【速レポ】<京都大作戦2019>10-FEET、「開催できて嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです!」

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SEと同時に太陽が丘に広がるのは、オーディエンスが掲げるタオル。2年ぶりに源氏ノ舞台から見るその景色に、自然に笑みをこぼすのはステージに出てきたNAOKIとKOUICHIだ。「ありがとう」とTAKUMAは感謝の気持ちを言葉にした。そしてSEが終わると同時に、でっかい声で叫ぶ。

◆10-FEET 画像

「よし、行こう、行こう、行こう、行こう…、蜃気楼!」


この<京都大作戦>で聴く10-FEETの曲を、オーディエンスだって2年待っていた。目を潤ませ、あるいは涙も流し、共に歌う姿もある。TAKUMAの歌に優しく包まれ、日ごろ、張りつめていたおかしな緊張感も解きほぐれていく。10-FEETはそこからシフトアップしながら「VIBES BY VIBES」へ。さっきの温かい一体感が、今度は熱い一体感へと変貌。勢いあるコーラスもオーディエンスから起こり続けた。さらに、死ぬのが怖いという気持ちも入った「LITTLE MORE THAN BEFORE」へ。包み込み、勇気づけ、大事なこともメッセージしてくるのが10-FEETだ。


しかし「時間がないときのRIVER」を挟んだところからライブは急展開。東京スカパラダイスオーケストラのホーンズ=谷中敦、GAMO、北原雅彦、NARGOがゲストで加わって披露したのが「hammer ska」だ。各ホーンのソロ回しもフィーチャーしたアレンジで、ライブに新たなクライマックスも作り出していく。そのスカパラとは、<京都大作戦>で交流が深くなった話はよく知られているだろう。「1sec.」を終えたところで、TAKUMAは本心をさらけ出すように大声で叫び始めた。

「開催できて嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです!」



多くの人がスケジュールを空けてくれてたこと、アーティストから応援の言葉をもらったこと、<京都大作戦>に関わってくれる人達やオーディエンス、そこへの感謝が止まらない。

「今までで一番、取り乱して、おとなげも、はずかしげも、プライドも、全部壊れてやりたい」

そう叫びながら始まったのは、「その向こうへ」。2017年の雷雨によるライブ中断や2018年の開催中止。その悔しさも隠すことなく歌に込めるTAKUMA。さらにROTTENGRAFFTYのNOBUYAとN∀OKIも加わって、二人もさらけ出すように歌いあげる。エモーショナルなメロディが宇治の夜空に轟いた。それは悲しみや悔しさが綺麗に浄化されていくようでもあった。過去の事実は変わることはないが、未来に、その向こうへと作用するパワーに転化もしていくだろう。


本編を「ヒトリセカイ」で締めくくるが、アンコールですぐにステージに呼び戻された3人。KOUICHIは「この感じ、すごく久しぶりなんです。そう、すごく。オマエらも、もっと来いや!」と煽る。NAOKIも「今日一日、大成功で終われそうです」と満足そう。そしてTAKUMAは感謝の言葉を何度も挟みながら各曲をプレイ。アンコールのとき、ステージが始まったとき以上の笑顔で顔を輝かせ続けた3人でもあった。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【10-FEET セットリスト】

01. 蜃気楼
02. VIBES BY VIBES
03. LITTLE MORE THAN BEFORE
04.時間がないときのRIVER
05. hammer ska
06. ハローフィクサー
07. 1sec.
08. その向こうへ
09. ヒトリセカイ
encore
en1. SHOES
en2. RIVER
en3. DO YOU LIKE...?

■<京都大作戦2019 -倍返しです!喰らいな祭->

6月29日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
6月30日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月06日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月07日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
開場 9:30 / 開演 11:00 / 終演 20:00予定

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