【コラム】6月下旬からライブハウスで!他でも!~BARKS編集部の「おうち時間」Vol.050

ポスト

5月25日に緊急事態宣言が全都道府県で解除された。ものの、ライブハウスやコンサート全面解禁への道のりはまだ半ばだ。ライブハウスに関しては、専門家の検討を経て感染防止策を徹底したうえで6月19日以降の営業再開を認める方針が出た。ライブ中でもソーシャルディスタンスとマスクが必要になるかもしれない。弾き語り系のアコースティックライブが得意なアーティストが先行できそうだなとも思うし、汗が飛び散るゴリゴリパフォーマンスなバンドやグループも何かスキルを編み出してほしいと願わずにおれない。

また、コンサートに関しては5月25日から入場者数に上限を設けた上での公演が容認される形となった。開催条件は「屋内で100人」「屋外で200人」「施設の収容人数の半分程度以内」の3項目のうち、状況に適用して一番人数の少ないもの。

さらに6月19日以降はこの条件が「屋内・屋外ともに1000人」「収容人数の半分程度以内」のいずれか少ない方へと緩和される。LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂/キャパ2000程度)を5割埋められるぐらいの規模感だ。

7月10日からは「入場者上限が5000人」「収容人数の半分程度以内」のいずれか少ない方、体感的には席を多めにつぶした日本武道館ぐらいまで。そして8月1日をめどに入場者上限数は撤回され、「収容人数の半分程度以内」の制限のみが残る。8月以降の音楽フェスも開催の芽が出てきた。

ビッグアーティストを応援するファンほどその規模感に歯がゆくなるかもしれないが、残念ながら新型コロナウイルスにはまだワクチンが無い。一箇所で千・万単位での爆発的な感染が起こる可能性は引き続き防いでいかなければならないということで、今は力を蓄えておいていただきたい。

ライブハウスへの支援は、まだクラウドファンディングなどの形で続けられている。この二ヶ月、アーティスト配信の流行がライブハウスでの無観客ライブからスタジオライブや自宅発のテレワークライブへと移行していったのは皆さん体感しているだろうか。(つまり、コロナ前にライブ予定で押さえていたハコからの無観客ライブが減少していったということだ)アーティストの中にはそんな現状下で「俺たちアーティストはこうやって配信もできて後少しぐらいは大丈夫だけど、これまでライブを支えてくれてたイベンターさんや裏方さん、ライブハウスが仕事がなくて大変なことになっている」と訴えかけている人々も多数いる。

ライブハウスへ帰れるめどは付いてきた。ここで、まずは6月下旬に即ライブハウスでライブができそうなバンドを今のうちにリサーチしておくのはどうだろうかと提案したい。この二ヶ月でライブハウス業界が開拓したものの一つに、ライブハウス名義のYouTubeチャンネルなんてものがある。とにかく知らないバンドを一聴したいという音楽ファンには、しっくりハマるかも。

   ◆   ◆   ◆

▲(※イベント終了済)『泉谷しげる.全力ソロライブ!神田』の模様を緊急配信決定!泉谷さん御本人からのメッセージもあります!

■神田 THE SHOJIMARU YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCk2WnOBPrTQBKaVHTxpXIFA
THE SHOJIMARU。ライブハウス自粛初期からYouTubeでスパチャ(スーパーチャット/投げ銭システム)やろうぜと前のめりスタンスだったが、過去のライブ映像もスパチャ有でプレミア配信すればいいじゃないということで抜擢されたのが泉谷しげる氏っていうのが渋すぎてカッコイイ。他のバンドでもハコでの無観客収録ライブ→アフタートーク映像をプラスしてスパチャ&プレミア配信といういい感じの流れができている。

▲松下マサナオ Solo Performance【月は無人】|スペシャルダイジェスト編

■青山月見ル君想フ生配信特設サイト「Moon Romantic Channel」
https://www.moonromantic-channel.com/
ライブハウス「青山月見ル君想フ」の配信情報サイト。今後の配信ライブから過去のアーカイブ配信まで、お洒落で見やすいフォーマットが出色。有料配信ライブの入り口としても良いかもしれない。ライブハウスサポートグッズも買える。

▲MUSIC NON STOP ! #02 【Black Boboi / ermhoi / Julia Shortreed / Utena Kobayashi 生LIVE配信】

■代官山UNIT YouTube Channel
https://www.youtube.com/channel/UCSoE9vhXFg11Gjw0waTW-KQ
代官山UNITは自身主催のアーティスト支援プロジェクト独自の配信ライブ提案など、精力的に動いてきたライブハウスの一つ。バランス感覚がいい。

   ◆   ◆   ◆

この二ヶ月で、日本国内の幅広い層に配信ノウハウが蓄積された。配信側としても観客側としても。ライブ・コンサートが全面解禁された後も、これらの経験値が音楽人のより自由な表現に繋がることを願う。

▲性懲りもなく同じ動画を貼ります

文◎宮川直子(BARKS)

【コラム】BARKS編集部の「おうち時間」まとめチャンネル
この記事をポスト

この記事の関連情報