【対談連載】ASH DA HEROの“TALKING BLUES” 第8回ゲスト:Lenny code fiction
■大粒納豆はクラシックな佇まいと
■やっぱり味が魅力ですよ──ASH DA HERO
ASH:そう。「健全で気持ちのいい住みよい社会や世界を目指したい」というマニフェストがあるわけなんです、私には(笑)。みんながハッピーになったほうがいいでしょ。ネガティブな方向に持って行きたがる癖が強いよね、最近は。
航:ASHさんの曲を聴くと、そういう思考はやっぱり出てますよね。
ASH:うん、そういう曲ばっかかも。憎しみとか、実は歌ってないんだよね。超ロックで、タトゥーも入っていて、オラーッと叫んでいるイメージが、ASH DA HEROにはあるけど、案外、いかつくないんですよ。
航:そうそう。僕も最初は、ASHさんは「しょうもないヤツらは殺すぞ」みたいな曲ばっかりだろうってイメージだったんです(笑)。そしたら歌詞はポジティブな方向で、先や未来を見ているというか。そうか、だからHEROなのかって。
ASH:実はタトゥー入れたのも、世の中の風潮ってものに立ち向かってみようと思ったからなんだよね。誤解されてみよう、と。タトゥー入れてなかったら、普通に素敵な好青年でしょ、俺は。
──自分でそう言うヤツほど怪しい(笑)。
ASH:いやいや、一番仲いいのは、同じマンションの長島さんというおじいさんですからね。俺、素敵な好青年だから。でもタトゥーを入れるだけで怖いとか、いろいろな見方をされるじゃん。中身は変わってないのに。この見た目でコンビニで「遅せーよ、ざけんな」と言おうものなら、あのタトゥーの人はすごく感じが悪いで終わる。だから人を喜ばせることしかしたくない。航クンは、今も反骨精神が自分のガソリンみたいになってる?
ASH:聴いてくれる人のシチュエーションを?
航:そうです。野球やっていたとき、試合前に絶対に聴く曲とかもあったんです、自分には。そのアーティストが好きとかじゃなく、自分が強くなるための曲。だから、聴いてくれるそいつが主人公になれば、俺は最高だなって曲を書くようになって。全く知らないヤツが、この曲を聴いて主人公になってくれるかもしれないと思ったら、曲を書くのも楽しくなってきて。
ASH:凄いね、その俯瞰を持っているのは。素敵だね。
航:最近、変わってきたのがそこなんです。だから反骨心だけで書く歌詞はなくなってきて。どっかの誰かが強くならないと、自分らの曲や詞で。
ASH:確かに、Lenny code fictionの曲は、聴いていて何か沸き上がるものがある。
──自分たちの作った曲が、思いがけないところで、そいつの人生に響くことだってあるという。
ASH:それは尊いことだよ。実際にどこで誰が自分の音楽を聴いてるか分からないよね。ひょんなところで、「いつも聴いてます、実はファンなんです」って言われることあるよね。ああいうのは嬉しいよね。
航:ありますね。そういうことを実感してからですね、変わったのは。
ASH:だから視野が広がったわけだね。あと今日は……納豆の話もする?(笑)
──急に視野を狭く、むしろ、ピンポイントの話になるんですか!?
ASH:いや、お互いに納豆好きなんです。どのタイプが好き?
航:僕は大粒タイプ。
ASH:分かるヤツだな〜、やっぱ!
航:納豆は大粒がうまい。
ASH:そもそも納豆は大粒から始まって、極小粒とかいろいろなタイプに広がったと思うんですよ。要は大粒は原点、ルーツ。ロックでいうとチャック・ベリー。だから大粒の納豆は、クラシックな佇まいと、やっぱり味が魅力ですよ。
航:うん、豆の味の響き方が違いますよ!
ASH:あと製法自体、手間がかかっている分、おいしい。納豆の真の味を知りたけりゃ、大粒を食べようぜ、ベイベー。ご飯にかけず、納豆のまま食べるのが好きで。
航:同じです(笑)。
航:一度、納豆好きの友達と浅草の納豆専門居酒屋に行ったことあって。
ASH:あるね〜。三茶にもあるんだよ、納豆の店が。せんだい屋は行く?
航:よく行きます。三宿ですよね。
ASH:俺もよく行く(笑)。せんだい屋という納豆専門店がありまして。
航:納豆の自販機もありまして。
ASH:だから24時間、うまい納豆が買える。
航:梅納豆がうまい。
ASH:うまいよね〜、カリカリ梅納豆ね。最近、納豆嫌いでも納豆が好きになる食べ方を発見したんです。
航:へぇー!
ASH:プレーンヨーグルトを混ぜる。エッと思うかもしれないけど、お互いに発酵食品でしょ。つまりUKパンクなのか、アイリッシュパンクなのか、でもパンクには変わりないわけですよ。納豆が苦手な人は、あの独特の匂い=アンモニア臭がダメなわけです。それを消す効果がヨーグルトにはあるんです。お互いにいいところを打ち消し合うけど、一方で伸ばし合うという謎の関係。いいカップルなんです。
航:どれぐらいの量を混ぜるんですか?
ASH:ティースプーンに軽く一杯。匂いがなるなるのは実感できるし、ふわっふわになる。
航:今日、早速やりますわ(笑)。
ASH:調べたら、いろんな人がすでにやってた(笑)。納豆は基本、何に入れてもうまいよね。俺の作る納豆パスタはマジでうまい!
航:ちょっと今度!
ASH:是非!! できることなら納豆のお店とかメーカーさんとか、エンドース契約やコラボレーションもしたいぐらい。糸をひくような関係でいたいんですよね(笑)。それに納豆好きにイヤな人はいない。
航:いない、イヤな人はいない。ASHさんもこんなにいい人(笑)。
ASH:だからこの対談、そして<CONNEXT X>での対バンをきっかけに、Lenny code fictionとASH DA HEROがリンクして、お互いのファン同士も広がって、明るくなるといいよね。納豆みたいにつながりあって、健康的に(笑)。
取材・文◎長谷川幸信
■<ASH DA HERO 2MAN SHOW SERIES 2018 CONNECT X>
2018年6月19日(火) Shibuya TSUTAYA O-WEST
OPEN18:30 / START19:00
出演:ASH DA HERO × Lenny code fiction
▼チケット
オールスタンディング 4,500円(税込/D代別)
https://ashdahero.com/contents/5555
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