オーディション・グランプリ受賞者のレコーディングに絢香本人がサプライズで登場
6月23日(土)東京・代官山「prime sound studio form」にて、<絢香 『THIS IS ME ~絢香 10th anniversary BEST~』リリース記念オーディション>のレコーディング体験が行われた。
これは2016年2月にデビュー10周年を迎えた絢香のアルバム『THIS IS ME ~絢香 10th anniversary BEST~』の発売を記念した企画で、DAM★とも動画・録音にて絢香の楽曲を歌い応募すると、グランプリ受賞者はこのオーディションだけの特別なレコーディング体験ができるというもの。今回、グランプリを受賞したのは、青森生まれで現在は群馬県の大学に通っているという20歳の大学生・小山田純加(おやまだすみか)さん。小学校6年生の頃から絢香の歌を聴いていたそうで、これまでもファンクラブのイベントなどにも応募するなど、熱心な絢香ファンだ。今回は「beautiful」を歌い、多数の応募の中から見事グランプリを受賞してこの日を迎えた。あまりにも絢香が好きで一番好きな曲は決められないが、「一番心に響く曲」ということで、「beautiful」を選んだそうだ。
今回は、絢香のスタッフである吉岡航さんがレコーディングに立ち合い、ボーカルディレクションしてくれるということもあり、本人はさぞかし緊張して前日は眠れなかったのでは…と思いきや、「昨日はぐっすり眠りました!」とのこと。さすが、グランプリを受賞するだけのことはあって、歌唱への自信を伺わせた。歌手を目指しており、音楽を学びながら作詞作曲も自ら行いライヴを行うなどしているそうだ。
レコーディング開始前には、吉岡ディレクターからマイク乗りの良い歌い方をアドバイスしてもらい、ブースに入ってマイクなど機材の説明、音の調整の仕方をレクチャーされてから、いざレコーディング本番へ。もちろん歌う曲は「beautiful」。左手を広げながらテンポや音程を取りながら歌う小山田さん。さすがの歌唱力だ。歌声も絢香本人の声をよく研究しているようで、ときおり出るトーンにそのファンぶりが見て取れた。
「上手だったよ!自信持ってテイク2いきましょう」等、コントロール・ルームからマイクを通してブースにいる小山田さんに声をかける吉岡ディレクター。「Aメロのこの箇所がオケに対して早く歌ってるから、それだけ気をつけて」等、具体的なアドバイスをしてもらいながら1番のAメロだけ歌ったり1コーラスだけ歌ったりしながらレコーディングは進む。ときおりプレイバックして聴き、微妙なニュアンスを調整しつつ、テイクを重ねていく。途中、絢香本人の歌唱と聴き比べ、サビの「あなたがいるから」の譜割りの違い等を修正していく吉岡ディレクター。普通の人間では聴き流してしまいそうな細かい部分をキャッチするところはさすがだ。アーティストさながらの貴重な体験に真剣な表情で歌唱を続ける小山田さん。普通に歌ってもかなり上手い小山田さんだが、フェイクなど細かい歌い回しをディレクションされることで、より絢香の歌の世界を表現できているようだ。
吉岡ディレクターは小山田さんの声について「特徴的ですよね。ゴスペルを歌っている人みたい。声は曇っているというかそんなに可愛らしくて明るい声じゃないんだけど、ブラック・ミュージックが合いそうな声をしていますね。今日は環境に慣れていないということもあるけど、慣れたらもっと良いんじゃないかと思います」と評価していた。
レコーディングから1時間ほど経過した頃、コントルームルームの扉が開き、なんと絢香本人が登場!何も知らない小山田さんはブースの中で吉岡ディレクターと声のやりとり。そこに突然、「こんにちはー!」と絢香が声をかけると、「えっ!?え~!」とビッグサプライズに固まる小山田さん。「レコーディングどうですか?順調ですか?」と話しかける絢香に、「楽しいです!」と一言。そしてブースから出て本人とご対面。両手で顔を覆いながら絢香を見つめる表情は「信じられない」と言わんばかり。「音楽はずっとやられているんですか?」と話しかける絢香に、「ずっと絢香さんのファンで、絢香さんになりたくて、ずっと背中を追い続けていて。音楽の道に進もうと思っています」と答える小山田さん。「ありがとう、嬉しい!」と絢香も感激の様子。「「beautiful」は難しい曲だよね」と言う絢香に、「歌詞を1つ取っても“ああ、こうやって歌っているんだ”って感じながら歌っていました」と、レコーディングの様子を伝える。
ここで、2人で並んでこれまで録音した音を聴くことに。絢香の隣で自分の歌を聴くとあってさすがに緊張を隠せない。足でリズムを取って聴きながら「なんか不思議な感覚だね、自分の声じゃないって(笑)」と笑う絢香。「とくに、サビとかの声を張ったところが持ち味だと思いました」と歌声についての感想を伝えると、小山田さんは嬉しそう。「せっかくの機会なのでもし聞きたいことがあれば」と声をかける絢香に、「歌手を目指していた頃に、やめたくなったことってありますか?」と質問する小山田さん。「そうねえ、本当に歌手になれるかなあ、とかもちろん不安になることもあったけど、“自分は絶対歌手になるんだ”って決め込んでいたから。それが強いパワーになっていたかな」と自身の経験をもとにアドバイスを送っていた。「またライヴに行きます」と小山田さん。9月から始まるアコースティック・ライヴ・ツアーに、青森の家族と一緒に行くことを決めているそうだ。まだレコーディングの途中ということで、固い握手を交わして「楽しんでね、頑張って!」と絢香から激励され感激の面持ちの小山田さん。
レコーディングを再開すると、「絢香が来たら上手くなったね(笑)!」と吉岡ディレクターに言われるほどの歌唱で、無事レコーディング終了となった。ミキシングが終わり、本人、スタッフ全員で試聴をすることに。聴き終わると、その見事な歌声に全員から自然に拍手が沸き起こった。吉岡ディレクターから「本当に度胸があって、良い声していると思いますよ。頑張って!」と声をかけられ「ありがとうございます!」と嬉しそうな小山田さん。最後は、歌声を収めたCDをプレゼント。「すごいですね、いつも絢香さんの声で聴いていた歌が自分の声で聴けるなんて嬉しいです。ありがとうございました!」と感謝の気持ちを述べた。貴重なレコーディング体験を終えた小山田さんに話を聞いてみた。
――レコーディングおつかれさまでした。率直な感想を聞かせてください。
小山田純加(以下、小山田):まず、このすばらしい機会に選んで頂いて本当に嬉しいです。たくさんの応募がある中で、まさか自分が選ばれるなんて思ってなかったし、本当に貴重な体験だったので嬉しかったです。
――レコーディングは初めてだったとのことですが、すごく堂々としていましたよね。実際にやってみていかがでしたか?
小山田:歌手のみなさんがレコーディングしている風景は写真とかで見てきたので、「こうやってやってるんだ」っていうのはだいたい知っていたんですけど、中に入って外とのやりとりをしたり、細かくフレーズや言葉を大事に、ということも意識して歌わないと出来上がらないんだなって思って、色々勉強になりました。
――譜割りの違いなども指摘されていましたけど、自分でも気付いていないかったことが多かったですか。
小山田:そうですね。今まで自分の思うように歌っていたので、レコーディングでは譜割りも考えてやらないといけないんだって思いました。私はいつもリズムが走っちゃうので気を付けました。歌い出しの「私だけに~」っていうところは、後ろの音が少ないので、しっかりリズムを取らないと走ってしまうので、そこは難しかったです。
――途中で絢香さんが登場するというサプライズがありましたね。
小山田:本当に、ビックリしました(笑)。ディレクターさんの声が聴こえてくるつもりで聴いていたら、「絢香っ!?」って(笑)。絢香さんの声だってすぐにわかりました。いつも聴いている声なので。もう夢のようですね。まだ幻想なんじゃないかっていうくらい。まだフワフワしています。
――お話してみていかがでしたか。
小山田:やっぱり、自分を信じて「自分は歌手になるんだ」って思うことが一番の近道なんだなって思いました。
――小山田さんにとって絢香さんの魅力ってどんなところにありますか?
小山田:歌が上手いっていうのは一番なんですけど、ファン思いなところだったり、女性としても憧れます。すべての憧れですね。今日は本当に貴重な体験だったので、またこういう風にレコーディングできるように成長していきたいと思います。
取材・写真・文:岡本貴之
▲『THIS IS ME ~絢香 10th anniversary BEST~』
▲「コトノハ」
リリース情報
2016年7月13日発売
[初回生産限定盤]
【3枚組CD+DVD】\3,500(税抜)AKCO-90042~4/B
[通常盤]
【3枚組CD】\3,000(税抜)AKCO-90045~7
【CD】
DISC 1【Sun盤】
・I believe
・Real voice
・CLAP&LOVE
・夢を味方に
・みんな空の下
・ちいさな足跡
・number one
・にじいろ
・ありがとうの輪
・Have fun!!
・beautiful
・Hello
・ずっとたいせつなキモチ
・やさしい蒼
・THIS IS ME(新曲)
DISC 2【Moon盤】
・三日月
・Jewelry day
・melody
・Why
・おかえり
・手をつなごう
・ブルーデイズ
・恋焦がれて見た夢
・The beginning
・ツヨク想う
・A Song For You
・幻想曲
・空よお願い
・はじまりのとき
・Ambition(新録曲)
DISC 3【Wind盤】
・WINDING ROAD(絢香×コブクロ)
・あなたと(絢香×コブクロ)
・アカイソラ(iTunes Session)
・THIS IS THE TIME(iTunes Session)
・Through the ages(English ver.) [iTunes Session]
・I believe 2016 ver.(新録曲)
・三日月 2016 ver.(新録曲)
【DVD】
※LIVE映像
・みんな空の下 (MTV Unplugged ayaka)
・はじまりのとき (LIVE TOUR 2012“The beginning” ~はじまりのとき~)
・ツヨク想う (にじいろ Tour 3-STAR RAW二夜限りの Super Premium Live)
・三日月 (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
・にじいろ (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
・beautiful (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
・I believe (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
・おかえり (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
・夢を味方に (レインボーロード TOUR 2015-2016 “一夜限りの Memorial Stage” 秘密の裏メニュー発動!! ~道は続くよ~)
「コトノハ」[CD+DVD]
CD+DVD \1,800(税抜)AKCO-90053/B
「コトノハ」[CD]
CD \1,000(税抜)AKCO-90054
発売中
【CD】
01.コトノハ
02.センチメント
03.コトノハ (Instrumental)
04.センチメント (Instrumental)
【DVD】
01.コトノハ (Music Video)
02.コトノハ (Making Video)
ライブ・イベント情報
9/3(日)千葉・千葉県文化会館大ホール
9/17(日)群馬・ベイシア文化ホール(群馬県民会館)
9/18(月・祝)埼玉・大宮ソニックシティ大ホール
9/23(土・祝)岡山・倉敷市民会館
9/24(日)鳥取・米子コンベンションセンター
9/30(土)青森・リンクステーションホール青森(青森市文化会館)
10/1(日)秋田・秋田県民会館
10/14(土)富山・富山オーバード・ホール
10/21(土)東京・東京国際フォーラムホールA
10/22(日)東京・東京国際フォーラムホールA
10/28(土)香川・レクザムホール・大ホール(香川県県民ホール)
10/29(日)高知・高知県立県民文化ホール・オレンジホール
11/4(土)北海道・ニトリ文化ホール
11/5(日)北海道・ニトリ文化ホール
11/17(金)静岡・静岡市民文化会館大ホール
11/18(土)岐阜・長良川国際会議場
11/23(木・祝)京都・ロームシアター京都
11/24(金)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
12/1(金)宮崎・宮崎市民文化ホール
12/2(土)大分・大分iichikoグランシアタ
12/16(土)大阪・大阪城ホール
12/17(日)大阪・大阪城ホール
12/26(火)東京・日本武道館
1/13(土)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
1/14(日)愛知・名古屋国際会議場センチュリーホール
1/20(土)栃木・宇都宮市文化会館
1/21(日)新潟・新潟県民会館
1/27(土)広島・広島文化学園HBGホール
1/28(日)広島・広島文化学園HBGホール
2/3(土)宮城・仙台サンプラザホール
2/4(日)宮城・仙台サンプラザホール
2/9(金)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2/10(土)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
2/11(日)福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
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