【対談連載】ASH DA HEROの“TALKING BLUES” 第9回ゲスト:SHOGO [175R]

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■日本でもっとライブをやりたい
■と思わせるぐらいSHOGOさんを刺激する

──ところで、SHOGOは現在、セブ島に住んでいますけど、向こうでも音楽漬けの生活ですか?

SHOGO:いや、フィリピン漬け(笑)。やっぱ海外に住んでると、毎日、刺激があるんだよね。セブの人たちの明るさとか、いつも鼻歌を歌ってるんだよ。

ASH:フィリピン人のミュージシャンとタイでセッションしたことあるんですよ。ものすごい音楽レベルの高さですよね?

SHOGO:みんな歌がうまい。大型電気屋さんに行くと、カラオケの機械も売ってんの。お客さんを呼ぶためか知らないけど、店員さんが歌ってるんだよ、カラオケ。

ASH:店員が? めっちゃおもしろい(笑)。

SHOGO:あるとき店員に何で歌ってるのか聞いたら、「これはタダだから歌え」と。それで、徳永英明さんの曲を歌ってみたら、人が集まってきちゃって、店員さんも全員(笑)。「アンコール! アンコール!」なんて歓声まで起きた(笑)。

ASH:セブで何をしてんですか!?、SHOGOさん(笑)。

SHOGO:ははは。3曲ぐらい歌って去ったんだけどね。その後も、店のガードマンから声を掛けられて、何回か歌ったし(笑)。“歌いたい欲”は意外とそこで発散されてたりするんだけど。

ASH:なるほど、音楽漬けなのは間違いない(笑)。

SHOGO:セブ島在住っていうと、日本から遠いってイメージだろうけど、日本まで飛行機で4〜5時間だしね。“セブ在住でも175Rの活動はイケる”と思って。世田谷在住でも渋滞してたら4時間ぐらい掛かるでしょ? だったら家族でセブに引っ越しちゃえって。

ASH:考えがダイナミックすぎる。僕も実はアジア圏に住みたい欲があるんですよ。

SHOGO:あー、そっちで人気出そう。そんな感じするもん。

ASH:僕はタイのボディスラムが大好きで、レベルもすごい高いんですよ。アジア圏のミュージシャンとセッションしたときも凄まじさを感じて。アジアはASH DA HEROが目指す最終地点みたいなものなんですよ。サッカーで例えるならアジアカップで優勝するみたいな。夢にしちゃうと叶わなそうなんで、目標にはしているんですよ。

SHOGO:セブにあるスタジオにも行ったんだけど、やれると思うね、ちゃんとしたレコーディングも。利用料金も1時間800ペソって。

ASH:日本円にするとどれぐらいですか?

SHOGO:1,700円ぐらい。

ASH:えっ!? セブでレコーディングしたほうがいいじゃないですか(笑)。僕は、どんな環境でもレコーディングできるように常に準備はしているんですよ。僕の相方の宮田“レフティ”リョウも……そうだ、そもそもSHOGOさんと僕をつなげてくれたのもレフティだ。

SHOGO:そうそう、俺がソロをやったときの最初のベーシストが彼だったから。俺は彼の才能をすごく買ってるというか、昔から“コイツはヤベー”と思ってた。とにかく彼のことが大好きで、そうしたら「ASH DA HEROもやっているんです」って聞いて。初めてASHくんのライブを観たのは、まだ始動間もないころだったよね。最近も一緒にやってる?

ASH:アイツはアイツで、今、自分の音楽人生をさらに切り開こうとしていて。今年もスウェーデンにも行ってます。何のツテもないまま行って、向こうのミュージシャンとセッションを繰り広げて。公園でたまたま出会った子から、友達のシンガーを紹介されて曲を聴かせたら「素敵じゃない、アレンジもお願いするわ」ってなったり。

SHOGO:へぇ〜!

ASH:今って、音楽もワンワールド、ワンアースという世界になりつつありますよね。僕はアジアに行きたいって欲が強いから、早くアプローチしたいと思ってるんですけど。

SHOGO:やっていこう。きっかけだけもらえれば、あとは自分次第だから。

ASH:でも、まずは日本で市民権を得てじゃないですけど、ちゃんとやらないと太刀打ちもできないと思うんで。

──そこで5月25日に渋谷O-EASTで行なう<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2019 CONNECT X【ACT.10】175R>ですよ。

ASH:ちょうど10回目になる僕主催の対バンイベントなんですよ。去年、175Rが結成20周年でライブハウスを廻っていて、個人的にグッと来たんですよね。“20周年でライブハウスを廻るって熱いな、ウオーッ!”みたいに。それで去年の段階で、“175Rは一緒にやってくれるかな? SHOGOさんがセブに住んでいるから難しいかな?”みたいなこと思いながら、声を掛けさせていただいたんです。

SHOGO:けっこうマイペースに21年目の2019年を過ごしているから、実は今年の初ライブがASH DA HEROとの対バン。こうやって誘ってもらえるのは嬉しいし。でも多分、半分ぐらいタガログ語で歌いそう(笑)。

ASH:逆に聴きてー、タガログ語の175R(笑)。僕は、日本でもっとライブやりたいと思わせるぐらい、SHOGOさんをライブで刺激したいと思っているし。175Rのファンの皆さんは、“ASH DA HEROって誰?”って思うかもしれないですけど、色眼鏡で見ていただいて全然かまわない。1秒時間をもらえれば、色眼鏡をちゃんとケースにしまってあげられると思うので。パブリックイメージとして175RとASH DA HEROは異種格闘技戦な感じだろうけど、この夜、集まってくれた人たちは「なるほどね」って感じながら帰っていただけると思います。それぐらい親和性があると思うんです。全身を使って魂で歌うボーカリストがSHOGOさんだし、カテゴライズとしては僕もそこに入っていると思うんで。

SHOGO:俺もライブを観させてもらったことあるので、ASHくんが熱いことは分かってるし。セブ島に住んでいることで俺はレアキャラみたいになってるんだけど、“今の俺やASHくんを、みんなはどう楽しんでくれるかな?”と期待もしていて。その日から俺はSHOGO DA HEROに名前を変えたいなと思ってるからね(笑)。

ASH:そうっす……ね(笑)。ASHのファンには、若い世代の子も多いんですけど、「俺がオマエらぐらいの歳に、俺は175Rを観てたんだ」って。そういう音楽の系譜も感じられる夜になるだろうし、熱さの色は違うようで似ている。それがはっきりするはず、ファン同士、みんながひとつになってつながることで。

SHOGO:それで“CONNECT”なんだ?

ASH:そうです。あと“X”は掛け算の意味も込めて。

SHOGO:それとYOSHIKIさんみたいな。そこは外せないよ(笑)。

ASH:そうですよね。未知数の可能性。つながることによって未来を作り出せたらなと思います。それによっておもしろくなると思うし、ジャンルの壁を扉に変えるためにやっているライブだから。素晴らしい夜になると思います。

取材・文◎長谷川幸信



■<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2019 CONNECT X【ACT.10】175R>

5月25日(土) 東京・TSUTAYA O-EAST
open17:00 / start18:00
出演:ASH DA HERO / 175R
▼チケット
オールスタンディング
前売り 4,500円(税込・ドリンク代別)
当日 5,000円(税込・ドリンク代別)
https://ashdahero.com/contents/6621



■<ASH DA HERO LIVE TOUR 2019 “GOD SAVE THE ROCK AND ROLL”>

※終了している公演は割愛
3月30日(土) 栃木・宇都宮 HEAVEN'S ROCK
開場17:30 / 開演18:00
4月05日(金) 茨城・水戸 LIGHT HOUSE
開場18:30 / 開演19:00
4月12日(金) 東京・SHIBUYA RUIDO K2
開場18:30 / 開演19:00
4月13日(土) 東京・SHIBUYA RUIDO K2
開場17:30 / 開演18:00
4月14日(日) 東京・SHIBUYA RUIDO K2
開場17:30 / 開演18:00



■175R<8フェス>出演決定

7月27日(土) 三重 鈴鹿サーキット内“BASE8耐”特設ステージ
7月28日(日) 三重 鈴鹿サーキット内“BASE8耐”特設ステージ
時間:未定
▼チケット
2019年鈴鹿8耐のチケットと共通
https://www.suzukacircuit.jp//8tai/event/8fes/


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