TOC、＜SHOWCASE＞東京公演でLITTLE、チアキと競演

TOCの全国ツアー＜TOC TOUR 2018 “SHOWCASE”＞の東京公演が、2月17日、渋谷CLUB QUATTROにて開催された。

◆＜TOC TOUR 2018 “SHOWCASE”＞画像

同ツアーは、ソロとしてのメジャー進出第一弾アルバムとなる『SHOWCASE』を携えて、2月4日の新潟公演を皮切りに全国5か所を巡るものだ。早々にソールドアウトとなっていた本公演には開場前から多くのファンが詰めかけ、その期待度の高さをうかがわせた。

ライブDJを務めるDJ AGETETSUに続いて、「LET'S GO！」の言葉でステージに登場したTOC。歓声を浴びながら、自身のラップ・ヒストリーを表現する「1999」でライブをスタートさせると、そのままニューアルバムのオープニングを飾る「武器と勇気」でディスコティックなサウンドを聴かせ、会場は“OH YEAH！”のコールに包まれて一気に一体感を増していく。

「Welcome to my “SHOWCASE”。みんないい顔してるぜ」とオーディエンスに語りかけたTOCは、男性ファンへ向けてハンズアップを促し、「男性ファンをこれからはMy Man（親友）と呼ぶよ。これまでは女性ファンが9割だったけど、今は4割ぐらいが男性ファンになってくれて嬉しい」とひと言。そして男性ファンに手を挙げさせたまま「Bird」、「JIMOTO」と畳み掛け、男くさいタフな展開でオーディエンスを煽っていった。

続くセクションでは「My Baby、待たせたね。女の子たち、俺はいつでもそばにいるぜ」と女性ファンに呼びかけ、「俺は会場からひとりの女性をステージに上げて歌う“癖”があるんだ。その女性を選びたいから、ステージに上がってもいいって子は手を挙げてくれ」とコールすると、会場を見回しながら「2 FACE」を披露。選んだ観客を自らステージまでエスコートし、ニューアルバムに収録された「高嶺の花」をその女性に向かって歌い上げるというシアトリカルな一場面も展開された。

「5年前にソロを始めた時の最初のツアーは、このクアトロが半分しか埋まらなかった。だけど今はこのクアトロを含めて全公演をソールドアウトにできた」と振り返りながら、「Swag in my skill」や「Feed Back」、「BirthDay」など自身のソロキャリアを彩ってきた楽曲をショートメドレーで届けると、ライブはニューアルバムという“現在”を提示するセクションへ。

まずはチアキ（ex.赤い公園）をゲストに迎えて「START UP feat.チアキ」を披露し、「人生をスタートアップさせよう」と高らかに宣言。全員がジャンプしそのままバウンスする「DISOBEY」、レゲエ的なリワインドスタイルで更に煽る「リスキーダイス」と、本人も「10分間無酸素で走り抜けるような勢いだった」というアグレッシブな展開で会場の熱気は最高潮に達する。



さらに「このアルバムではネガティブなことを言いたくなかった」というMCを挟み、『SHOWCASE』のラストソング「NEW RULE feat. LITTLE」をゲストのLITTLEと共に披露。ポジティブで力強い言葉に貫かれた両者のリリックは、アルバムのメッセージ、そしてライブにおけるメッセージを力強く花開かせた。

「I'll Light You」を華やかに歌い上げてライブ本編を締めくくったTOCは、アンコールの声に導かれて再びステージに登場すると「Ray」を丁寧にパフォーム。最後はアカペラからの「JENGA」で会場を包み込み、DJ AGETETSUやスタッフ、そしてオーディエンスへの感謝の言葉を述べて東京公演のステージを後にした。

なお、このライブの模様は映像化され、5月23日にDVD／Blu-rayとして発売されることが決定している。映像作品に関する詳細は、後日発表される予定となっている。