【詳細レポート】DAIGO VS DAIGO☆STARDUST、全4時間全25曲に豪華ゲスト3組「もっともっと送り続けたい」
DAIGOとDAIGO☆STARDUSTの対決や如何に? 2003年にDAIGO☆STARDUSTとしてメジャーデビューを飾り、のちにBREAKERZを結成したDAIGOが15周年記念日の7月21日に中野サンプラザで、ひとり対バンライブ<DAIGO VS DAIGO☆STARDUST>を開催した。先ごろ公開したオフィシャルレポートに続いて、新たなライブ写真を加えた詳細レポートをお届けしたい。
◆DAIGO VS DAIGO☆STARDUST 画像16点
ステージ中央の階段の両脇に“対決”を思わせる“赤”と“青”の照明に彩られたセットが組まれる中、開演前に鳴り響いていた音楽はDAIGO☆STARDUSTを連想させるデヴィッド・ボウイ。
暗転し、スクリーンに映し出されたのはDAIGO☆STARDUSTとDAIGOの2人の物語だ。ソロデビュー10周年に一時期的復活を遂げたDAIGO☆STARDUSTだったが、“DAIGOと融合する”という結末の末、その後の活動を封印。そして、映像ではアコースティックギターを弾いているDAIGOに突如、DAIGO☆STARDUSTからの「僕だよ。やっと逢えたね」(DAIGO☆STARDUST)という声が響き、「どっちが本物のDAIGOか白黒つけようぜ」(DAIGO)、「僕が勝ったらその身体をもらうからね」(DAIGO☆STARDUST)、「この身体は渡せない」(DAIGO)と戦いの火蓋が切って落とされるという展開だ。
最初に戦いののろしを上げたのはDAIGO☆STARDUST。ステージの階段から巨大な羽根を首につけたグラマラスな衣装で登場するその姿に客席は驚きの混ざった声を発した。オープニングは氷室京介が書き下ろしたメジャーデビューシングル「MARIA」だ。客席に色とりどりの“スペイシーライト”が揺れる中、スペイシーR&R「STARS」が披露された。
「ようこそ! 5年ぶりにこのステージに戻ってきました、DAIGO☆STARDUSTだよ。5年前にDAIGOと合体して、彼は彼なりにヴァラエティとか頑張ってきたけど、僕はこうやってキラキラした世界でやっていきたいと思っていてDAIGOとの対決に挑みました」──DAIGO☆STARDUST
DAIGO☆STARDUST流の「みんな、スペイシーただいま!」という挨拶をしつつ、「正直、パッと見渡すとちょっと戸惑っている人もいると思うけど、気にせずにライブを進めたいと思います」と笑わせたDAIGO☆STARDUSTは、「初めて見た人?」と挙手させ、最前列のファンに「やっと逢えたね」と手の平にキスするのも彼流のスペイシー挨拶を。
手拍子で盛り上がった「Queen Stardust」や開放的でポップなナンバー「SUPER JOY」など、DAIGO☆STARDUSTのライブでおなじみの曲を披露していくステージはとにかく華やか。スパンコールの衣装といい、1970年代のグラムロックにインスパイアされた楽曲といい、DAIGOとは曲調は異なるが、エンターテインメント性が高いという意味では共通項がある。そして中盤ではDAIGO☆STARDUST時代から見続けている人には懐かしい恒例行事が。
「今日もマミーが“スターダストクッション”作ってくれたんですよ。頼んでないんだけど、“今回も作っといたわよ”って。ありがたいよね。今から投げるから受け取ってくれる?」──DAIGO☆STARDUST
歓声の中、シルバーのキラキラの袋から取り出したのは星形のかわいいクッションで、それを次々と客席に投げ入れ、「ちょっと数が多いな」と言いながらも大盛り上がり。投げ終わった時に右肩を押さえて、「肩壊す☆STARDUST」とジョークを飛ばすなど笑いも絶えない。
恒例行事の後には「大切な曲だ」というミドルバラード「デイジー」を届け、しっとりした雰囲気に。しかし、DAIGO☆STARDUSTは見る人を楽しませずにはいられない。再び、映像に切り替わり、今度はDAIGO☆STARDUSTおなじみのワードをみんなにレクチャー。「やっと会えたね」「カモン、タッチ・ミー」のあとの指キッス、スペイシーポーズなどを客席のファンに一緒にやってもらい、ライブは後半戦へと。
再び階段の上から登場したDAIGO☆STARDUSTの想像を超える120%スパンコールのシルバーがまぶしすぎるキラキラと奇抜なデザインの衣装に客席は騒然。そんな中、披露されたスペイシーの極みといっても過言ではないスケール感のあるナンバー「The space toy」はサビのキャッチーさもふくめて鮮烈な印象を残した。
「今回は15周年だし、みんながカッコいいと思わなくてもいいやって(笑)。自分が着たい衣装を着させてもらいました」とステージを真っ暗にしてもらい、光り方が尋常ではないため、どこにいてもわかることを証明し、DAIGO☆STARDUSTならではの武器をアピール。続けて、「正直、僕は本気でDAIGOに勝ってアイツの身体を奪おうと思ってる。ホントに勝ちたいから、僕が尊敬する大先輩、Being Legend応援ゲストに登場してもらおうと思います」とゲストを招き入れた。
登場したゲストは、DAIGO☆STARDUSTに合わせたのだろうスパンコール入りの衣装を身にまとった大黒摩季だ。ドンペリをDAIGO☆STARDUSTにプレゼントし、「バンドのみなさんと飲んでくださいね」との発言にはサポートメンバーも大興奮。大黒はDAIGO☆STARDUSTに「“M M S N S G”」(まだ まだ 先は 長い。しぶとく 頑張れ)とDAI語でエールを送り、これからもいろんな岐路があるけれど、20周年に向けて今度はゴールドの衣装を着るようにと場内を沸かせた。
そして2人がデュエットした曲は大黒摩季の代表曲「ら・ら・ら」。「みなさんの“おめでとう”の声をぜひDAIGOくんにいっぱい聴かせてあげてください」という大黒の煽りに会場が大合唱となった。
「いやー、勝ったね!」と自信満々なDAIGO☆STARDUST。ラスト2曲は上手から下手へと移動しながら歌った「SUMMER ROSE」とコール&レスポンスになった「I wanna be your star」。場内はハッピーかつスペイシーな空気に包まれ、立ち去る時に下手で名残惜しそうにしばし留まっていたDAIGO☆STARDUST。「次、いつ見られるかわからないから見ておいて」と言っていたのが印象的だった。
約1時間半のDAIGO☆STARDUSTのステージが終わり、15分間の休憩をはさんで後攻として登場したのはDAIGOだ。
やはりキラキラしてはいるものの黒基調のスタイリッシュな衣装で登場し、オープニングはTV『アニメカードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編』テーマ曲に起用されたDAIGOとしての1stシングル収録曲「無限∞REBIRTH」。続いてフラッグを振って歪ませた声で歌った「REVOLUTION EVOLUTION」を投下。EDMを取り入れた曲調からしてDAIGOとDAIGO☆STARDUSTの楽曲の違いは一目瞭然だ。
「俺はDAIGO☆STARDUSTには絶対負けられないので、みんなで盛り上がって絶対にDAIGOを勝たせてくれよ! いいか?」と闘志をむき出しにしながらも、「俺もDAIGO☆STARDUSTはリスペクトしているよ。あんなにキラキラした格好で40歳になっても出てくる勇気。ただ、アイツはわかってない。時代に合っていないってことを(笑)」と沸かせ、ポップチューン「心配症な彼女」からバンドのメンバーとの絡みも刺激的な「CHANGE !!」へ。
そしてMCではメンバー紹介。BREAKERZのライブでもおなじみのM&Mコンビ=ドラムのMAKOTOとベースのMatsu、キーボードの滝本成吾、ギターの鳴風が紹介され、ここからはDAIGO☆STARDUSTにはできないDAIGOからの攻撃が。
「俺にあってアイツにないもの、何だと思う?」と客席に問いかけ「答えは、CMね」と自身が出演する『太田胃散』『セイバン』のCMソングをバンドとともに披露し、みんなに歌ってもらって盛り上がりまくり。数々のCMやヴァラエティ番組に言及し、DAIGOのほうが仕事が多いことを強調。TV番組『天才! 志村どうぶつ園』でペンギンのペンペンを育てたことがキッカケで生まれた曲「I Wish」も披露された。
そしてDAIGOの子供から大人まで楽しませるショーはまだまだ終わらない。今度はソロライブではおなじみのステイダイゴールド号が登場し、女性ダンサーとともに「ジェラルミン」の振り付け指導のコーナー。お色直しをしてきたDAIGOとともに久しぶりのナンバーで盛り上がり、「POP☆CORN」でより弾ける展開となった。
さらにDAIGO☆STARDUSTに負けじと、応援ゲストに呼び込んだのはBREAKERZの企画イベントライブ<10番勝負>でも共演、BREAKERZ10周年スペシャルアルバム『X (クロス)』収録曲「ひらり舞い散る花のように」にもゲスト参加した倉木麻衣だ。
倉木がDAIGOに送ったのは「15周年のこの先も“C K M” (超 カッコいい ミュージック)で走り続けていただけたらなと思います」というメッセージ。2人でデュエットしたのは倉木曰く、「男性と歌うのは初めて」だという代表曲のひとつ「Secret of my heart」で、歌にそっと寄り添うようなDAIGOのコーラスもふくめ、実にスペシャルな場面となった。倉木を見送った後、ライブ後半に披露された曲はDAIGOのこんな言葉で始まった。
「次の曲は僕が尊敬するGLAYのTAKUROさんに書いていただいた曲です。15年間、いろんなことがあって。年を重ねていく中で、大変なことだったり、辛いことだったり、自分の限界を感じることだったり、いろんな瞬間があります。僕も生きてると自分の限界を感じることがあります。でも、TAKUROさんにいただいた楽曲から、まだまだ限界を感じずに葛藤を吐き出して前に進んでいく勇気をもらいました。聴いてください」──DAIGO
アコースティックギターを弾きながら歌った曲はソロのDAIGOに新たな風を吹き込んだ男の哀愁を感じさせるナンバー「今夜、ノスタルジアで」。ラストは「ありったけの愛を大切なみんなに送ります」という言葉にふさわしい熱量で「YELL」が届けられた。
対決ライブの本編はこれで終了。この時点ですでに2本のライブを見たようなヴォリュームと充実感だったのだが、アンコールではさらなるサプライズが待ち受けていた。
ステージに登場したのは映像と同じ青のラメラメの衣装にカウボーイハットをかぶったDAIGO☆STARDUST。「また会えたね」と言いながら、自分がDAIGOなのかDAIGO☆STARDUSTなのか混乱する場面もありつつ、尊敬する応援ゲストとしてT-BOLANの森友嵐士を呼びこんだ。そして、共演経験がある先輩と名曲「離したくはない」をデュエット。そのハスキーで存在感のある歌声に惜しみない拍手が贈られた。ちなみに森友はスペイシーライトに興味を示し、この曲を歌ったときには森友の希望により、紫色に統一。DAI語で「O O H (オンリー ワンの 星になれ!)」というメッセージが送られた。
森友がステージを去ると、DAIGO☆STARDUSTの代表曲「永遠のスペースカウボーイ」が披露され、ダブルアンコールではDAIGOが巨大な蝶を背中に背負ってのエレクトロなダンスナンバー「BUTTERFLY」で沸かせるなど、もはや、どちらが派手なのか?という側面では甲乙つけがたい対決に突入。トリプルアンコールではDAIGO☆STARDUSTが負けじとスパンコールのスケール感がハンパないマント付きの衣装で「ROCK THE PLANET」を披露した。
そして、ついに勝敗を決める対決タイムが。スクリーンに映し出された映像に促され、歓声と拍手の大きさで勝者を決める展開となったが、結果は引き分け。と思いきや、最後には意外な2人の会話が待っていた。
「さすがのライブだった。ファンの盛り上がり、熱気、そして君の歌への情熱。全てが僕を上回ってた」──DAIGO☆STARDUST
「オマエのスペイシーショーも最高だったぜ」──DAIGO
「5年のブランクで身体がなまってたのかな。僕の負けだよ」──DAIGO☆STARDUST
「それじゃあ、もう1度勝負しようぜ!」──DAIGO
「いや、君はステージに戻るんだ。ファンのみんなが待ってる」──DAIGO☆STARDUST
「オマエは?」──DAIGO
「もう1回、修行の旅に出る。いろんな星を廻ってくる。お互いパワーアップしてまた会おう」──DAIGO☆STARDUST
「わかった。約束だぞ」──DAIGO
「じゃあ、僕は一足先に宇宙に帰る。ファンのみんなによろしくね!」──DAIGO☆STARDUST
「またな! DAIGO☆STARDUST」──DAIGO
再びステージに登場したDAIGOが、この日のライブが予定を超えて4時間にもおよんだこと、音楽人生最長のライブになったことに触れ、サポートメンバーやスタッフ、そして何よりも支えてくれたファンに感謝の言葉を伝えた。そして、「これからも、もっともっとみんなに幸せな時間、元気になれる時間を過ごしてもらうために最高の歌を届けて、最高の曲を作って、1人1人に送り続けたいと思います」と宣言。最後に届けられたのはGLAYのTAKUROが書き下ろした最新シングル「真夏の残響」だった。
歌い終わり、感無量の表情で音楽人生を振り返り、再び、尽きない感謝の気持ちを伝えた。終演後のスクリーン映像で発表されたのは前代未聞のスペシャルアルバムのリリースやソロデビュー15周年を記念したツアーの開催。楽しませることに全力を注ぎ、1ミリたりとも手を抜かないDAIGOのプロフェッショナルなステージはこの夏の忘れられない記憶となった。
取材・文◎山本弘子
■ソロデビュー15周年記念ライブ <DAIGO VS DAIGO☆STARDUST>2018年7月21日(土)@中野サンプラザホールSETLIST
▼第一部【DAIGO☆STARDUST】
01.MARIA
02.STARS
03.Queen Stardust
04.SUPER JOY
05.D☆TRANCE
06.デイジー
07.The space toy
08.ら・ら・ら (応援ゲスト:大黒摩季)
09.SUMMER ROSE
10.I wanna be your star
▼第二部【DAIGO】
01.無限∞REBIRTH
02.REVOLUTION EVOLUTION
03.心配症な彼女
04.CHANGE !!
〜『太田胃散』『セイバンランドセル』CMソング〜
05.I Wish
06.ジェラルミン
07.POP☆CORN
08.Secret of my heart (応援ゲスト:倉木麻衣)
09.今夜、ノスタルジアで
10.YELL
▼アンコール
【DAIGO☆STARDUST】
en1.離したくはない (応援ゲスト:森友嵐士[T-BOLAN])
en2.永遠のスペースカウボーイ
【DAIGO】
en3.BUTTERFLY
【DAIGO☆STARDUST】
en4.ROCK THE PLANET
【DAIGO】
en5.真夏の残響
※Being Legend 応援 Guest:森友嵐士(T-BOLAN)、大黒摩季、倉木麻衣
■ソロデビュー15周年記念ライブツアー
2018年12月16日(日)愛知・名古屋ReNY limited
2018年12月24日(月・祝)東京・神田明神ホール
※詳細は後日発表
■5thシングル「真夏の残響 / 今夜、ノスタルジアで」
※全形態共通特典:連動特典応募用ID封入
【初回限定盤A (CD+DVD)】¥1,800(税込)
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
M3. 真夏の残響 ~Karaoke~
<特典DVD>
「真夏の残響」Music Clip+Music Clip Off Shot
【初回限定盤B (CD+DVD)】¥1,800(税込)
M1. 今夜、ノスタルジアで
M2. 真夏の残響
M3. 今夜、ノスタルジアで ~Karaoke~
<特典DVD>
「今夜、ノスタルジアで」Music Clip+Music Clip Off Shot
【通常盤 (CD ONLY)】¥1,000(税込)
M1. 真夏の残響
M2. 今夜、ノスタルジアで
<封入特典>
※初回生産分のみ「DAIGOカード(全4種の内ランダムで1枚封入)」
この記事の関連情報
倉木麻衣、サンリオのウィッシュミーメル主演ショーで「chance for you」生披露「マイマイすごく幸せです! 」
大黒摩季 × 熊本市、能登半島地震チャリティライブを12月開催「最高のパワーを能登半島に」
【インタビュー】倉木麻衣、デビュー25周年の現在・過去・未来を語る「すべての愛のおかげです」
倉木麻衣、サンシャイン水族館でのプレミアムライブの模様を9月配信
大黒摩季、野外カーニバル<ラテン家の⼈々@逗子マリーナ>ゲストに水谷千重子と早見優
【ライブレポート】T-BOLAN、シングルベストツアーの千秋楽で「“できるかできないか”ではなく“やりたいかやりたくないか”」
大黒摩季、オルケスタ・デ・ラ・ルスと共に逗子マリーナでイベント<ラテン家の⼈々>開催
【レポート】倉木麻衣、サンシャイン水族館コラボイベント開幕「テーマはレインボーとヘブンです」
【レポート】倉木麻衣、『デビュー25周年記念ミュージアム』開幕“本人もびっくらき!”