BEGINとやなわらばーが＜石垣島まつり＞無観客配信ライブで熱唱

BEGINと石垣市が共同開催で＜第56回　石垣島まつり2020』が11月8日（日）に無観客ライブとして行われ、やなわらばーとBEGINがライブを行った。

＜石垣島まつり＞は、島内最大級の市民のお祭り。今年は新型コロナウイルスの影響で通常通りの開催をする事は難しかったが、30周年を迎えたBEGINとの共催という形でオンライン配信による開催が実現した。その一環でスペシャルライブとして、やなわらばーが＜やなわらばー ライブin石垣島 ～ふるさとからありがとうを込めて～＞と題して、またBEGINは＜BEGINデビュー30周年ライブ＞として、無観客ライブが配信された。


スペシャルライブは、やなわらばーがステージに登場。出だしから沖縄節の美しいハーモニーが響き渡る一曲目は「月」。その後「羽ばたき」と続き、画面上でも“石垣島で解散前に歌えて良かった”“画面越しでも泣きそう”などのコメントが並ぶ。

改めて二人から自己紹介と合わせ、年内で解散をする事を伝えたあと、『今日は心を込めて、感謝の気持ちを込めて、歌っていきたいと思います』と素直な想いを語り、続けたのは「青い宝」。紡ぎ出されるそのハーモニーに癒やされ、心が浄化されている人のコメントが連なり「モーカバナ」を披露した後、パーカッションと共に「いちごいちえ」を演奏。そして、『配信を観てる人にお届けします！』という言葉と共に「拝啓〇〇さん」。

辛い時を過ごしたからこそ あなたの優しさに気づくよ
いつだって そばで支えてくれた
あなたにありがとう。

そんな歌詞はまさに、やなわらばーの結成から20年、ここに至るまでの間を支えてくれたファンと、そして二人のふるさと石垣島への感謝のメッセージとして、数多くの人の心に染み渡った事だろう。

最後に、『この島に生まれ育った事を誇りに思っています！』と改めてふるさとへの感謝を述べ、『一日も早く平穏な日々が戻ってほしい』という願いを込めて、「平和の歌」が披露されライブを終えた。その後も画面上では、やなわらばーへの感謝や早くも再結成を望むコメントなどが続いていた。


それに続いて登場したのはBEGIN。BEGINは今年30周年を迎えたが、新型コロナウイルスの影響で予定していたイベントなどが相次いで中止になり思っていた活動ができない中で、今回石垣市との共同開催が決まった。「今日はBEGIN30周年とタイトルには付いていますが『石垣島まつり』をお祝いするステージになりますので宜しくお願いします！」の言葉の後に紹介された今回のナビゲーターを務めた、きいやま商店とのコラボレーションで「いつものように」「おかえり南ぬ島」の2曲を演奏。

そして石垣島での思い出を3人で語らい30周年の感謝を述べ、演奏されたのは、すべての始まりとなったデビューシングル「恋しくて」。続くオリオンプレミアムクラフト「75BEER」CMソングとして今年リリースされた、頑張っている全ての人に向けたメッセージソングである「24-7のブルース」が、今のこのご時世に刺さる。

その後、故郷を見つめ直すきっかけとなり、石垣島の風景を描いた「防波堤で見た景色」や上地 等がメインボーカルの「君がいてよかった」、また「イラヨイ月夜浜」「竹富島で会いましょう」などの島唄を披露していく。

そしてここからは「国道508号線」「笑顔のまんま」など、世の中の暗いムードを一気に吹き飛ばすような楽曲が続き、最後はやなわらばー、きいやま商店が再びステージに登場し、当時の石垣島の中学生の言葉が元になり生まれた「島人ぬ宝」をみんなで大合唱して締めた。画面上のコメントでは“アンコール！”のコメントが踊り、それに応えるように間髪入れずに「うたのうた」を全員で歌い上げ大団円を迎えスペシャルライブは終了した。

そしてステージ上ではカウントダウンの後にエールとして、打ち上げ花火が石垣島の夜空を彩り『第56回　石垣島まつり2020』は幕を閉じた。

スペシャルライブの前に、新型コロナウイルスを乗り越えていく市民の様々な情景をバラエティー動画ニュースとして配信した動画も含め、今回の『石垣島まつり2020』のテーマであった『We are living in ISHIGAKIJIMA ～世界に届け！ 石垣島の風と音 2020 ・ THE 石垣島まつり ?』という想いはオンラインで画面を通して、きっと全世界に伝わった事だろう。