【ライブレポート】ZYYG、13年ぶり復活ライブで再始動宣言「始まるぞ」
ZYYGが令和元年7月14日、下北沢ReGにて約13年ぶりのライブを開催した。結成25周年を経てオリジナルメンバーが集い、今年4月に約20年ぶりに再結成を果たした彼らのワンマンライブ<LIVE ROCKIN’ HIGH 2019〜Dreamers〜>は、復活後初のステージとなるもの。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆ZYYG (ジーグ) 画像
平成音楽史に刻まれる1990年代ビーイングブームの一翼を担った正統派ビートロックバンドがZYYGだ。1993年リリースのサントリービール『ダイナミック』CMソングでありデビューシングル「君が欲しくてたまらない」はオリコンシングルランキング初登場3位を記録。その翌月にはZYYG, REV, ZARD & WANDS featuring 長嶋茂雄名義の「果てしない夢を」を発表して初登場2位を獲得するなど、一気に認知を広めた。
その後メンバーチェンジを経て、1994年から高山征輝(Vo)、後藤康二(G)、加藤直樹(B)、藤本健一(Dr)の体制で活動を続け、テレビ朝日系アニメ『スラムダンク』オープニングテーマ「ぜったいに 誰も」が日本はもとよりアジアで大ヒットを記録。1999年に解散を発表するも、当時行われなかったラストライブが2006年に実現した際にはファンが大阪に終結し、根強い人気を印象付けた。
それから約13年。小雨が降る中、会場の前にはどこか神妙な面持ちで開場を待つ、かつてのロックキッズたちの姿が。ちらほらと20代とおぼしき若者の姿もある。扉が開き、階段を駆け下りてライブフロアへと急ぐ人、ライブグッズを求める人で、あっという間に場内がいっぱいになり、一歩も動けないほど。
そしてロックヒーローの登場を待つ空気を切り裂くようにノイジーなサウンドが響くと、会場が暗転。先ほどまでZYYGのミュージックビデオを映していたスクリーンが上がり、ZYYGのメンバーがオーディエンスの歓声と拍手に迎えられてステージに姿を現した。オープニングナンバーは「君が欲しくてたまらない」。時間の経過を感じさせない高山のパワフルなボーカルと、後藤、加藤、藤本が奏でる圧倒的なサウンドに会場のボルテージは早くも120%。「サイコー!」の声援に応えるように、高山が13年ぶりにステージから言葉を発した。
「ZYYGの<LIVE ROCKIN' HIGH>へようこそ!」
完全に温まった会場に2曲目の「Noizy Beat」が鳴り響き、ファンから「おかえり!」の声が轟く。高山の「ただいま! 最後までいこうぜ!」の言葉通り、ZYYGもオーディエンスも1曲目からアンコールまで勢いを止めることはなかった。
ヒットシングル「ぜったいに 誰も」「JULIA」をはじめ、未だCD化されていない「Only Only You」など、ライブだからこそ聴けるレアナンバーを含めた全17曲。令和に鳴らされた平成のビートロックは、色褪せるどころか一層鮮やかに力強く響き、明日への活力へ形を変えていく。初めてライブに来たというファンも多かったようで、音楽が時代を超えることを実感する空間でもあった。そんなファンの前で、高山は高らかに宣言した。
「ZYYG、始まるぞ」
ZYYGは7月21日、2006年にラストライブを行った大阪の北堀江・ヒルズパン工場で追加公演<LIVE ROCKIN' HIGH 2019 ~Dreamers〜>を開催する。再結成ライブを経て、ZYYGのビートロックサウンドが本格的に再始動する。
■ワンマンライブ<LIVE ROCKIN’ HIGH 2019〜Dreamers〜>
open17:30 / start18:00
▼チケット SOLD OUT
5,500円(ドリンク別)
7月21日(日) 大阪Hillsパン工場
open16:00 / start16:30
オープニングアクト:GARL
▼チケット
5,500円(ドリンク別)
・チケットぴあ https://t.pia.jp/pia/search_all.do?kw=zyyg
■ZYYG音源配信サイト
・iTunes
https://itunes.apple.com/jp/artist/zyyg/75663362?app=itunes&ls=1
・レコチョク
http://recochoku.jp/artist/2000017072/
・mora
https://mora.jp/artist/159851/
・BEING GIZA STUDIO
https://sp.being.co.jp/music/zyyg