、「彼女と目を合わせないように言われた」「彼女は毎日セットリストを変えるんだ。好きなようにね。最後のリハーサル、彼女は姿を見せず、マネージャーが来て、“ローリンは、君らが音楽をちゃんと習得していないと感じてる。だから、君らの報酬は半額にする”って言われた」などと、不満を口にしていた。

これに対し、ローリンは月曜日(8月27日)、「(『The Miseducation of Lauryn Hill』の)アニバーサリーが来るまで、これを投稿するの待つことにしたの。みんな、愛をありがとう。いくつかのこと、はっきりさせたい」と、「10年以上インタビューしてないから、長い」かつ「順不同」という声明を出した。

彼女は、「私に提案はできても、私のために曲を作ることはできない。私は自分のクリエイティブ表現の設計者であり、私抜きで決断が下されることはない。私は、美しく演奏し技術的な専門知識を貸してくれる一流の建築者や職人、技術者を雇う。そして彼らは、私が提供した言葉を美しい音楽に変換する」「私が彼の友人から“盗んだ”って考えるミュージシャンが、なぜ、私と仕事をしようと思ったのか、意味がわからない」「私と目を合わせるなと言ったことはない。私がそれを望んでいると考え、誰かが言ったのかもしれないけど」などと綴り、ミュージシャンに支払う報酬には関与していないと説明した。

また、男性アーティストと女性アーティストではクリエイティブな面において考え方が違うのかもしれない、自分の音楽へのアプローチは型破り、私のやり方は万人向けではない、公演が遅れるのはファンをリスペクトしていないからではなく、完璧を目指しているからだと言えるかもしれないなどとコメントした。


『The Miseducation of Lauryn Hill』のソングライティング・クレジットをめぐっては、訴訟が起きたが、2001年に示談解決に至っている。

Ako Suzuki
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