【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.93「Michael Monroeスキー事故で重傷を負った友達に捧げるチャリティ・シングルをリリース」

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10年前の春フリースタイルのスキー中に事故にあい脳損傷を負ってから、元の生活を取り戻そうとリハビリを頑張っているPekka Hyysalo(ペッカ・ヒューサロ)と6年前チャリティ・プロジェクトで知りあったMichael Monroeは、その後彼との友情を深め、この秋30歳の誕生日を迎えたPekkaに捧げるとチャリティ・シングル「Fight Back Blues」をリリースしました。この曲の収益金はすべてPekkaの身内が脳損傷を負った人たちの支援に設立した「Fight Back」基金に寄付されます。


「ペッカとは何年か前にチャリティ・プロジェクトで知り合ってからずっと良い友達だ。ペッカのサバイバル・ストーリーと彼の人生に対する素晴らしい姿勢を尊敬している。彼は事故で負った脳損傷と四肢麻痺にも負けず人生を取り戻そうと闘っている。そして奇跡的に今では話すことができ歩くこともできるようになった。彼と知り合ってから彼が何かについて不満を言ってることを聞いたことがない。彼はたくさんの人にできる限りのものを与えた。なのでそのお返しに何かをしたくて彼のスローガンにインスピレーションを得た曲 “Fight Back Blues”を作った。」とMichael Monroeは語っています。

6年前チャリティ・オークションに出品する自転車にPekkaとMichaelがサインをすることになっていたところ、約束の時間に10分遅れてきたMichael。それ以来2人の間では「遅刻」がジョークの一つとなっているそうです。Michaelは毎年開催されるようになったFight Backマラソンにも参加していて、今年はそのマラソンの日にアコースティックギターを弾きながらPekkaのために作った曲「Fight Back Blues」を本人に披露したそうです。この曲をとっても光栄に受け止め、感動したPekkaをみてこの曲のチャリティ・シングルをリリースすることに決め、すぐに電話してベースに彼のバンドのSami Yaffa(サミ・ヤッファ)、ドラマーにJussi Vuola(ユッシ・ヴオラ)が決まり、ヴォーカル、ギター、ブルースハーブをMichaelが担当してレコーディング、チャリティ・シングル「Fight Back Blues」が誕生しました!

フィンランドの秋はどんより薄暗い日が続き気が滅入る気候で、2人はこの曲で、この暗闇に灯りを、皆の人生に楽しみを届けることができたらと語っています。

こちらがその「Fight Back Blues」のYouTubeビデオです!


この曲の収益は上記ビデオを観たり、曲を聴くことによって得られるそうです。こちらMichaelのFBポストに聴けるリンクがのってます。聴いたり観たりで協力できるのならぜひそうしたいと思います。


MichaelとPekkaはフィンランドのMTV3の番組「Viiden Jälkeen」にゲスト出演し、2人の友情などについて語っていますが、その中でPekkaは「10年前にほぼすべての体の機能を失い、その中でどこからかほんの小さな希望の光を見つけることができ、それに息を吹きかけ火をつけ、今ではクールに燃え上がることができた。」と語っていて、その言葉を聞いた司会者とMichaelは涙を浮かべていますが、私はもちろんのこと見ていたお茶の間の人たちも涙ぐんだに違いありません。
この番組のアーカイブ映像はこちらの記事内で観れます。会話はフィンランド語ですが、観てみたいという方はぜひ!


曲を観たり聴いたりするだけで寄付できるなんてとても簡単だと思うので、ぜひともみんなでこの曲「Fight Back Blues」観て聴いて寄付しましょう!

フィンランドはこの秋ライブ会場の定員数を半分にして、新型コロナを配慮しながらなんとかライブを行ってきていましたが、最近感染者数が増加し、感染者数が多い地域では10人を超えるイベントができなくなりました。これを受けてMichael Monroeは12月初めに予定されていたSami YaffaとHIMやFlat Earthのギタリストで知られるLideとのアコースティックライブのタンペレ公演をストリーム配信予定でしたが、来年1月30日に延期になりました。とはいえ今現在来年1月末がどういう状況になっているのかまったくわからないので、今後の情報はバンドのニュースをチェックしてゲットしてみてください。

文:Hiromi Usenius

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