【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、HEY-SMITH「平成最後の夏フェスやろ? 完全燃焼するぞ!」
さっきまでの強い雨が嘘のように止み、雲間から青空も見えてきた。レインコートを脱ぎ捨て、カラフルなオーディエンスが無数に詰めかけたBeach STAGEに登場したのが初登場となるHEY-SMITHだ。
◆HEY-SMITH 画像
今年も各地のフェスを席巻してきたが、この11月に満を持して新作『Life In The Sun』を発表することもあり、初っ端からアガりまくったパフォーマンスを展開していった。
その空気をオーディエンスも感じ取り、期待していたのだろう。メンバーが登場するや否や、すでにライブが始まったかのような盛り上がりとなり、猪狩秀平(G,Vo)が「思いっきり暴れて帰れー!」と叫んで「Endless Sorrow」を放てば、もう歯止めが効かない状況へとなっていく。ノリだけではなく、メッセージも含め、この曲から始めるのがバイタリティみなぎるパンクバンドたる所以。加えて、Beach STAGEは砂浜の中にある為、どうしても風で音が流されてしまう瞬間があるのだが、そんなことは一切関係なく、そのステージから飛んでくるエネルギーも迫力も衰えることがない。
「オレはモンパチに贈るから、(みんなはそれぞれの)友達を思い浮かべて歌ってくれ」と猪狩が問いかけてから始まった「Don't Worry My Friend」もまた印象的だった。YUJI(B)の伸びやかな歌声は言わずもがな、細かなフレーズを吹きながら、少しの合間があれば体を振り乱し、「こっちの方が楽しんでるぜ!」とアピールするかのようなホーン隊の動きが秀逸。その様を遠くから見てただけでも気持ちが持っていかれたに違いない。
その後も鋭くドシンとくるアタック感がたまらない「2nd Youth」、お馴染みのカバー「Radio」と続け、流れを切らさずに突き進み、砂浜を揺らし、そこら中のオーディエンスが飛び跳ねた「Jump!!」から、雨が上がったということで急遽「Summer Breeze」を投下。ガツガツと攻め立てるだけではなく、胸が締め付けられるようなグッドメロディーを解き放ち、懐の深さを見せつける。このあたりの自由度も彼らならではだろう。
終盤には「マジでお前らにとっても平成最後の夏フェスやろ? 完全燃焼するぞ!」と猪狩のアジテートもあり、さらなるカオスへ突入。「Dandadan」では工事現場級の轟音を響かせ、締めくくりには狂乱を呼び起こす「Come back my dog」。激情を垂れ流し、限界ギリギリの一歩先まで足を踏み入れたライブだった。
取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎HayachiN
【HEY-SMITH@Beach STAGE セットリスト】
02. Living In My Skin
03. Don't Worry My Friend
04. 2nd Youth
05. Radio
06. Like A Gentleman
07. Jump!!
08. Summer Breeze
09. Goodbye To Say Hello
10. Dandadan
11. Come back my dog
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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