ディープ・パープル「リッチー・ブラックモアは先駆者」
ディープ・パープルのロジャー・グローヴァー(B)が、ロックの殿堂入りについて語る際、元バンド・メイトのリッチー・ブラックモアを「時代を先取りしていた素晴らしいギタリスト」と評した。
◆ディープ・パープル画像
ディープ・パープルがなかなか殿堂入りしないことに関しては、すでに何度かイアン・ギランの発言が伝えられているが、グローヴァーは『Goldmine』誌のインタビューでこう話した。
「ロックの殿堂入りについてはよく訊かれるよ。この数年、いろんな感情を抱いてきた。“うるさい、俺らは興味ない”って思うときもあった。でも、あれは俺ら、バンドにとってというより、ファンや家族、友人にとって重要なものなんだと思う。俺らは相反する感情を抱いている。もし、彼らが俺たちを選ぶなら選ぶだろうし、選ばないなら選ばないだろう。俺らにとってはどうでもいいことだ。俺らは俺らの道を行く」
「でも、もし選ぶつもりなら、ジョン・ロードが生きている間に選ぶべきだった。そこは本当に残念だ。俺らより先に殿堂入りするなんておかしいって思う連中が殿堂入りしている…。パープルは5人でスタートしたが、パープルから分岐したものがロックの歴史そのものだと言っていいくらいだ。1970年代のパープルから影響を受けたってバンドはいっぱいいる。特にリッチーだ。リッチーは時代をはるかに先取りした素晴らしいギタリストだった。後に、たくさんのヘヴィ・メタル・プレーヤーが継承した。それは、いまでもだ」
「パープルは池に投げ込まれた石だ。いまだ、さざ波が立っている。それなのに、ロックの殿堂入りを決める連中が“ディープ・パープルは一発屋だ”って言ったって聞いて、俺は叩きのめされたよ。そんな風に考える奴がいるなんてさ。まあだから、そうなればそうなるし、俺らにとっては大したことじゃない」
2016年殿堂入りするアーティストは12月に発表予定。ディープ・パープルが候補に挙がるのはこれで3度目。今回は彼らのほか、シカゴ、チープ・トリック、ザ・カーズ、ジャネット・ジャクソン、N.W.A.、ナイン・インチ・ネイルズ、ザ・スミス、イエス、チャカ・カーン、シック、The J.B.’s、ロス・ロボス、スティーヴ・ミラー、スピナーズがノミネートされている。
Ako Suzuki