【ライブレポート】湘南乃風、ヤバイTシャツ屋さんを迎えて自身初対バンツアー開幕「最初が君達で本当によかった!」

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湘南乃風が10月10日(木)、自身初の対バンツアーとなる<お見合いツアー2024>を神奈川・KT Zepp Yokohamaでスタートさせた。初日の対バン相手となったのはヤバイTシャツ屋さん。以前、ヤバTのツアーに湘南乃風が出演した縁もあり実現した“異種格闘技戦”は、それぞれのライブのパワーが掛け合わさった、最初から最後まで熱くなりっぱなしの一夜となった。

◆ 湘南乃風×ヤバイTシャツ屋さん 画像

開演前から湘南乃風を支えるセレクター・The BK Sound(読み:ビーケー・サウンド)がフロアのど真ん中で最高のプレイで盛り上げる中、そのBKの呼び込みでステージに湘南乃風のメンバーが登場。ヤバイTシャツ屋さんの名前を歌い込みながら「炎天夏」を歌い出せば、フロア中でタオルが回り、さっそくお祭り騒ぎが始まっていく。そして会場が温まりきったところでHAN-KUNが「そろそろ呼んじゃおうか、ヤバT!」と声を上げ、ヤバイTシャツ屋さんのメンバーが姿を現した。


「湘南乃風、初対バンツアー。歴史に残る1組目、ヤバイTシャツ屋さんです!」。こやまの名乗りから「あつまれ!パーティーピーポー」てライブをスタートさせたヤバT。「横浜のみんな、モッシュとかダイブとか、できるんかな?」と「Tank-Top of the world」のスカのリズムでフロアにさらなる熱狂を生み出すと、その後も鉄板のライブチューンを惜しみなく投下していった。

MCではこやまが「運気が上がる」と噂のSHOCK EYEの写真をスマホの待受画面にしていると告げ(でも自身とのツーショットなので「プラマイゼロ」になっているとのこと)、ヤバTのツアーに湘南乃風が出演した際に若旦那が語っていた「その拳は何のために上げるんだ」という言葉に感銘を受けたことを明かし(「拳の代わりにピースサインを掲げよう」と言って歌い出したのは“税金ばり高い!!!!!!!!!!”のフレーズでおなじみ「NO MONEY DANCE」だったが)、湘南乃風へのリスペクトを存分に表明しながら迎えた最終盤。「かわE」を終えたこやまが「おまけでもう1曲」とギターを弾いて歌い始めたのは湘南乃風「純恋歌」のカバー! ファストな2ビートにアレンジされた名曲がフロアを興奮のるつぼに叩き込むと、そこになんと湘南乃風のメンバーが飛び入り。豪華コラボで曲を締めくくると、会場は大きな拍手に包まれる。コラボを終えたHAN-KUNは「最初が君達で本当によかった!」と興奮気味にこやまに話しかけていた。


ヤバTのライブが終わっても2組のトークは終わらない。また対バンする約束を結ぶと、「ヤバイTシャツ屋さん、お見合いありがとう」と書かれた横断幕とともに記念撮影。対バンならではの交流を存分に楽しんだ後は、いよいよ湘南乃風のパフォーマンスのスタートだ。

「風乃時代」でアグレッシヴにライブをスタートさせた彼ら。すでにフロアは大熱狂だが、HAN-KUNは「全然足りない」とさらなる盛り上がりを求める。メンバー4人も前のめりにマイクを握る中、その言葉に応えらようにオーディエンスはどんどんヒートアップ。「NO WAY」ではオーディエンスのジャンプが会場を揺らし、「Born to be WILD」がその熱をさらに高めていく。曲が重ねられるほどに上がっていくボルテージ。先ほどのヤバTのライブが、間違いなく湘南乃風のステージにも影響を与えているのだろう。





「ヤバイタオル屋さんもまだまだいくけどいいか!」。RED RICEの言葉に歓声が起きる中、ライブはフロアとの最高の一体感とともに進んでいく。「楽しんでるやつ手を挙げて!」と上げさせた手を眺め「その両手に思い出と俺たちからの愛を受け取って帰って」とHAN-KUN。そうして披露された「暖歌」ではフロアで大きな歌声が巻き起こる。曲の最後には「新しい出会い、お見合い成立を祝い、今楽しんでいる自分に」という言葉にステージでもフロアでもハートサインが掲げられ、美しい光景が広がったのだった。

若旦那がヤバTで盛り上がったオーディエンスを讃え、「音楽を愛してくれてありがとう」と感謝を伝える。そして「燻ってる気持ちとか、変なことを言われて傷ついた心とか、全部ぎゅっと握りしめるのがこの拳なわけで。全部握り締めっぞ。そして立ち上がっていくんだ。OK?」と熱くメッセージを伝え、「全員拳を上げろ!」という言葉とともに「黄金魂」を届ける。さらに4人のマイクリレーがそれぞれの思いを伝えてくるような「夢物語」へ。クライマックスに向けて濃密な空気が作られていった。



ギラギラの照明の下繰り出されたパーティチューン「バブル」ではメンバーもオーディエンスも一緒になって人差し指を掲げてサイドステップ。鮮やかなピークを描き出すと、ラストは「睡蓮歌」。「知ってるやつは歌え!」という若旦那の言葉に大合唱が起きるが、HAN-KUNは「有終の美を飾るにはまだヴァイブスが足りないんじゃないでしょうか?」とpull up。もちろん2回目はさらにでかい声が会場に響き渡った。

2組それぞれのTシャツやタオルが入り混じってもみくちゃになったフロアはまさに対バンの醍醐味。きっと湘南乃風のワンマンライブでは見られない光景が、このライブの特別さを感じさせる。楽曲のクライマックスでは舞台袖にいたヤバTのメンバーも呼び込んでみんなで“イっちゃって!!!”と叫ぶ。最高の大団円とともに、これから始まっていくツアー(山嵐、FOMARE、氣志團と豪華なメンツが並ぶ)に向けても期待の高まるフィナーレだった。

取材・文◎小川智宏
撮影◎J,Noumi

■自身初の対バンツアー<湘南乃風 お見合いツアー 2024>

10月10日(木) 神奈川・KT Zepp Yokohama
open18:00 / start19:00
 w/ ヤバイTシャツ屋さん
10月11日(金) 神奈川・KT Zepp Yokohama
open18:00 / start19:00
 w/ 山嵐
10月16日(水) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
open18:00 / start19:00
 w/ FOMARE
10月17日(木) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
開場/開演:18:00/19:00
 w/ 氣志團
https://www.134r.com/topics/omiai2024/

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