ロジャー・ウォーターズ、25年ぶりの新作より「デ・ジャヴ」公開

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ロジャー・ウォーターズのニューアルバム『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』より、「デ・ジャヴ」の音源が公開されている。また、米TV番組『ザ・レイト・ショウ・ウィズ・スティーヴン・コルベア』での同曲のパフォーマンス映像も公開となった。

◆「デ・ジャヴ」音源、動画

6月7日(水)にリリースされる同アルバムは、スタジオ・アルバムとしては1992年の『死滅遊戯』以来およそ25年ぶりの新作となる作品だ。ナイジェル・ゴッドリッチがプロデュースとミキシングを担当しており、SEやストリングスをふんだんに取り入れたサウンドや世界情勢を直接的に反映した歌詞とともに“これは我々が本当に望んだ人生なのか?”と現代社会に警鐘を鳴らす、ロジャー・ウォーターズらしいコンセプチュアルなアルバムとなっている。

今回公開された「デ・ジャヴ」は、“もしも僕が神だったら……”とリスナーに現実を突きつけ、現実世界への痛烈な皮肉と批判、何も変わらぬ失望感を訴えかける、アルバムの根幹に流れるテーマとも通底する内容の楽曲。本曲の一節では“もしも僕が外国の上空を飛ぶ無人飛行機だったなら、家に誰もいなければいい、そんな風に願うだろう。……まるでデジャヴ。陽が落ちて、僕は今もきみを思っている。失った愛の代償を数えながら”と歌われる。



ロジャー・ウォーターズは、最新インタビューで次のように語っている。

「音楽は人間にとってとても大切なものだ。曲も歌詞も大切だ。音楽は個人の生き方に影響を及ぼす。しかし、社会、政治にまで影響を与えられるか、それはわからない。でも、こう信じたい。音楽、特にポピュラー・ミュージックは、良くないことに抗議するまっとうな手段であり、ミュージシャンは声を上げる権利を持つ、と。いや、権利どころか義務だとさえ言える。自分の思うところをきちんと主張しなければいけない。いいから黙って音楽だけやってろと言われることがあるが、自分にはそれはできない」──ロジャー・ウォーターズ

なお、2017年はピンク・フロイドのデビュー50周年にあたるアニバーサリーイヤーでもある。英国V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館)でのピンク・フロイド大回顧展<The Pink Floyd Exhibition: Their Mortal Remains>は、いよいよ今週末5月13日(金)よりスタートする。


ロジャー・ウォーターズ『イズ・ディス・ザ・ライフ・ウィ・リアリー・ウォント?』

2017年6月7日発売(海外6月2日発売)
SICP-5425 ¥2,400+税
1.WHEN WE WERE YOUNG
2.DÉJÀ VU
3.THE LAST REFUGEE
4.PICTURE THAT
5.BROKEN BONES
6.IS THIS THE LIFE WE REALLY WANT
7.BIRD IN A GALE
8.THE MOST BEAUTIFUL GIRL
9.SMELL THE ROSES
10.WAIT FOR HER*
11.OCEANS APART
12.PART OF ME DIED

Produced and Mixed by Nigel Godrich
All songs written by Roger Waters except “Wait For Her”(Roger Waters,Mahmoud Darwish)
*「WAIT FOR HER」の歌詞は、ロジャー・ウォーターズがパレスチナを代表する詩人マフムード・ダルウィーシュの『Lesson from the Kama Sutra(Wait for Her)』(翻訳者不詳)の英訳版にインスピレーションを得て書いたもの。

4月21日よりiTunesで予約受付開始
https://itunes.apple.com/jp/album/id1227077689?at=10l3PY

◆ロジャー・ウォーターズ・オフィシャル・サイト
◆ロジャー・ウォーターズ・レーベル・サイト
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