GLAY、函館野外に歴史を刻む<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3>を見逃すな

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来年デビュー25周年のアニバーサリーイヤーを控えたGLAYが、真夏の空にド派手な花火を打ち上げるような大規模野外ライブ<GLAY×HOKKAIDO 150 GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3>を開催する。タイトルを聞いてピンときたファンも多いだろう。5年前に彼らの故郷・函館の緑の島野外特設ステージで開催され、早くも伝説化している<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1>と、その2年後に函館アリーナで開催された<Vol.2>に続く、故郷に錦を飾る一大イベントの第三弾だ。

◆GLAY 画像

GLAYの野外イベントと言えば、アニバーサリーイヤーを中心に数年おきに行われる<GLAY EXPO>がよく知られているが、東京、大阪、宮城など全国各地で行われる<GLAY EXPO>に対し、<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT>は故郷・函館に全国のファンを呼び込むという地域密着型。しかもフェスではなくワンマンイベントとして、俺たちはこの街で育ったんだという誇りと地元の魅力をアピールする、大規模でありながらとてもパーソナルな一面を持つ場だ。これをきっかけに函館を訪れ、北海道の魅力に触れる人がいるならば、メンバーもきっと本望だろう。



過去のヒストリーを簡単に紹介しよう。冒頭で<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.1>を“伝説化している”と書いた理由は、2日間のライブがGLAYの野外ライブ史上初めて両日とも雨に見舞われ、特に2日目にあたる7月28日はライブ中盤から豪雨に襲われるという悪条件の中で、むしろ会場の一体感が増し、稀に見る感動的なライブになったからだ。その模様はDVDとBlu-rayで映像化されているので、この機会にぜひチェックしてみてほしい。セットリストには代表曲がふんだんに盛り込まれ、これまでリリースしたアルバムごとに数曲をメドレーにする新たな試みもあり、バンドの栄光の歴史をたどる楽曲がたっぷり聴ける。さらにアンコールで披露された「CRAZY DANCE」は結成当初のアマチュア時代に作られた曲であり、このライブをきっかけに20数年振りに初CD化されるといううれしい出来事もあった。最初から「Vol.1」と銘打たれていたことからもわかる通り、メンバーがこのイベントを「GLAY EXPO」と並ぶ大切な場として育てていこうと思っていたことがよくわかる。

2015年夏に行われた「Vol.2」は、函館に建設された初のアリーナである函館アリーナのこけら落としとして開催されたもので、セットリストがなんと全曲シングル曲のみという初の試みにファンは沸いた。しかも「Vol.1」が2日間で5万人を動員したのに対し、「Vol.2」は2日間で8000人のキャパシティだったため、全国から30万通の応募が押し寄せたという、これもある意味伝説的なライブと言える。実はこの時も函館は悪天候で、交通機関の遅延のため初日の開演時間を遅らせるなど突発的な出来事を乗り越え、GLAYは故郷・函館に新たな歴史の1ページを記すことになった。

あれから3年がたち、2018年に<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3>が行われることになったのには理由がある。それはタイトルに冠された「GLAY×HOKKAIDO 150」の文字で、今年は明治2年(1869年)に蝦夷地が「北海道」と命名されてから150年にあたるメモリアルイヤー。北海道150年事業と銘打ち様々なイベントや文化交流が行われる中、函館出身のGLAYが北海道のためにひと肌脱ぐことになったのは必然だったと言える。かくして2018年8月25、26日の2日間、5年前と同じ函館・緑の島野外特設ステージで<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3>が開催されることが決定したというわけだ。


バンドとしてのGLAYのキャリアを俯瞰してみると、ここ数年は音楽的に新たな試みに積極的に手を染め、何度目かのピークを迎えていると断言したいほどに状態は上向きだ。昨年7月にリリースしたアルバム『SUMMERDELICS』は、メンバー自ら「2回目のデビューアルバムのような」と語るほどにフレッシュな魅力に満ちた快作で、初めて4人が均等に作詞作曲を手掛けたことでも大きな話題を呼んだ。メロディアスなポップチューンの王道を行くTERU、UKロックなど洋楽ルーツに迫るTAKURO、ファンへの感謝などストレートな感情を曲にしたJIRO、そして持ち前のサブカル体質をド派手で異端なロックに仕上げたHISASHIと、四者四様の才能がついに完全開花。勢いに乗ったまま、同じ年の冬にアルバムと対になる『WINTERDELICS.EP~あなたといきてゆく~』をリリースし、20年前から曲のモチーフがあったという名バラード「あなたといきてゆく」を筆頭に、過去を再構築して未来へと進むバンドの決意を明確にした。2018年のGLAYは、リリースラッシュに沸いた2017年を受け、次のステップへ向け新たなアイディアをためこんでいる時期にいる、と言っていいだろう。

そんな彼らが、今回の<GLAY×HOKKAIDO 150 GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3>でどんな姿を見せてくれるのか。今年のGLAYのライブは3月に台湾と香港で2本と、6月のLUNA SEA主催<LUNATIC FEST.2018>への出演に加え、8月20、21日には<GLAY PREMIUM LIVE 2018“ステラⒶgirlサマー”>を東京・品川ステラボールで開催することが決まっている。TAKUROは6月に単独でソロライブを行っているが、メンバー全員がライブに飢えた状態にあることは想像に難くない。ましてや「毎回何かが起きる」「伝説が刻まれる」ライブになりつつある<GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT>だ。セットリスト、演出など、想像力を最大限に膨らませ、チケットを手に入れて当日を待つのが、この夏の正しいGLAYファンの務めになるだろう。

が、函館まではどうしても行けないという方のために、もう一つ重要な情報がある。8月26日に開催される2日目の公演の模様を、WOWOWが独占生中継することが決まった。WOWOWでは5年前の「Vol.1」も中継しているが、のちに正規リリースされた映像作品とは編集が異なっており、今回の生中継でもその時限りのリアルなライブが楽しめるはずだ。果たして天候は? どの曲をやってくれるのか? サプライズはあるのか? モニターの前で期待を膨らませて待つ、それもこの夏の正しいGLAYファンの務めである。

故郷・函館をこよなく愛するGLAYのメンバーからの、函館の街をさらに盛り上げたいという心からのギフト。2日間合計5万人のオーディエンスと共に繰り広げられる、至高のライブを見逃すわけにはいかない。

提供:WOWOW


■『生中継!GLAY × HOKKAIDO 150 GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3』放送概要

2018年8月26日(日)午後2:30  WOWOWプライム
収録日:2018年8月26日
収録場所:北海道 函館・緑の島野外特設ステージ
番組サイト http://www.wowow.co.jp/glay/

■『GLAY × HOKKAIDO 150 GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT Vol.3』公演概要

2018年8月25日(土)、26日(日)ゲートオープン10:00
会場:北海道 函館・緑の島野外特設ステージ
開場:午後1:00/開演 午後2:30  ※雨天決行、荒天中止
特設サイト http://www.glay.co.jp/gmdn2018/

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