ドイツ外務省は、何故デヴィッド・ボウイに感謝をしたのか?
2016年2月21日(日)21時~21時50分にNHK総合テレビで放送となる「新・映像の世紀 第5集 NOの嵐が吹き荒れる」にて、既存の政治体制にNOを突きつける若者たちの反乱が、世界各国で同時多発的に巻き起こった1960年代末の様子が描かれる中で、1960年代に出現したミュージシャン達の貴重な映像が続々と登場する。
◆「新・映像の世紀 第5集 NOの嵐が吹き荒れる画像
第二次世界大戦後、各国で大量に出現したベビーブーム世代による爆発的なエネルギーは、それまでの価値観や秩序を壊し、新しい文化を生み出しカウンターカルチャーと呼ばれた。1967年、世界初の衛星中継番組「Our World」に、イギリスから参加したのはザ・ビートルズだった。彼らは新曲「All you need is love」のレコーディング風景を披露した。また、10万人が集まった人種差別撤廃を求める公民権運動の大集会には、デビュー間もないボブ・ディランが拍手とブーイングの中で登場する。1968年のロンドン、ベトナム反戦を訴える5万人の若者の中には、ザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの姿も見える。
そして番組のハイライトシーンは、1987年東西ベルリンの壁の前で野外ライブを行ったデビッド・ボウイだ。
実はこの時、ボウイはスピーカーの4分の1を会場の聴衆ではなく、後ろ側、つまり壁の向こう側の東ベルリンに向けていた。壁の向こう側に届くボウイの声を聴こうと集まった東ドイツの若者たちは、その数5千人に膨れあがっていた。立ち去ることを命じる警察と衝突し、逮捕者まで出た事件となり、そしてこの2年後に、自由を求める人々のエネルギーが壁を突き崩すことになる。
ボウイの死後、ドイツ外務省が、「グッド・バイ、デヴィッド・ボウイ。壁の崩壊に力を貸してくれてありがとう」と異例のツイートをしたことが話題になったが、なぜドイツ政府がそこまで感謝をしたのかが、この映像によって解き明かされている。
スーパースターの貴重映像満載の「新・映像の世紀 NOの嵐が吹き荒れる」は、2月21日午後9時の放送だ。お楽しみに。
「新・映像の世紀 第5集 NOの嵐が吹き荒れる」
再放送:2016年2月24日 午前0時10分~1時(23日深夜)総合テレビ
◆新・映像の世紀オフィシャルサイト
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