ロジャー・ダルトリー、ザ・フーの新曲をめぐりピート・タウンゼントを怒らせる

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ロジャー・ダルトリーは以前、ピート・タウンゼントがザ・フーの新作のために作ったデモを初めて聴いたとき、乗り気ではなく、「ピートには“ソロ・アルバムとしてリリースしなよ、素晴らしいよ”って言ったんだ」と話していたが、このとき、タウンゼントを怒らせていたそうだ。

◆ザ・フー画像

ダルトリーは『Uncut』誌のインタビューで、こう明かした。「ピートは12曲のデモを僕に差し出した。その中の4、5曲は、僕は好きじゃなかった。素晴らしいピートのソロ・アルバムだと思ったよ。だから、彼にそう言ったんだ。そしたら、彼はすごく怒った! “君のために作ったんだ!”って言ってたよ」

その後、曲に手を加えることを許され、ゆっくりだが確実に手応えを感じるようになったそうだが、「ピートも含め、彼の曲を扱うのは簡単じゃないってこと、みんな、わかってない」と思うそうだ。「自分にとって意味を成すまで変えなきゃいけないかって? そうだよ。僕の心から出てくるんじゃなきゃ駄目なんだ。頭からじゃ駄目だ。心から発したとき、人々に届く。それを可能にするために、言葉を変えなくてはならない時もある」

ダルトリーは先月、ロンドンにオープンしたザ・フーのポップアップ・ショップで行なわれたQ&Aセッションで、新作について、「(最初は)すごく懐疑的だったのが、いま僕はものすごくポジティブだ。僕ら、『Quadrophenia』以来の名作を作ったと思う。ピートは失っていないよ。彼はいまだ素晴らしいソングライターで、いまでも最先端だ」と話していた。

ザ・フーは今月初め、ロンドンで開いた公演で、新曲「Hero Ground Zero」を披露した。2006年の『Endless Wire』以来、13年ぶりとなるニュー・アルバムは、年内のリリースを予定している。

Ako Suzuki
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