【インタビュー】スコット&リバースによるJ-POP旋風、再び
WEEZERのフロントマン:リバース・クオモとALLiSTER/MONOEYES等で活躍するスコット・マーフィーによるプロジェクト:スコット&リバースが再始動を果たした。
◆スコット&リバース画像
2016年に3年ぶりのニュー・アルバム発売を控え、先行シングルとしてキヨサク(MONGOL800)とPES(RIP SLYME)とゲストに迎えた新曲2曲を発表、さらに8月24日には再始動&新曲発表を記念して一夜限りの単独公演も行った彼らに独占インタビューを決行した。笑いあり、そしてさらに笑いありのインタビューを読めば、二人のことがもっと好きになること間違いなしだ。
──昨晩の単独ライヴ(8月24日@渋谷WWW)はいかがでしたか?
リバース:以前のライヴの時に比べて、昨日のお客さんは男性が多くて、年齢層もちょっぴり高かったかも。でも、みんなノリノリで“ピンピン・スタイル”だったから楽しかったです。
スコット:“ピンピン・スタイル”、久しぶりに聞いた(笑)。
リバース:新曲もプレイできたし、お客さんからたくさんのエネルギーをもらえました。
──サマーソニック2016ではWEEZERとMONOEYESのステージに飛び入り参加していましたが、サマソニのステージはいかがでしたか?
リバース:私は小さい会場でライヴする方が好きです。
スコット:小さいライヴ・ハウスだとちゃんとお客さんとコミュニケーションできるしね。
リバース:細美さん(MONOEYESのヴォーカル/ギター)スタイルですね。
スコット:僕は今MONOEYESというバンドをやってるんだけど、細美さんは大きな会場があんまり好きじゃないんだ。だからツアーの時もなるべく小さい会場を選ぶようにしている。もちろん、サマソニみたいな大きなステージの良さもあるよ。緊張感は半端ないけれど(笑)。でも昨日のライヴも久しぶりだったから緊張したよ。2年ぶりで曲をちゃんと覚えているかっていう心配も正直あったし。
──リバースはMONOEYESでプレイするスコットを見るのはサマソニが初めてだったと思いますが、いかがでしたか?
リバース:サマソニでMONOEYESと一緒に1曲プレイした時、メンバー全員のエネルギーがとにかく凄かったです。テンポも速いし、WEEZERでプレイする時とはまったく違う雰囲気で楽しかった。お客さんも“MONOEYESのモノ”という感じ。
スコット:WEEZERのお客さんとは違ったの?
リバース:どちらかというと“大型フェスに来ているオーディエンス”って感じかな。僕たちの出番がファーギーやUNDERWORLDの前だったから、みんながWEEZERファンじゃなかったような気がする。
スコット:でもMONOEYESは邦楽バンドだけどサマソニは洋楽がメインのフェスだから、もしかしたらその違和感もあったんじゃない?
リバース:(レインボー・ステージで)MONOEYESとプレイした時は“邦楽ルーム”でプレイした感覚だったかな。最近サマソニも変わりつつあると思うんです。
スコット:でも(レインボー・ステージで)MONOEYESの次はTHIRD EYE BLINDだったよ(笑)。
リバース:ホントに!?不思議だね。
リバース:(MONOEYESとプレイした時に)細美さんのマイクを使わせてもらったんだけど…。
スコット:うん。
リバース:翌朝起きたら咳が止まらなかったんだ。
スコット:それ細美さんのせい?(笑)
リバース:違うね(笑)。
──「Doo Wop」と「Fun In The Sun」の新曲2曲を発表しましたが、それぞれレコーディングなどで大変だったことはありますか?
リバース:僕はあんまり大変だとは思わなかったけど、スコットは日本語歌詞が大変だったと思う。
スコット:歌詞はそれほどじゃなかったけど、僕は今東京に住んでてリバースはLAに住んでるから、二人のスケジュールを合わせるのが大変だったかな。
リバース:スコット&リバースの曲を作るのは楽しいんだ。
スコット:でも1曲(レコーディングするため)だけのためにLAに飛んで、日本に戻ったらまたすぐにドラムの練習もしたりで、忙しかったね。「Doo Wop」に参加してくれたMONGOL800のキヨサクさんもまた違う場所でレコーディングしたし、とにかくみんなバラバラで作業したんだ。みんながひとつの部屋に集まってレコーディングするのが作業的には一番楽だけど、このかたちも楽しかったよ。
──新曲にはそれぞれMONGOL800のキヨサクさんやRIP SLYMEのPESさんがゲスト参加していますが、ゲスト参加の経緯を教えてください。
スコット:スコット&リバースはいわば外国人が邦楽バンドをやっているかたちだけど、そこへ日本人アーティストが参加してくれたらもっとユニークなかたちになるんじゃないかって考えていたんだ。「FUN IN THE SUN」は夏っぽい曲だからヒップ・ホップのアーティストをフィーチャリングできたらいいなって話をしてて「それならRIP SLYMEにお願いしたいね」ってことになったんだよ。
リバース:コラボレーションは凄く好き。他の曲でも是非トライしたいです。
──「Doo Wop」のミュージック・ビデオでは、リバースが氷のプールに入ったりと、とても楽しい仕上がりですが、撮影後に風邪などひきませんでしたか?
リバース:健康的です。ライヴの後は特に。
スコット:いつもやってるの?(笑)
リバース:いつもだよ。プロ・アスリートみたいでしょ?(笑)
スコット:(氷のプールに)入るとどうなるの?
リバース:もっと“クール”になります。
スコット:(笑)
リバース:入った次の日は凄く元気になるよ。
スコット:じゃ、今度やってみようかな(笑)。
──日本のファンに「Doo Wop」と「FUN IN THE SUN」をどんなシチュエーションで聞いてほしいですか?
リバース:カラオケで歌ったり、ライヴで楽しんでほしいかな。アメリカだったら車の窓を開けて高速を走りながら聞いてほしいけど、日本ではあんまりそういうことしないのかな。
スコット:東京はちょっと違いますね(笑)。
リバース:あとはビーチとかね。
スコット:特に「FUN IN THE SUN」は夏っぽい曲だからピッタリです。
──今年予定されているニュー・アルバムはどんなものになりそうですか?
リバース:まだ完成してませんが、J-POPとアメリカン・ポップ・ロックがミックスされたような作品になると思う。スコットはこれから本格的にラップも歌っていきます(笑)。
スコット:じゃ、リバースはヴァイオリンだね(笑)。昨日のライヴで少し弾いてたけど、どうだった?あんまり聞こえなかったけど(笑)。
リバース:インスタグラム動画を見たけど、バッチリでした(笑)。
スコット:今度見せてよ(笑)。僕はその時ドラムに集中してたから。
リバース:(アルバムについて)もっとたくさんの日本人アーティストともコラボしたいですね。
──J-POP(邦楽)を心から愛しているとお聞きしてますが、具体的にどんな部分が好きですか?
リバース:元々は僕の妻から教えてもらいました。妻は熊本出身で、ある日二人で阿蘇にドライブしてた時の車中で松任谷由実さんのベスト盤がかかってたんだけど、「翳りゆく部屋」を聞いた瞬間、恋に落ちた。とにかくメロディーが感動的でした。
スコット:僕はALLiSTERのメンバーとして初来日した時に、ファンの方からスピッツのベスト盤とかたくさん日本のCDをもらってそれを聞いてみた時に、どの曲も凄く新鮮に聞こえたんだ。沖縄の屋台で三線の音が聞こえてきた時も今までに聞いたことのないサウンドだったし、そこから一気に日本の音楽に興味を持つようになったんだ。
──最後に、お二人がそれぞれ“日本”と聞いて連想する一番好きなモノ/事柄を教えてください。
リバース:(日本代表の)女子サッカー。優勝しましたね。
スコット:優勝したっけ?
リバース:前回ね。澤選手とか。僕の音楽ノートの表紙には女子日本代表の大きな写真が貼ってあります。いいインスピレーションになるんです。
スコット:僕は音楽だね。音楽をやるために去年東京へ引っ越してきて、バンドもしてライヴもして、毎日たくさん日本の音楽も聞いて、こうやって取材もさせてもらって、本当に一日中音楽をやっているって感じです。
──最近お気に入りの日本人アーティストや曲はありますか?
リバース:back numberの「ヒロイン」がお気にいりです。
スコット:僕は最近サカナクションをよく聞いてるかな。同じフェスに出演した時に初めて彼らの生演奏を見た時に超かっこよかったんだ。ステージで芸者も踊っていて本当の”パフォーマンス”って感じだったよ。
スコット&リバース デジタル配信中
「FUN IN THE SUN feat.PES(RIP SLYME)」
Doo Wop feat.キヨサク(MONGOL800):https://itunes.apple.com/jp/album/id1138223478?app=itunes&ls=1
FUN IN THE SUN feat.PES(RIP SLYME):https://itunes.apple.com/jp/album/id1138223495?app=itunes&ls=1
◆スコット&リバース・オフィシャルサイト
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