デイヴ・ムステイン、ニック・メンザを追悼
メガデスのデイヴ・ムステインが、元バンド・メイトのニック・メンザへ追悼の言葉を寄せた
◆デイヴ・ムステイン&ニック・メンザ画像
「今朝、ニック・メンザが亡くなったと知らせる息子からのテキスト・メッセージで目が覚めた。ショック、打ちのめされた、悲しい、どれも俺の気持ちを表現しきれていない」
「元々バンドのテックだったニックは、すぐにあの才能と人柄を発揮し、ステージでキットの裏側にいる彼は俺らと一体だと実感するまでに時間はかからなかった。俺らは1989年、ニックにドラマーとしてメガデスに加入しないかって誘った。当時、バンドは初のプラチナ・アルバムを手にし、炎が燃え上がり始めているところだった。俺らみんな、世界制覇を狙っていた。俺らの前には希望と夢があふれていた。人生やミュージック・ビジネスの落とし穴を通り抜け、俺らがニックと初めて作ったアルバムRust In Peaceとそれに続くアルバムCountdown To Extinction、Youthanasiaは俺らの勢いを強化した。Cryptic Writingsの後、俺らは別の道を進むことになった。俺らは、全ての兄弟同様、ときに意見を異にすることがあった。でも、俺らの絆はずっと強かった」
「プレイヤーとしてのニックは、凄くパワフルなジャズ・スタイルを持ち、予測不可能でいつだって楽しませてくれた。素晴らしいドラマーとしてはもちろん、1人の人間、バンド・メイト、そして友人としての彼と過ごす時間はもっと楽しかった。彼にバンドへ復帰してもらおうと何度も考えたことがあるが、様々な理由により実現しなかった。俺ら、ずっと連絡は取り合っていて、彼は最近、俺らの公演にやって来た。彼は良き友人で、真にプロフェッショナルで、偉大な性格の持ち主であり続けていた」
「メガデス・ファミリーは、お互いを大切にしている。間もなく、ニックの子供たちを支援する新たな取り組みについて発表するつもりだ。このコミュニティにいる俺ら全員は、つながっている。自分自身と愛する人達を大切にしてくれ」
ムステインはメンザの子供たちのためにベネフィット・コンサートを開くのではないかと、考えられている。
Ako Suzuki