【インタビュー】HYDE、<黑ミサ BIRTHDAY>は「音楽人生の集大成」
■“NO”と言わなかったからこそ
■得られるものっていっぱいある
──そんな<黑ミサ>を控えつつ、そろそろ終わろうとしている2018年ですが、結果としてHYDEさんにとってはめちゃくちゃ忙しい年になりましたよね。ソロ活動再開にあたってこの1年に思い描いていたことはやり切れましたか。
HYDE:自分が想像していたよりも“HYDE”というスタイルは確立されたなと思います。思ったより活動のレベルが高かったなって。ただ当初、今年9月にアメリカでライヴをやる予定を立てていたんですけど、結局、流れちゃったんですよね。それに関してはちょっとタイミングがズレてしまったなって。でも、そこは慌てず、急がず、来年のために、みたいな感じかな。去年も“来年のために”って思ってたから、なかなか難しいものだなとは思うけど、今は順調に計画が進んでいるからこれでよかったんだろうなって。
▲<HYDE Christmas Concert 2017 -黑ミサ TOKYO->12月23日+24日@幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール |
HYDE:計画通りです。これに関しては“HYDE”っていう名前を広めるための手段というか。どうせ今年1年でアルバムを完成させることはできないから、できたものからいい曲をリリースしていきたいな、それがプロモーションに繋がればいいなって。慌ててアルバムを作りたくないっていう気持ちもあったんですよ、じっくり時間をかけて納得のいくものを作りたいと思ってて。本当ならツアー前にアルバムをリリースするのが理想じゃないですか。でも、それだとたぶん自分の思うような作品にはならなかったと思うので、最善の方法だったんじゃないかな。今もアルバムに向けて曲を作ってますしね。
──精力的に展開されたツアー<HYDE LIVE 2018>に加えて、今年も<HALLOWEEN PARTY 2018>が大盛況で。しかもHYDE主宰イベントという冠となりました。
HYDE:<HALLOWEEN PARTY>がいちばんしんどかったな。今回から演出も全部、自分で仕切ることになったので、どうせだったら自分の好みのものをやりたいなって。ただ、気持ちはあっても実現するには、いろんなことを決め込んでいかないといけないから、もう大変でした。ホントあれさえなければ、もっとゆったり他の作業ができたのになって(笑)。今はだいぶシンプルになりましたけど。
──さらには「KISS OF DEATH」(中島美嘉に楽曲提供)や、「人類滅亡の歓び」(映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』主題歌)、YOSHIKI feat.HYDEによる「Red Swan」など、表立ったものだけでも多方面に渡る活躍ぶりでした。
HYDE:今年はホンット忙しかったね。毎年忙しいけど。
──つくづくタフだなって感心します。
HYDE:ホント休みが関係ない生活ですからね、土日って何?みたいな(笑)。僕の休みは夕食後の時間だけ。そこはさすがに仕事しないけど、それ以外は、基本休みがないんですよ。
──え! 夕食後の数時間だけ!?
HYDE:逆に言えば、毎日数時間は休めてるってことでもあるけど。
──いやいやいや! もしかしてワーカホリックですか。
HYDE:そうせざるを得ないんですよ。断れない、“NOと言えない日本人”なんです(笑)。でも、今までを考えても、ノーと言わなかったからこそ得られるものっていっぱいあるなって思うんですよね。もちろん休んだら休んだでリフレッシュはできたのかもしれないけど、その逆で、やらなかったらやらないだけマイナスになってしまう気もするというか。やっぱり、やったぶんはちゃんと身になると思うんですよ。アスリートじゃないけど、練習すれば練習しただけ返ってくる。休んだら、そのぶん筋肉が落ちちゃう気がするんですよね。
──その感覚はわかる気がします。
HYDE:だからといって休みたくないわけじゃないんですよ? できればもうちょっとペースダウンしたいんだけど。なのに、ついつい仕事が入ってきて、ノーと言えずにやってしまうっていう(笑)。それでも今回はちょっとセーブしたんだけどね。セーブしてギリギリ、クオリティが保てるかなっていうところで。
▲<HYDE Christmas Concert 2017 -黑ミサ TOKYO->12月23日+24日@幕張メッセ国際展示場4・5・6ホール |
HYDE:僕、クリスマス以降は働かない主義なんですけど、YOSHIKIさんの頼みとあらばやるしかない。紅白があるんだったらもう年末まで仕事をしようと腹を括りました(笑)。来年はもうちょっとのんびりしたいなと思いますけど。
──では来年の展望は? アルバムは期待していていいんですよね。
HYDE:もちろん! <黑ミサ>が終わってから、制作の残りの詰めをやって。で、アルバムリリースとともにアメリカツアーをやりたいなと思ってます。今のところなんとなく決まっているのは、そのへんぐらいまでですかね。
──実際、アルバムの作業はどのくらいまで進んでいるんです?
HYDE:曲はほぼ出揃っていて、あと1曲作るかどうかっていう感じ。ただ、ライヴ用のアレンジは進んでいるけど、レコーディングはまだちゃんとされていないので、あと5〜6曲はそれをやらないとかな。
──2019年はHYDEさんにとってどんな年になりそうでしょうか。
HYDE:2018年はHYDEっていうソロプロジェクトを再開して“こんな感じですよ”って名刺を配るような感じだったと思うんですけど、来年はそれを起爆させたいというか、もっとバン!と広めたいなって思ってる……って言ってる時点で休めないよね?これ(笑)。おかしいな、矛盾してるな(笑)。
──あはははは! まずは<黑ミサ>を楽しみにしています。
HYDE:ぜひ! それなりにいい曲を作ってきましたし(笑)、これまで僕を応援してくれた人たちへの感謝も込めて、もう一度、“HYDEのファンでよかったな”って思ってもらえるような歌を聴かせたいなと思っています。
取材・文◎本間夕子
◆<HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黒ミサ BIRTHDAY -TOKYO->
2019年1月24日(木) 幕張メッセ イベントホール
open18:00 / start19:06
▼チケット
SS席 ¥30,240
S席 ¥16,200
A席 ¥12,960
※全席指定
※6歳未満入場不可、6歳以上要チケット
※ドレスコードがございます。“スマートカジュアル”の装いでご来場ください
一般発売:2019年1月05日(土)10:00~
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
◆<HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黒ミサ BIRTHDAY -WAKAYAMA->
2019年1月30日(水) 和歌山ビッグホエール
open18:00 / start19:06
▼チケット
SS席 ¥30,240
S席 ¥16,200
A席 ¥12,960
※全席指定
※6歳未満入場不可、6歳以上要チケット
※ドレスコードがございます。“スマートカジュアル”の装いでご来場ください
一般発売:2019年1月12日(土)10:00~
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
■2019年第一弾シングル「ZIPANG」
CD+撮り下ろし12Pコンセプトブック (EPサイズ:7インチ四方)
【初回限定盤B】UICV-9299 2,000円(税抜)
CD+DVD (DVD収録内容:ZIPANG Music Video+MVドキュメンタリー)
【通常盤 (CD)】UICV-5078 1,200円(税抜)
▼CD収録曲 ※3形態共通
・ZIPANG
・ORDINARY WORLD (Duran Duranのカバー楽曲)
UNIVERSAL MUSIC STORE https://store.universal-music.co.jp/artist/hyde/
VAMPROSE STORE https://store.vamprose.com/hyde
◆インタビュー(2)へ戻る
◆インタビュー(1)へ戻る
この記事の関連情報
THE LAST ROCKSTARS、新曲「MASTERY」と格闘ゲーム『鉄拳8』とのコラボMVを公開
【速レポ】モンパチフェス<WWW!!24>HYDE、「めんそーれ!台風は曲げときました」
【ライヴレポート】HYDE、<HYDE[INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA->最終日に強烈なドラマ「現実を楽しもうぜ!」
【インタビュー】HYDE、『HYDE [INSIDE]』の圧倒的表現力と攻撃性「不思議な、日記みたいなアルバム」
HYDE、マイファスのHiroも登場したツアー最終日「クレイジーな僕の芸術を愛してくれてありがとう」
HYDE、<HYDE [INSIDE] LIVE 2024 -EXTRA->幕張メッセ公演を生配信
HYDE、原宿のPOP-UP STOREにサプライズ訪店+隠れイラスト描画
HYDE、ヴォーカリストとしての理想像を語る
HYDE、神戸公演でオーストリアのオリジナルハット着用