【インタビュー】バンドじゃないもん!「自分はまだまだ捨てたもんじゃない、もっと人生を楽しめるって思ってもらえたらいい」
2016年5月にポニーキャニオンより再メジャーデビューを果たして以降、快進撃を続けるバンドじゃないもん!。その勢いをさらに加速して「PERFECT YEAR 2017」として2017年のスタートを切った彼女たちが、待望の1stアルバム『完ペキ主義のセカイにふかんぜんな音楽を♡』を3月8日に発売する。GLAYのHISASHIや在日ファンク、ゆよゆっぺ等、曲ごとに豪華な作家陣を迎えているだけでなく、メンバーの作詞曲や代表曲「ショコラ・ラブ」のアンサー・ソングまで、様々なチャレンジが詰め込まれた意欲作について、メンバー6人に話を訊いた。
◆バンドじゃないもん!~画像&映像~
■「バンドなのか?アイドルなのか?」っていうふわっとした存在であることと
■どこまでも完ペキを求めていけるっていう未来の可能性を視野に入れた
■ポジティブな意味で「不完全」っていう言葉を使っています
──2017年は「PERFECT YEAR 2017」と謳ってスタートを切りましたが、改めてどんなものなのか教えてもらえますか?
鈴姫みさこ(みさこ):本当に文字通りなんですけど、バンドじゃないもん!という存在がやりたいことをやり切って完ペキな1年にしたいということです。音楽も完ペキなCDを出して、完ペキな楽しいライヴをして、完ペキに色んなところにバンもん!の存在を残すという。UFOキャッチャーだったり(「バンドじゃないもん!おもちエイリアンぬいぐるみ」UFOキャッチャーをゲームセンターで展開中)、アニソンがあったり(4月スタート新アニメ『つぐもも』のOPテーマを担当)。
七星ぐみ(ぐみてゃん):それからワンマン・ライヴがあったり。それを、2017年の元旦に発表したんです。でも今発表されているものが夏までのスケジュールで、秋冬までのスケジュールはまだ私たちも知らないんです。
望月みゆ(みゆちぃ):夏も知らないよ?まだ(笑)。春までしか知らない。
ぐみてゃん:ああ、そっか(笑)。だから私たちもこの後「PERFECT YEAR 2017」がどうなるかわからないんです。私たち自身もすごくドキドキしています。
みさこ:現在進行形で完ペキにしていってます(笑)。
──ちなみにメンバーの中で、完ペキ主義な人っているんですか。
みさこ:しおちゃんかなあ~。
恋汐りんご(汐りん):自分の在り方に対しては、完ペキを求め続けています。アイドルとして、恋汐りんごちゃんというものを、理想の恋汐りんごに近づけるために、日々活動をしている感じなんです。でも、ずっと完ペキになりたいんですけど、それが絶対叶わなくて。そこに向かって努力し続けているんですが、まだ不完全な私がずっといるっていう感じですね。だけど理想の恋汐りんごちゃんは完ペキなアイドルで完ペキなヒロインなので、そこに近づきたいと思っているんですけど、このアルバムのタイトルも『完ペキ主義のセカイにふかんぜんな音楽を♡』と言っていて。バンドじゃないもん!としても、「バンドなのか?アイドルなのか?」っていうちょっとふわっとした存在であることと、どこまでも完ペキを求めていけるっていう、未来の可能性を視野に入れたポジティブな意味で「不完全」っていう言葉を使っています。
ぐみてゃん:うん、伸びしろ的な。
──バンもん!自体はまだまだ完ペキではなくて、これから完ペキを目指していくわけですね。
みさこ:そうです。このアルバムは完ペキなアルバムなんですけど、まだ進化を残しているという。私、「ドリームタウン」っていう曲を作詞させてもらっていて、(実際に歌いながら)「♪まだ ストーリーの途中さ」っていう歌詞があるんですけど、この歌詞ってさりげなくこのアルバムを表しているというか、バンもん!はまだ続いていくし、未来はまだギラギラに残っているんだぞっていう気持ちです。みんなにとってもそうであってほしいというか、このアルバムを聴いて、「自分はまだまだ捨てたもんじゃないんじゃないかな」「もっと人生を楽しめるんじゃないかな」って思ってもらえたら一番いいかなって。
──アルバム・タイトルはみなさんで話し合って決めたタイトルなんですか?
汐りん:みんなでめっちゃ悩んで決めました。
ぐみてゃん:1人5個タイトル案を出さないと帰れないみたいなのがあって(笑)。でも、このタイトルは結構最初の頃に出ていて、他にも色んな単語を出していたんですけど、最終的にこれになりました。
みゆちぃ:なんか大喜利みたいになってきて(笑)、それを元にどうやって良い感じにしていくかっていうのを考え始めたんです。
みさこ:表記だったり、ハートを付けてみたらバンもん!らしさが出るんじゃないかとか。
ぐみてゃん:カタカナとか、ひらがなとか。
──まず最初に「PERFECT YEAR 2017」というキーワードがあってのことだったんですか。
みさこ:そうです、「PERFECT YEAR 2017」はもう決まっていたので。
汐りん:それに、私たちの所属事務所が「パーフェクトミュージック」で、会社の社是に「完ペキ主義なあなたに不完全な音楽を」という言葉があって、それもあってこうなりました。
──「PERFECT YEAR 2017」が発表された元日には、大桃子サンライズさんが天照大桃子から改名しましたけど、それも完ペキを目指すための一環なんですか?
大桃子サンライズ(ちゃんもも):そうです。「PERFECT YEAR 2017」に備えて、よりポップな感じで行こうと思って。
みさこ:あと、完ペキな画数なんだよね。
ちゃんもも:はい、完ペキな画数にしました。全画大吉で。私の運勢すらも武器にしていこうという。
──バンもん!の「PERFECT YEAR 2017」に向けて、自分が推進力のひとつになりたいという?
ちゃんもも:日の出の年にしよう、ということでサンライズっていう名前に魂を込めました。
──ゆずさんは、自分で伸ばしたいところ、完ペキにしたいところはありますか?
甘夏ゆず(ゆずポン):自分自身というよりも、バンもん!の6人は個性がすごいので、その6人それぞれの個性を突き詰めていった先に、例えばモデルさんだったり、声優さんだとか、みーちゃん(みさこ)は他でもバンドをやっていたり(神聖かまってちゃん)、それぞれの個性で色々なジャンルのところに飛び立った上で、帰ってくるところはバンもん!っていう、本当に最強の6人を目指していける、パーフェクトな1年にしたいなと、ポンは思います。
──みゆちぃさんはベーシストとして今回のアルバムのレコーディングはいかがでしたか?
みゆちぃ:フレーズ的に毎回ヤバいやつがくるのがQ-MHzさんの曲なんですけど(笑)、深夜2時くらいにああでもないこうでもないって言いながらレコーディングをしていました。あとは、「結構なお点前で」でそれぞれのソロパートをもらったところもあって。それとGLAYのHISASHIさんが作ってくださった「君はヒーロー」は本格的なバンドサウンドなので、ライヴでも通して弾きたいなって思っているんですけど、その中でもベース・ソロはすごく素敵なフレーズになっていたので、まるっと弾かせていただきました。こんなに長くておいしい部分というのは初めてなので、すごくチャレンジでもあったし、それを聴いたHISASHIさんが「カッコよかったよ」って言ってくださったので、自信を持ってみんなにお届けしたいと思います。
みさこ:ね、嬉しいよね?HISASHIさんに褒められるのめっちゃ嬉しい(笑)。
みゆちぃ:嬉しいよね!?
みさこ:ドラムも褒めてもらって。HISASHIさんからいただいたドラムのフレーズから、「こうしたらもっとこの曲は盛り上がるんじゃないかな」って、いくつかフレーズを変えながらドラムを録ったら、「良くなってた」って言っていただいて嬉しかったです。
──HISASHIさんは今回のレコーディングがアイドルのプロデュースとしては初ということなんですよね。
みさこ:そうなんです。みんなの歌録りもずっとついていていただいて。しおちゃんが歌を録っているときに、「天使のように歌って」って。
汐りん:天使のように歌いました。
みさこ:聴いたら、本当に「あ、天使だな」って一瞬でわかる感じでした(笑)。でも、ぐみてゃんが録った後に、「どのテイクが良かったですか?」って聞いたら、まさか選択を委ねられるとは思っていなかったらしくて、HISASHIさんが「ピクッ」ってしたらしいですけど(笑)。
みゆちぃ:楽しんでいただけたみたいで、それが一番嬉しかったですね。
みさこ:当日に「こういうのを入れてみたら」ってパートが増えたりとか、すごく柔軟に一緒に曲を作ってくださいました。ストレートなロックですけど、歌詞は言い回しがすごく攻めてるなと。
◆インタビュー(2)へ
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