ダーク・ヴェルビューレン、メガデス加入のオーディション「電話だった」
メガデスのドラマー、ダーク・ヴェルビューレンが、約4年前メガデスに加入したときの経緯について語った。
一時的に彼の前任だったクリス・アドラーからの紹介というのが通説になっているが、実際はもうちょっと込み入った話だったという。彼は、ゲスト出演した『The Ex Man』ポッドキャストでこう話した。
「込み入った話なんだよ。このことについてはまず、クリスから接触があった。詳しいことはなかったけど、彼からテキスト・メッセージがあったんだ。でも、僕をバンドに推薦したのはクリス・アドラーだったっていうオフィシャル・ストーリーは……、えーっと、ちょっと事実とは違うんだ。詳しいこと説明するつもりはない……、誰かを嫌な目にあわせたくないから」
「でもまあ、それで繋がりはできた。デイヴ(・ムステイン)みたいな人がクルーであれミュージシャンであれ誰かを探すときって、彼はいろんな人にいろいろ打診しているわけだよ。僕は、多くの人から名前が挙がっていたんだと思う。で、僕のところに電話があったんだ。最初は、クリスの代役を務めるだけのはずだった。彼は当時、もう1つのバンドにも在籍していたからね。でも、問題が発生し、フルタイムのオファーになったんだ。クリスがラム・オブ・ゴッドとメガデス両方にいるのは問題だった。いくら同じマネージメントだったとしても難しいよ。デイヴやデイヴィッド・エレフソンのように80年代初めからやり続けてる人には、パートっていうのは受け入れられないんじゃないかな」
「それはわかるよ。で、多くの人の推薦リストに名前があった僕のところに……。例えば、僕は以前からメガデスのドラム・テックのトニーやキコ(・ルーレイロ)のことを知ってた。キコはソイルワークのファンで僕を何度も推薦してくれた。他にも何人かいた。それで突然、ソイルワークのツアー中、電話があって、デイヴ・ムステインが僕と話したがってるって言われたんだ。“え、なに言ってんの?”って感じだったよ(笑)」
オーディションと言えるものはなかったそうだ。「デイヴと電話で話したのが、オーディションだったんじゃないかな(笑)。5分くらいだったかな。いくつか質問された。彼らはネットで僕のビデオを十分見てたんだと思う。デヴィン(・タウンゼンド)とスタジオから投稿したビデオを見たのは知ってる。他にもいくつかね。“これなら大丈夫だろう、ドラムに関して言えば”って思ったんじゃないかな」
ヴェルビューレンは、次のレコーディングでメガデスにおけるアルバム・デビューを果たす。バンドは現状のロックダウンが解除されたら、すぐにレコーディングに取り掛かる準備ができているという。
Ako Suzuki