【速レポ】<京都大作戦2017>、湘南乃風“祝いの舞をぎょうさん踊りよし”

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真夏の空のようにすっきりと晴れたこの1日にぴったりなのが、このアクト、湘南乃風。<京都大作戦>には初期の頃から出演している常連組の湘南乃風だが、このステージでは、10周年を迎えたこの<京都大作戦>と10-FEETへの愛を叫ぶ濃厚なライブとなった。

◆湘南乃風 画像

呼び込みのアナウンスとともにステージに登場したのは、RED RICE、若旦那、SHOCK EYE、HAN-KUNと、10-FEETの3人。会場が、おお!とどよめきの声をあげるなかで、ステージ中央で全員で円陣を組み気合いを入れた。「京都大作戦2017、湘南乃風と10-FEET、いくぞ! 気合い入れていけよ」というTAKUMAの声ではじまったのは「Rockin' Wild」。10-FEETの演奏に、湘南乃風が歌う。ぶっ放せ、と歌う力強いヴォーカルと、ファストな2ビートに、観客も倍速でタオルを振り回す勢いだ。「湘南乃風と10-FEET。お前らとぶっ放しにきたぜ。奇跡を起こしにきたんだ」というTAKUMAの叫びを、湘南乃風の4人が圧倒的なパフォーマンスでブーストさせていく。のっけから、最強タッグで会場一面でタオルが旋回する奇跡を起こしたが、これもまだ序の口だ。



10-FEETがはけて、「行くか、湘南乃風。どうなるの、この現場?」というHAN-KUNの言葉に、「Dangerous!」とメンバーが声をあげ、ずしずしと腹に響く重低音のビートの「Born to be WILD」へと突入する。ここからは4人がアッパーに、渾身のパワーで観客をねじ伏せていく超ストロングスタイルだ。RED RICEがパンチの効いた声を響かせ、SHOCK EYEが鋭く切り込むように煽り、若旦那は大きく回し蹴りするようにして声を飛ばす。そして、「ジャンルの壁はない、ここには愛しかないと思うやつ、タオルをあげて」とHAN-KUNが指揮すると、「Joker」で会場にカラフルなタオルの海が揺れる。

DJが流したSEを一旦止めて、「こっちじゃない、京都のために書いてきた曲だよ!」というフリからの「PAN DE MIC」では、通常のイントロに変わって、こんなスペシャルな煽りSEがついていた。

「2017年7月8日、太陽が丘特設野外ステージにようこそおいでやす。<京都大作戦>10周年、心から祝える者どもは、TAKUMAはん、NAOKIはん、KOUICHIはんに見えるようその両手を誰よりも高くあげなはれ、あげなはれ、あげなはれ。ほんで、忘れられへん思い出を作りなはれ。最高の仲間たちと時を分かち合いなはれ。ほんで、6月21日に出た、湘南乃風の新しいアルバムも買いなはれ。ほんならみなさん、湘南乃風とともに愛する10-FEETに向け、祝いの舞をぎょうさん踊りよし──」。<京都大作戦>への、10-FEETへの愛をド派手にパンデミックさせ、パワフルに会場をジャンプさせ、踊らせる。



後半は、ヒットチューンの3連打。「力の限りぶつけてこい」(若旦那)と放った「黄金魂」では、コブシを振り上げるシンガロングを巻き起こし、若旦那が“昨日 ふと夢を見たよ 湘南乃風でサークルモッシュする夢を”と歌詞を変え歌うと、観客が大きなサークルを作りエネルギッシュに曲を盛り上げる。また「純恋歌」の歌詞も、この<京都大作戦>にちなんで“目の前には京都の星、いちばん光る仲間がいる”と変えて、歌うニクい演出。そしてメロウな歌に浸る間もなく、一気に「睡蓮花」へと突入する反則技だ。再び10-FEETも登場し、「湘南乃風と10-FEETと、お前らの時間だ!」(若旦那)と、再び会場一面、タオルを旋回させた「睡蓮花」。10-FEETもタオルで縄跳びしたり、なぜかドリフの振りをしていたりと、ステージ狭しと遊び放題。熱い共演と、楽しく悪ノリして盛り上げるステージに、両者の関係性が垣間見えた。去り際に若旦那が言った、「友だち、大事にしろよ」という言葉が、なんとも心に沁みたステージだった。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN/みやざきまゆみ

【湘南乃風 セットリスト】

01.Rockin' Wild
02.Born to be WILD
03.Joker
04.PAN DE MIC
05.黄金魂
06.純恋歌
07.睡蓮花


■<京都大作戦2017 ~心の10電!10執念!10横無尽にはしゃぎな祭!~>

2017年7月7日(金) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月8日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
2017年7月9日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
▼開場
7月7日 開場:11:30 / 7月8日, 9日 開場:9:30
▼開演
7月7日 開演:13:00 / 7月8日, 9日 開演:11:00
【出演アーティスト ※50音順】
▼7月7日(金)
【源氏ノ舞台】サンボマスター、SiM、竹原ピストル、10-FEET、Nothing's Carved In Stone、My Hair is Bad
【牛若ノ舞台】打首獄門同好会、Creepy Nuts、四星球、ヤバイTシャツ屋さん、夜の本気ダンス
▼7月8日(土)
【源氏ノ舞台】Ken Yokoyama、The BONEZ、湘南乃風、10-FEET、東京スカパラダイスオーケストラ、Dragon Ash、FIRE BALL with HOME GROWN、RADWIMPS
【牛若ノ舞台】藍坊主、Age Factory、GOOD4NOTHING、Crystal Lake、NAMBA69、NUBO、yonige
▼7月9日(日)
【源氏ノ舞台】氣志團、SUPER BEAVER、dustbox、10-FEET、マキシマム ザ ホルモン、MAN WITH A MISSION、ROTTENGRAFFTY、WANIMA
【牛若ノ舞台】ENTH、OVER ARM THROW、ガガガSP、SIX LOUNGE、SHANK、G-FREAK FACTORY、Dizzy Sunfist

【鞍馬ノ間】
7月7日(金):大阪籠球会、京都ハンナリーズとのバスケットボール体験やエキシビションマッチ
7月8日(土)、9日(日):下記8チームによるバスケットボールのトーナメント戦「京都大作戦杯2017」を開催
AKT LOCA、UNDER DOG、OSAKA YOUNG GUNS、大阪籠球会、SOMECITY OSAKA選抜、TEAM-S、東京籠球会、HIGH WEST BALLERS

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