【インタビュー】Eins:Vier、30周年記念リユニオンを語る「新曲が生まれたことで転がり始めた」

■お客さんから伝わってきた期待感
■自分たちの思いも膨れ上がったんです

──新曲はすでに形になりつつあるわけだから、ひょっとして出るね。4月のライブで新曲が初披露になるね。決まりだね。

Luna：出ないっす（笑）、ただでさえ30曲を覚えなくちゃいけないから。ライブでの新曲披露は、もうちょっと先のお楽しみに。でも4月のライブでは、多分、リリース日を発表できると思います。それに、リリースしたら、やっぱり新曲を引っ提げたライブもやろうっていう当然の流れで。それが第三弾の企みです。9月に東京と大阪で2DAYSライブを行なう予定になっています。

──今、マネージメントからもらった情報によると、9月12日と13日に大阪・梅田クアトロ、そして9月19日と20日に東京・渋谷WWW-Xですね。

Hirofumi：新曲を作ったからには、やっぱりライブで聴いてもらいたいですからね。

Luna：新曲を作ってみて、それなりに感触もあったから、“作品をつくろう”、“お祭り的なイベントもやってみよう”、“ワンマンライブもやってみよう”って、活動規模も広がっていった感じですね。だから、作品に値する新曲ができるかどうかが、最初の一番でっかいハードルでもあったんです。新曲が生まれたことで、いろいろ転がり始めた感じですね。


──それが昨年末くらい？

Luna：Yoshitsuguのバースデイライブをやったときには、すでに曲作りのことも始めていたんですけど、そのバースデイライブでの感触がすごく良くて。2018年のツアーから1年以上経っていたけど、“まだ全然いいね”と。それだけ時間が空いたら、また1からのリスタートになるのかと思っていたら、高いところから始められそうな感じもあって。バースデイライブでも、お客さんはいつでもウェルカム状態なことが伝わってきたし。バースデイライブのときは「2020年は何かあったらいいね」ぐらいに匂わすだけだったけど、お客さんからは期待感もビシビシ伝わってきたんです。“それに応えられるぐらいのことをやれたらいいね”って、自分たちの思いもどんどん膨れ上がっていったんです。

──新しいEins:Vierが始まった感じも、今はしていますか？

Hirofumi：どうだろう……自分たちのモチベーションを振り返ると、終わりに向かうからこそやれた部分もありますからね。ただ、新曲は、自信を持ったものを作れるという感覚ではあります。

Luna：2018年のときも思ったけど、ひとつずつこなしていかないと、その次のことが見えてこないんですよね。今、新曲の細かいアレンジはこれからで、それが終わらないと新宿LOFTのことは見えないし、ライブが終わらないと、次も見えてこないし。

──本当にひとつずつ積み上げている感じですね。

Luna：理想があって、そこに近づいていくという感覚ではなくて。だから9月のライブを終えたとき、もしかしたら次が見えてくるかもしれないし、やり尽くした自分たちになっているかもしれない（笑）。

Hirofumi：ひとつひとつに対して、一緒にワクワクしてもらいたいんですよね。そして結成30周年を楽しい1年間にできればなって気持ちです。

Yoshitsugu：だからライブに来てください。お祭り的な感じではあるんですけど、ライブに関してはそんなこと関係なく、いつも最高のライブをしたいという思いでやっているんで、ぜひ観てほしいですね。

Luna：新宿LOFT 3DAYSは、毎日が違うメニューとステージだから3日間をトータルで観てもらうことで、もっと伝わると思うし、なぜ3日間やろうと思ったかという意味も感じてくれたら嬉しい。今後に関する発表事も、1日ごとに違うことをアナウンスしてもおもしろいかなと思って。3日間とも観てほしいなと心から思っています。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎西角郁哉







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